複合機リースにかかるカウンター料金って何?抑えておきたい料金システム

複合機をリースするにあたって、リース料金の他にカウンター料金がかかるのはご存知でしたか?
リース料金=カウンター料金と思われがちなのですが、なんと別料金なのです。

OA機器のリース業界では、リース料金を基本として上乗せでカウンター料金がかかるという料金形態が一般的となっています。
手厚いサービスに隠されて高額なカウンター料金が設定されているケースもよく見受けられます。

この記事では、最もランニングコストとして加算されていくカウンター料金について、詳しく解説していきたいと思います。リース料金のコスト削減を考える場合、カウンター料金は見逃せないポイントです。
コスト削減を目標として言い渡された担当者の方は、まずリース関連のコストから見直してみてはいかがでしょうか。

目次

リース料金とは何なのか?

新品の大型複合機コピー機を導入する場合、「購入」という手段をとる事業者は少なく、「リース」で導入するケースが圧倒的な多数になっています。

リースとカウンター料金保守サービス契約

リースが選ばれる理由は、初期費用で纏まった金額が不要になる事に加えて、資産として計上する必要が無いため、帳簿処理が楽になるメリットがあります。

コピー機複合機は、所有することにメリットが無く、使う事に価値がある機器ですから、購入して所有することに価値観を見いだすユーザーは少数派です。

大型複合機コピー機は精密機械でありながら、多くの人に様々な使い方を毎日される宿命にあり、可動部分も多いことで、普段からのメンテナンスが欠かせず、ノントラブルで稼働し続ける事は困難な機器です。
それでいて、何処の事務所にも置いてある、仕事に欠かせないツールの一つで、トラブルにより正常に稼働しなくなれば、支障があります。

カウンター料金保守サービス契約は、本来ならリース契約中のユーザーが、正常な稼働のために行う保守メンテナンスや、部品交換が必要になった場合の大きな出費を防ぎ、不利益が生じないためのシステムです。

リース料率と金利の違い

リースとローンの違いは、前者が基本的に所有権の移動は無く、使用する時期だけ毎月リース料を支払い、ローンは分割払で毎月返済して完済すれば所有権が移動する、という考え方で基本的に間違っていません。

しかし、使い道が自由の借り入れを行う場合の金利相場は、金額や過去の付き合いでも変わってきますが、概ね5%から18%程度だと言われています。
使い道が特定されて、特に事業で使う購入品が担保になる場合は、金利はもう少し安くなり、今の低金利時代では5%以下になることも珍しくありません。

リースの場合は、担保どころか所有権の移動も無い為、リスクが無い分だけ金利も安いという先入観がありませんか?
ところがリースでは金利ではなく、リース料率が使われる事が一般的です。

毎月のリース料は、リース総金額×リース料率で出す事が出来ます。
事務機の営業マンは、十中八九の確立で、商談の中では月に支払う金額にフォーカスを当てて商談を進めてきます。
「で、それって何%の設定なの?(金利のつもりで)」という問いかけに対して、
「リース料率は2%です(嘘はついていない)」という会話になります。
「ふ~ん、そうか(所有権が移らないで担保もあるし、安い金利なんだ)」
「はい、お客様のために、精一杯の好条件を出させて頂きました」

試しに計算してみましょう。

総額200万円の費用を5年リースで契約した場合、200万円×2%=月々の支払いリース料は4万円になります。
これを5年間継続的に支払うので、4万円×12ヵ月×5年=240万円になり、結果的にリース会社に対して、差額の40万円を金利経費手数料として支払う事になります。

同じように200万円を借入金として、5年で均等返済する場合、月々40,009円の支払いで、利息分が400,536円になる金利設定は、7.43%になります。

これは、事業目的で使い道が特定されるどころか、永遠に所有権も得られないのに、7.43%のローン契約を結ぶのと同じ契約であることが、リース契約の本質である事を知っておく必要が有ります。

5年契約の大型複合機コピー機リース契約で、リース料率2%は相場の数字であり、決して吹っ掛けられたものでは無いことを付け加えておきます。

カウンター料金とは何なのか?

