コピー機・複合機のリース契約の料金相場は?その内訳は?

事業所やオフィスが設定になっているコントや舞台の小道具として、書棚なデスクと並んで欠かせないのが大型複合機コピー機です。

それくらい大型複合機コピー機は仕事場のアイコンになっていますが、決して安価に購入ができるものではなく、1台が100万円を超えるものも珍しくありません。

直接会社の利益には寄与しない、こんな高価な事務機器が数多く利用されているのは、仕事に欠かせない事もありますが、費用面ではリース導入で使えるという事が大きく関わっています。

企業が高額な備品を購入する場合は、大きな導入費用の負担が必要なのに全額経費としては計上ができず、6年を掛けて帳簿に載せて処理をしていく必要があります。

リース契約で導入する事により、これらの負担が無い、導入費用は必要無く毎月のリース料を支払い、全額経費で処理する事が可能になります。

メリットが大きいリース契約によるコピー機・複合機の導入で、料金の相場や内訳はどうなっているのか?解説していきます。

目次

コピー機・複合機のリース契約の料金は何で決まる?

一見すると、どれも同じ様に見える大型複合機コピー機ですが、スペックと価格はピンからキリまで大きく異なります。

本体価格が高額になれば、当然毎月のリース料は高くなりますし、本体価格が安いなら毎月のリース料も安くなります。

コピー機・複合機の価格は何で決まる?

コピー機・複合機の価格はメーカーによっても異なりますが、共通しているのは1分間に印刷できる枚数が多いほど、本体価格は高くなります。

印刷速度が速いコピー機・複合機ほどハイスペックで、高額になるという事です。

速度以外のできる事に関しては、低速機も高速機も大きな差は無く、必要なオプションを加えていくのが主流になっています。

同じメーカーの一例として、リコーの印刷速度と本体価格の関係を見てみましょう。

表示の価格は税抜で、オプション価格は含んでいません。

機種 価格 1分間の連続印刷速度
RICOH IM C6000 2,440,000円~ カラー60枚/分 モノクロ60枚/分
RICOH IM C5500 1,960,000円~ カラー55枚/分 モノクロ55枚/分
RICOH IM C4500 1,710,000円~ カラー45枚/分 モノクロ45枚/分
RICOH IM C3500 1,490,000円~ カラー35枚/分 モノクロ35枚/分
RICOH IM C3000 1,270,000円~ カラー30枚/分 モノクロ30枚/分
RICOH IM C2500 1,070,000円~ カラー25枚/分 モノクロ25枚/分

実際の導入時には、この価格に加えて消費税が掛かり、オプション料金も加算されます。

リース契約の場合も、価格交渉は月額リース料ではなく、本体にオプションを加えた総額で行います

最適な印刷速度の選び方は?

印刷速度が速いコピー機・複合機は、同じ印刷枚数を行った場合に終了までの時間が異なり、やっぱり金額を出しても業務効率優先という考え方や、多少遅くても安い方が良いという考え方も間違っていません。

しかし、最適な印刷速度の選び方としては、印刷枚数によって選択するのが最適です。

これは、印刷速度の速いコピー機・複合機の方が耐久性も優れていて、リース期間中に問題無く利用ができる事が大切な基準という考え方から来ています。

印刷枚数と印刷速度が釣り合わない、遅い印刷速度の機種で過大な印刷枚数をこなした場合、リース期間中をトラブル無く気持ちよく利用するのは極めて困難になります。

印刷枚数から考える最適な印刷速度については、以下も是非併せてご覧下さい。

 

毎月のリース料はどうやって決まる?

コピー機・複合機の本体価格とオプション価格などを加えた総金額が、リース総額になります。

リース総額から毎月のリース料が決まります。

リース料率

リース会社との契約時に、リース料率が設定されます。

リース料率はリース会社によって異なり、契約時の社会情勢や金利などによっても変わります。

リース料率が低いほど同じ価格でも月額リース料は安くなり、リース期間が長いほど月額料金は安くなります。

一般的なリース期間とリース料率の一例は、以下の通りです。

期間 リース料率
3年リース契約 3.1~3.3%
4年リース契約 2.4~2.5%
5年リース契約 2.0~2.1%
6年リース契約 1.7~1.8%
7年リース契約 1.5~1.6%

月額リース料の算出方法

リース期間とリース料率が確定すれば、前述のリース総額から毎月のリース料は簡単に算出できます。

具体的な算出方法は、リース総額×リース料率=月額リース料 になります。

たとえば、5年契約で、リース料率2%・総額150万円の場合

150万円×0.02=30,000円 が月々のリース料になります。

コピー機・複合機のリース契約の料金相場は?

