コピー機、プリンター、複合機、印刷機、複写機といろいろある機器は何が違うのでしょうか?

コピー機、プリンター、複合機、印刷機、複写機といろいろある危機は何が違うかわかりますか?

と問われて、それぞれ的確に回答できる方は、もしかすると少ないかもしれません。

この5つの機器は似た部分もありますが、もちろん異なる部分もたくさんありますので、導入する前に違いをしっかりと理解しておきましょう。

目次

コピー機とはどのような機械なのか

オフィスにあるコピーを取るための機械といえば、「コピー機」と呼ばれる機械が思い浮かぶかもしれません。

ではこのコピー機とは、どのような役割を果たす機械なのでしょうか。

基本はコピーを取るための装置

オフィスでコピーを取る機械のことを一般的には「コピー機」と呼ぶ事が多いはずです。

コピー機といえば「OA(オフィスオートメーション)機器」の代表格として活躍し、規模を問わずほとんどのオフィスに設置されていました。

その名残で現在でも純粋なコピーを取るだけの機械以外もコピー機と呼ばれることもあります。

以前はパソコンなどからプリントするよりはコピーを取ることのほうが多かったため、この名前が定着しています。

データではなく印刷物を複写する

しかし現在ではコピーに限らず、いろいろなカタチで紙に印刷する機会が増えてきています。

そのため実際にはコピー以外の機能を使える機械でも、便宜上コピー機と呼ばれることもありますが本来の正確な意味で言えばコピー機とはデータを印刷する機械ではなく、「印刷されたものを複写する」機械のことを指します。

とは言っても現在のコピー機はその仕組み的にプリンターと同じような物となっていて、純粋に印刷物だけを複写するためのコピー機は数少なくなっています。

カラーコピーも取れる

コピー機の中にはカラーコピー機もあり、カラーコピー機であればカラー印刷の複写を取ることが可能です。

ただしモノクロコピー機と比較してからコピー機は、ランニングコストが高くなるためモノクロコピーだけで必要なオフィスの場合は、コスパが落ちてしまいます。

本体価格もカラーコピー機は高めになりますので、コピー機を導入する場合、カラーにするかモノクロにするかはしっかり事前に検討しておきましょう。

複合機とはどのような機械なのか

では次に「複合機」と呼ばれる機械はどのようなものなのかということについて見ていきましょう。

コピーやプリントなどの機能が複合している

複合機とは「複合」と名前に入っていることからもわかるように、単機能ではなくいくつか複数の機能を使える機器のことを意味します。

複合機の特徴はコピーを取るだけ、プリントできるだけという使い方ではなく、いろいろな機能を組み合わせて利用できることにあります。

そのため複合機があればOA機器は事足りると言っても良い程度、その機能は充実しているといっても良いでしょう。

紙の複写はもちろん、パソコンを繋げてプリントやスキャンができ、FAX送信も可能となる万能の危機がこの複合機ということになります。

FAX、スキャナー機能付き

これは基本的にはプリンター機能を持ちながら、コピーするためには印刷物を読み込まなければならないため、スキャナー機能が必要となりますので結果的に「プリンター+スキャナー」のセットでコピー機能が実現できるからです。

さらにスキャナーがあれば紙の原稿を読み込みFAXで送信可能となります。

大型複合機は本体価格が高い

ただし機能が豊富なだけに複合機は機種によって、本体価格が高額なものも存在します。

特にリース契約で設置する大型の複合機は、本体価格が100万円以上する場合もあります。

もしそこまでのハイスペック機が必要でないのであれば、リース契約で導入するような大型の複合機はコスパが悪いため、中型複合機でも十分事足りることがほとんどです。

中型複合機の性能は近年非常に向上しているため、印刷スピードは大型機と比較して若干足りない部分もありますが、その他の性能はほぼ遜色ありません。

そのためもし大型複合機のリースのコスパに不満があるのなら、中型複合機の導入を検討してみても良いでしょう。

印刷機とはどのような機械なのか

オフィスで使われるコピーやプリントのための機械の中には、印刷機と呼ばれる機械もあります。

オフィス用の印刷機というと耳慣れないかもしれませんが、一定の条件においては重宝される機械です。

大量の印刷が必要な場合に利用する

オフィスにおける印刷機と聞くと、コピー機やプリンターと何が違うのかと思われるかもしれません。

現実的には両者の相違点はそれほど大きなものではなく、実質的に変わらないとっても良いでしょう。

ではこのオフィスにおける印刷機とは一体どのようなものなのでしょうか。

これはオフィスで「大量の印刷」が必要な場合に使われる機械です。

そのため高速印刷に特化した機種では、モノクロや2色印刷専用機となっていて、1分で200枚近い印刷能力を持つ機種もあるほどです。

現在ではほぼプリンターで代用可能

ただしほとんどの企業ではそこまで印刷スピードに特化した機械を導入する必要はありません。

現在のコピー機やプリンターはそれなりに印刷スピードがアップしていますので、既存の機種で物足りないということはほとんどないはずです。

大量印刷でコストを削減可能

ただし、例えば印刷を外注しなければならないほど大量の印刷をする場合には社内で大量印刷できる、この種の印刷機を導入するメリットはあります。

外注するよりも社内で印刷できれば早く印刷ができますし、印刷コストも外注やプリンターを使った場合よりも安く抑えることが可能となります。

複写機とはどのような機械なのか

オフィス用のコピー機やプリンターの種類の中に、時々「複写機」という名前が出てきますが、これは一体何を意味するのでしょうか。

基本的にはコピー機の別の呼び方

複写機というのは実はコピー機の別称のことです。

紙に印刷されたものを複写するのがコピー機ですから、両者は同じものと考えて問題ありません。

以前はコピー機のことを日本語で複写機と読んでいたこともありますので、その名残として現在もコピー機のことを複写機と呼ぶこともあるようです。

プリンターとはどのような機械

ではプリンターと呼ばれる機械は、どのようなものがあるのでしょうか。

パソコンに接続してプリントをする機械

複写機というのは実はコピー機の別称のことです。

紙に印刷されたものを複写するのがコピー機ですから、両者は同じものと考えて問題ありません。

以前はコピー機のことを日本語で複写機と呼んでいたこともありますので、その名残として現在もコピー機のことを複写機と呼ぶこともあるようです。

インクジェットとレーザーが主流

プリンターの印刷方法としては、現在では紙にインクを吹き付けて印刷する「インクジェット方式」と、レーザーを使ってトナーを定着させる「レーザー方式」が主流となっています。

消耗品のコストを見ると、一般的にインクジェットはカラーインクの補充が比較的リーズナブルで、レーザーのトナーは若干コストが高くなります。

さらにその他には写真などを高画質でプリントできる熱転写方式といったプリントの方法もあります。

中型の高機能期から小型の家庭用機まで

このようにひと口でプリンターと呼ばれる機械には、実に様々な種類がありますので、使い方に合わせた機種をチョイスすることが可能です。

プリンターの中には大型複合機に匹敵する高機能なスペックを持つ中型複合機であれば、オフィスにおけるほとんどの印刷やコピー業務に対応可能ですし、印刷速度も高速です。

もしそこまでのハイスペックが必要でないというのであれば、インクジェット式の複合機や、さらには家庭用の小型機を使用しても良いでしょう。

ただしインクやトナーなどの消耗品は、機種によって価格が異なりますので、実際に使う際のランニングコストも検討する際の要素に入れてください。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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