プリンターをお使いの方の中には、もしかすると電気代の節約のために、使わないときは電源をOFFにしている方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、電源をOFFにすればその間の電気代は0円です。しかし、総合的に見ると、プリンターの電源はOFFにしないほうが良いことはご存知でしたでしょうか?その理由を説明しましょう。
プリンターは使わないときに電源を切らないほうがいい!
節約家のご家庭や経費削減に力を入れているオフィスでは、日頃から使わない電化製品の電源をOFFにしたり、コンセントを抜いたりしているかもしれません。
テレビやパソコンなどはもともと使わないときに電源を切るよう作られているため、節約のためにこまめに電源をOFFしても特に問題はないでしょう。
しかし、オフィスで使うようなハイスペックで大きめのプリンターの場合は、電源をつけたままにしたほうがメリットが多いのです。
その理由は、
- こまめに電源をOFFにすると故障の原因になる
- もし故障したら電気代の節約額より修理代のほうが高くなってしまう
この2つなのですが、次の章で詳しく説明しましょう。
こまめに電源をOFFするとプリンターは故障の原因になる
プリンターはサイズが大きかったりハイスペックであるほど、スイッチをONにするときにプリンター本体へ負荷がかかります。
1日何回も電源のON・OFFを繰り返していると、プリンター本体へ負荷がかかる頻度が高くなるので故障の原因につながるのです。
また、プリンターの機種によって差はありますが、常にキレイに印刷できる状態にするために、電源を入れると毎回ヘッドのクリーニングを行います。
月に1回クリーニングする程度なら良いでしょうが毎日クリーニングする必要はありませんし、クリーニングしすぎることもまた、プリンター本体に負荷を与える可能性もあるので、長期間使わないとき以外は電源をOFFにしないほうが良いのです。
プリンターは節約できる電気代より故障したときの修理代の方が大きい
「電源をつけたままにしたら、故障はしないかもしれないけど電気代が高くなるから困る」と、中にはこう思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実はプリンター自体にかかる電気代というのはそれほど高くはないため、こまめに電源をON・OFFしてもそこまで大きな節約金額にはならないのです。
正確な電気代はプリンターの種類によって違いますが、1ヶ月で大体200~300円程度がプリンターにかかる電気代となります。
24時間稼働させた場合のプリンターにかかる電気代が1ヶ月300円と仮定し、単純計算すると1時間あたりの電気代は、
- 300円÷30日=10円/日
- 10円÷24時間=0.42円/時
ですから、1日6時間ほど節電したとしてもたったの3円程度しか節約できません。
仮にこまめに電源をON・OFFしたことが原因でプリンターが故障してしまったとすると修理費が必要となります。修理費もまたどこに依頼するかで料金は変わりますが、少なくとも10,000円は超えてしまうのが一般的です。
このように、プリンターは節約できる電気代より修理代のほうが高くついてしまうので、長期間使わないとき以外は電源はOFFしないほうが良いと言えます。
まとめ
プリンターも他の電化製品と同じように使わないときは電源をOFFしたほうが節約につながると思いがちですが、実際はそうではありません。
頻繁に電源を切ると故障の原因になり、修理が必要になると節約額より修理費のほうが高くなってしまいます。
2週間、1ヶ月と長期間使わないときは電源を切ったほうがよいですが、そうでなければ電源を入れたままにしたほうがメリットが多いことを知っておきましょう。