リース契約の相場は、前述のようにリース期間とリース総額から簡単に導き出せます。

低価格帯の機種の場合

リース総額100万円以下が主に低価格帯です。

5年契約で、リース料率2%・総額80万円の場合

80万円×0.02=16,000円 が月々のリース料になります。

標準的な機種の場合

利用するオプションにもよりますが、リース総額150万円までが標準的な機種です。

5年契約で、リース料率2%・総額150万円の場合

150万円×0.02=30,000円 が月々のリース料になります。

7年契約で、リース料率1.6%・総額150万円の場合なら

150万円×0.016=19,200円 が月々のリース料になります。

高額な機種の場合

リース総額200万円程度が高額な機種です。

5年契約で、リース料率2%・総額180万円の場合

180万円×0.02=36,000円 が月々のリース料になります。

7年契約で、リース料率1.6%・総額180万円の場合なら

180万円×0.016=28,800円 が月々のリース料になります。

コピー機・複合機のリース契約の内訳は?

ただし先ほど紹介したリース料金は、単純に本体のリース契約料金で、このほかに保守メンテナンス契約やトナーなど消耗品のためのカウンター料金などは別途必要となります。

ほとんどのリース契約では本体の分割払いとなるリース料金の他に、保守メンテナンス契約やカウンター料金の契約も同時に結びます。

保守メンテナンス契約は本体の定期的な点検や、トラブル時の対応のための費用で、現実的には必ず付けなければならないものです。

カウンター料金とは印刷をするたびにカウントされる禾津枚数に応じて、トナー料金などの消耗品の料金を払う制度で、これもほとんどのリース契約に付帯して付けられます。

そのためリース契約をする際には本体の支払いだけでなく、このような付随する契約のコストもしっかり加味して、コストを考えなければなりません。

リース契約とカウンター料金については、以下も是非併せてご覧下さい。

コピー機・複合機のリース契約の際に注意するポイントは?

コピー機・複合機のリース系医薬には、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。

単に「今までお世話になってきたから」などの、根拠のない理由で契約を継続すると、大幅な経費の無駄遣いにもつながりますので、しっかりチェックポイントを確認しておきましょう。

必要な機能を選択し機種を選ぶ

近頃のコピー機や複合機は、より高速で多機能なモデルがどんどん登場しています。

印刷スピードや便利な機能は魅力的ではありますが、それが果たして本当に自分のオフィスに必要かどうかは、しっかり吟味するべきです。

オーバースペックで業務効率に貢献しないような機能に、高いコストを支払うのはナンセンスですから、導入前にしっかりと何が必要で、何が必要でないかは検討しておくべきでしょう。

カラーかモノクロかを検討する

特に近頃ではカラーコピーが主流となっていますが、業務によってはカラープリントは必要なく、モノクロだけで充分という場合もあるはずです。

カラープリントができる器機は本体価格が高くなるため、月額のリース料金も高くなります。

さらに本体台だけでなく、トナーもカラートナーはモノクロよりも高額なので、消耗品のコストも高くなります。

もし業務としてモノクロだけで問題ないのであれば、リーズナブルなモノクロの器機をリースするのも節約の方法の1つです。

相見積もりを取る

コピー機や複合機のリース会社は、器機のメーカーによっていくつも存在します。

メーカーが違ってもおおよその器機のラインナップや価格帯は同等ですが、契約するメーカー系列のリース会社によってリース料金は異なるものです。

そのためもし今からリースを開始したり、あるいは新しく契約し直すといった場合は、かならず複数のリース会社で相見積もりを取り、しっかりその内容を比較検討してください。

場合によっては相場よりずいぶん高いリース料金の契約もありますので、一社だけで契約を検討するのは賢い選択とは言えません。

他の調達方法も検討する

コピー機や複合機を利用する際には、必ずしもリース契約することがすべてではありませんし、使い方によってはリース以外の方法で調達した方がリーズナブルな場合もあります。

例えば「レンタルプリンター」サービスを使えば、インク台が定額で使う放題になる料金プランもありますから、使い方によってはリースよりもずっとお得に印刷コストが削減できます。

「プリント革命のレンタルプリンターサービス」についての詳細は、以下も是非ご覧下さい。

まとめ

このようにコピー機や複合機のリース契約は、実質的に本体を分割で購入しているのと同じで、その本体価格は想像以上に高額だったりします。

そのため次回の買い換えや新規購入の際は、果たしてそれだけのコストをかけるべきものなのかどうかを、改めて検討してみると良いでしょう。

特に近頃ではリース以外に、中型の複合機を「レンタル」で調達するという方法も注目されています。

よほど高速で大量に印刷するのであれば大型機が必要ですが、一般的なオフィスであれば中型の複合機でも充分ニーズに対応できるはずです。

さまざまな選択肢の中から、ぜひ最適なコピー機や複合機の調達方法を検討してみてください。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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