近年、インターネットが普及し続ける一方で、まだまだFAXを使う機会は多いといえます。会社務めの方なら尚更出番が多いことでしょう。
FAXを送信するにあたって、「カラーで送れたらいいのに」と思ったことはありませんか?
今回はそんな疑問にお答えすべく、FAXのカラー送信について詳しく説明していきます。これまであまり深く考えたことがなかったという人も参考にしてみてください。
そもそもFAXはカラー送信できるの?
結論から言うと、カラー送信は可能です。各大手メーカーからはプリンター、複合機ともにカラー対応のモデルが販売されており、それを使用すれば簡単にカラー送信することができます。しかし、ここで注意してほしいのは、受信側もカラー対応のモデルでないと意味がないということ。仮にカラー非対応のものに送信してしまった場合、モノクロでデータが送られることになるので、事前にしっかり確認するようにしましょう。
なぜ、FAXでのカラー送信は実用的ではないのか?
先ほど技術的にはカラー送信は可能だと述べましたが、実際にはあまり普及していません。それはFAXのカラー送信においていくつかの弱点があるからなのですが、代表的なものをご紹介します。
画質が低い
カラー送信をする以上、原稿には画像や写真、グラフなどが記載されていると思います。しかし、これらをFAXでカラー送信した場合、かなり画質が落ちてしまいます。どんなにきれいな印刷物を送りたいと思っても、FAXを通すことでクオリティーが下がってしまうのは避けたいところですね。
通信速度が遅くなる可能性がある
一般的に、FAXで使用されている通信規格は「G3」「SuperG3」「G4」の3つがあります。数字が上がるほど通信速度が速くなりますが、実際には受信側の規格に準拠します。つまり、こちらがどんなに高性能のFAXを使用したとしても、相手が低速の場合こちらの速度も遅くなってしまうのです。
対応モデルが少ない
これは根本的な問題ですが、カラー送信対応のFAXが流通し始めた同時期、世間ではインターネットが台頭し、一気に普及が進みました。より簡単に、かつ高品質でデータを送れるツールの出現により、FAXでのカラー送信は世間にあまり浸透せず今日に至ります。
そのため、現在上梓している製品において、カラー送信に対応しているものはかなり数が限られているのです。さらに、先述の通り受信側も対応機種である必要があるため、より厳しい条件下になってしまっているのは否めません。
FAX以外でおすすめのカラー送信の方法は?
では、一体どのような方法がカラー送信を行うのに適しているのでしょうか。
まずはデータをスキャンしてメールで送信する方法です。現在は、こうしたインターネット経由のデータ送信を主流にしている人が大多数だと思います。メールにすれば不特定多数の人に見られる心配もなく、パスワードをつけるなどセキュリティ対策を行うことができますね。
また、簡単な資料であればスマホで撮影し、その場ですぐにwebクラウドなどを通じて相手に送信することができます。スキャンして、データをメールで送る手間が惜しい人にとっては非常に効率的な方法といえるでしょう。
しかし、これらのいいとこ取りをした画期的な方法が存在するのをご存じでしょうか。
それは複合機を利用することです。特にセキュリティ対策が必要なく、大量にデータを送りたいときにはおすすめです。複合機を使えば瞬時にデータをスキャンし、高画質を保ったまま、その場で相手に送信することができます。
さらに、高性能なモデルであればスキャンしたデータをその場で編集することも可能なため、活躍の場はますます広がってきています。
まとめ
いかがでしたか。
FAXでカラーを送信するにはいくつもの制約があり、あまり実用的ではありません。
ビジネスの場において時間は有限であり、作業は常に効率化を求められます。
これまでメールに頼りきりだった人や、FAX機能のみを使い続けていた人も、これを機に複合機の導入を検討してみてくださいね。