中古コピー機を導入する際の注意点とは?そのメリットとデメリット

コピー機は新品で導入すると、かなり高額の費用が必要となります。

そこでコストダウンを図るために、中古コピー機の導入を検討する方もいらっしゃるかも知れません。

確かにコピー機の中古品は市場に流通しているものですから、購入することは可能となりますが、果たしてこの中古コピー機の購入は正解なのでしょうか。

今回は中古コピー機の導入について、その方法や注意点などについて説明していきます。

目次

中古コピー機を導入する方法は?

まずは中古でコピー機を導入する場合、どこで中古品を探せるのかについてみていきましょう。

ネットオークションなどで購入する

近頃では中古品の市場として見逃すことができない、ネットオークションやネットフリマサービスですが、ヤフオクやメルカリでも中古の大型コピー機を探すことは可能です。

流通量はそこまで多くはありませんが、定期的にチェックしていれば探しているスペックの機種を見つけることができるかも知れません。

リサイクルショップなどで購入する

実店舗を持つリサイクルショップでも、中古コピー機を見つけることができます。

もし近場にリサイクルショップがあるのであれば、一度実店舗の店頭在庫をチェックしてみても良いかも知れません。

さらに大手全国チェーンのリサイクルショップなら、ネットで在庫が確認できたり、場合によっては取り寄せることも可能ですので、実店舗と合わせてネットの在庫もチェックしてみても良いでしょう。

特に大型でなく中型以下の複合機やプリンターであれば、比較的容易に見つけることができるはずです。

OA機器専用リサイクルショップで購入する

一般的なリサイクルショップの他に、OA機器、あるいはコピー機や複合機専用で、中古品を取り扱っているという業者もあります。

一般的なリサイクルショップと異なりこのタイプのショップは、コピー機や複合機の中古品の取り扱いになれていますから、サポートやメンテナンスに関しても、ある程度しっかり対応してもらえるはずです。

もしどうしても中古コピー機を導入したいというのであれば、ネットなどでこのようなコピー機や複合機専用のリサイクルショップを探してみてもよいでしょう。

中古コピー機を導入するメリットとは?

では中古でコピー機を導入する場合には、どのようなメリットが上げられるのでしょうか。

このメリットというのは、もし新品のコピー機を導入する場合はほとんどのケースでリース契約を結ぶことになりますので、それと比較した場合のメリットについてチェックしてみましょう。

リースに比べてスピーディーに導入できる

リース契約をする場合、契約に至るまでの日数がかなりかかる場合があります。

例えばリースには審査が必要となり、この審査だけでも数日の時間がかかる場合もあります。

さらにリースの審査は比較的シビアに行われますので、これまでの実績があり継続して契約を結ぶのなら問題ありませんが、新たに審査をする場合、最悪のケースとして審査で落ちてしまうという可能性もあります。

そうなると改めてリース以外の導入方法を検討しなければならず、それまで待った時間もまったく無駄になってしまいます。

さらに審査が通った後でも導入する機器の在庫によっては、最短でも数日かかったり、それ以上の日数が必要になる場合もあります。

一方で在庫がある中古コピー機を購入するとなれば、支払いさえすればすぐに導入が可能となります。

もちろんオフィスへの搬送や搬入に手配によっては若干の日にちが必要となる場合もありますが、それでもリースと比べればかなりスピーディーに利用可能となります。

新品と比較してリーズナブルに導入可能

中古の機器ですから当然ながら同程度のスペックの新品と比べて、かなりリーズナブルな費用で導入可能となります。

なにしろ大型の複合機の場合、新品価格は想像以上に高価で、最低でも100万円、高機能な機種では300〜400万円というものすら存在します。

これに対して中古のコピー機であればその数分の一、ものによっては十分の一程度の価格で購入可能ですから、コストパフォーマンスは圧倒的に中古の方が優れていると言えるはずです。

仮に新品で150万円のコピー機の場合、なかなか手軽に導入する気にはなりませんが、中古で十分の一程度であれば15万円で購入可能となり、その程度であれば現実的に手が出せる金額のはずです。

所有権があればその後の運用が自由に

リース契約で導入したコピー機や複合機の場合、扱いとしてはあくまで「借りて」いるものとなりますので、所有権はありません。

これは資産にならないので経理上は楽になりますが、自分の判断で勝手に処分することもできません。

その点、中古の機械を購入すれば所有物となりますので、扱いは自由になります。

自社の所有物であれば、使わなくなったら処分すればよいですし、新しい機種が必要になったら残債を考えることなく乗り換えることが可能となります。

中古コピー機を導入するデメリットとは?

もちろん中古でコピー機を導入する際には、デメリットもあります。

特に通常はリース契約で導入するものですから、中古コピー機を購入するというのはややイレギュラーな扱いとなり、それなりのデメリットも覚悟しておく必要があります。

ただし中古コピー機をリース契約で導入できる場合もあり、そのケースではリースならではのメリットを活かすことは可能です。

原則的に一括で購入しなければならない

もし中古のコピー機を導入する場合は、多くの場合現金一括で購入することになるはずです。

リース契約はリース期間で本体代金を分割して支払いますので、初期コストとして高額な費用を支払う必要はありません。

中古の場合は仮に新品よりはかなり安くなるとはいえ、機種によってはそれなりの価格だったりします。

そのため、初期費用として本体代金を一括で支払う場合は、費用的にそれなりの負担になってしまうのが、中古コピー機購入のデメリットとなります。

最新機種が使えない

中古コピー機は当然ですが、いったんどこかで使われた中古の機械となりますので、原則的には古い機種となり、機能的にも最新のものとは言えないものが多くなります。

コピー機としての基本機能さえあれば問題ないというのであればよいのですが、印刷機能や印刷速度といったコピー機や複合機のスペックを求めるのであれば、この世代が古い機械というのはデメリットになることでしょう。

中古品としての故障リスクがある

中古コピー機を導入する最大のリスクは、ある意味これかも知れません。

中古コピー機はどうしても中古品であるが故に、経年劣化や消耗品の摩耗などによる故障リスクを持っています。

特にリース契約に付随するカウンター保守契約を結ばずに購入した場合、基本的にはサポートが期待できませんので、万一故障してしまうと修理代金が高くついたり、場合によっては修理できないという可能性も考えられます。

コピー機や複合機を中古で購入する場合は、そのようなデメリットがあることも念頭に入れながら、検討するべきと言えるでしょう。

 

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

目次