カウンター料金とは、毎月印刷した枚数分の料金を基本料金として保守サービスが受けられる料金システムのことです。
印刷した枚数を基本に無料でトナー代や保守メンテナンスを受けることができるわけです。

カウンター料金は、カラー・モノクロに分けて1枚あたりの印刷単価が決まっています。印刷枚数が多ければ多いほど、単価を低く設定してもらえます。
リースの仕組みとして機器代金をリースという形をとってユーザーが支払うシステムとなっているので、多少のランニングコストがかかってしまうのはしょうがないともいえます。

トナー、保守メンテナンスはカウンター料金に含まれます

備品や保守が別料金だったらどうしようと思ってしまいますが、ご安心ください。
これらの料金はカウンター料金に含まれています。ある程度枚数を印刷したほうが、単価の割引もありますしトナー代やメンテナンスで元が取れるかもしれません。

たくさん使えば割安になるとはいえ、カウンター料金はしっかりかかりますのでランニングコストを抑えるのは難しいですね。

基本料金、定額サービスの料金形態

カウンター料金でなく、基本料金や定額サービスを提供しているリース会社もあります。
ただし、これらの提供は一定枚数以内という制限があります。ある程度の枚数を印刷する場合は、定額サービスだと逆に損をするかもしれません。

カウンター料金が高い理由

簡単にお伝えすると、販売店やリース会社の主な収入源となるからです。だいたいカラーで1枚10円程度はしますので、どう考えても安くはないですよね。
プリンターの本体価格を大幅値下げしてインク代で稼ぐという手法と同じく、リース会社はカウンター料金でかせぐというわけです。

その分、メンテナンスや保守の手厚さをアピールします。リース契約をする時はランニングコストであるカウンター料金に注目するのは鉄則です。交渉しだいでは値引きしてくれるかもしれませんので、高いと思ったら相談してみるのもいい手段です。

高額なカウンター料金を考慮する必要があります

リース会社はカウンター料金が収益の柱となっています。したがって、他の面で割安にしてもカウンター料金でしっかりと収益を目指します。
ユーザー側としては、カウンター料金以外の面で魅力があっても肝心なランニングコストの事を忘れては元も子もありません。

リース会社の選定の際には、カウンター料金のこともちゃんと考えておきましょう。

具体的なカウンター料金

コンスタントに大量印刷する場合、同時に機器を大量導入するケースや機器メーカーによっても、カウンター料金は変わってきます。

一般的なカウンター料金の相場としては、モノクロ1枚2円・カラー1枚20円程度です。
1枚当たりの単位が数十円なので、気に留めないユーザーも多いですが、実際に毎月コンスタントに3,000枚のカラー印刷を行うオフィスでは、月額のカウンター料金だけで60,000円になります。
同じペースで利用し続ける前提だと、当然リース期間中は同じ金額を払い続ける必要が有り、年間では72万円になります。5年リースの場合は360万円をカウンター料金として支払う事になり、簡単に機種本体代金を超えてきます。

カウンター料金は印刷枚数に応じたシステムですが、最低基本料金が設定されています。概ね、2,000円から3,000円程度になっている事が多く、たとえばカウンター料金が前述の設定で基本料が3,000円なら、モノクロで1,000枚・カラーで50枚だとか、カラーだけで150枚までなら、使っても使わなくても支払う必要が有ります。

プリント革命はカウンター料金がありません

https://printing.ink-revolution.com/

プリンターレンタル会社であるプリント革命にはカウンター料金がありません。

毎月定額料金にトナー代や保守代金も含まれていますので、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
印刷枚数にもよりますが、ランニングコストを大きく抑えたい場合はリースでなくレンタルという選択をオススメします。

リース契約は、契約途中で掛かるランニングコストに辟易しても、基本的に途中解約は出来ません。
カウンター料金の変更も出来ないため、利用しなくても最低料金は期間中に必ず掛かる事を考えれば、カウンター料金不要で初期費用も不要な「プリント革命」のレンタルプリンターを導入して、月々のレンタル料を支払う方が、大幅に経費を削減出来るケースが多くなります。
A4の機種を導入して、A3サイズが必要な時だけ従来のリース契約をしている大型複合機コピー機を使い、前述の最低料金内に納めれば無駄がありません。

この記事を書いた人

家電をはじめ、複合機などのオフィス備品にも強いWebライターです。今後は主にプリンターなどの備品を中心にリースやレンタル業界についても記事にしていきたいと思っています。

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