シュレッダーの選び方

シュレッダーは、手回しの小型のものから、パワーのある大型のものまで様々ですが、印刷済みの用紙を細断して解読不能にする事は同じです。

何処に置いて、何に使うのか?予算は付いて回りますが、その中で優先順位をハッキリさせることで、数多く有るシュレッダーから、ふるいに掛けて最適の選択する事が出来ます。

初めての方にも分かりやすい、シュレッダーの選び方を解説します。

目次

シュレッダーの選び方

家庭用のシュレッダーと、業務利用のシュレッダーでは、選び方は自ずと変わって来ます。

家庭用の場合には、置く事の出来るスペースが重要です。
テーブルや書斎の机の上に置くのか、床に置いて利用するのかで選択が変わります。

マンション集合住宅にお住まいで、モーターの作動音を気にするなら、選択肢は手回しに限定されますし、床に置いて利用する場合でも、定位置利用なら据え置き型、使う時だけ移動させるなら、キャスター付きが最適ですが、キャスター付きは中型以上になり、金額も高価になるため予算とも相談する必要が有ります。

業務利用では、利用する用紙サイズが重要な選択要素になります。
A3やB4サイズの用紙細断が頻繁に有る場合、通常タイプのA4対応機では、細断の度にいちいち折りたたむ必要が出てきて、効率が悪くなります。

後は予算に応じて、機密性が高く小さな細断が必要なのか、大量に投入できる利便性なのか、選択していくことになります。
高機能な機器は当然高額になってきます。

シュレッダーの選び方詳細を、項目別に見ていきましょう。

シュレッダーのサイズで選ぶ

用紙投入口のサイズで、比較的シュレッダーの筐体サイズは異なってきます。
利用頻度が高い用紙サイズ投入口で、シュレッダーのサイズも有る程度決まってきます。

次にシュレッダーのサイズで異なってくる、ダストボックスと呼ばれるゴミ箱の容量に注目します。
ダストボックスが大きくなれば、ゴミ捨ての回数が少なくて済みます。

業務用の場合は効率も重視する必要が有りますが、家庭用なら大型になれば金額が高額になりますし、置き場所の問題も出てくるので、適度なサイズがオススメです。

細断サイズで選ぶ

細断サイズは、セキュリティ性に直接繋がってきます。
細断サイズは細断方法で変わって来ます。

マイクロクロスカット

小さい文字を比較的多く使用しているオフィスや、機密性が高い文書を扱う現場なら、マイクロクロスカットの機種が最適です。

概ね幅が2mmから3mm程度で、長さは10mmから15mm程度に細分化されて、後から可読する事が極めて困難になります。

クロスカット

それほど機密性の高い文書は扱わないオフィスや、家庭用としてとしての用途なら、クロスカットで充分です。

クロスカットは多くのメーカー機種から多様なタイプが販売されていて、販売価格も買いやすい価格が実現しています。

概ね幅が3mmから5mm程度、長さが10mmから50mm程度になっています。
縦方向に長くなりますので、縦書き文書を多く扱う現場では、マイクロクロスカットを選んだ方が可読性の面では安心です。

機能性や処理能力で選ぶ

投入枚数

業務利用の場合、選び方の大きなポイントになるのが同時投入枚数です。

一度に多くの用紙が投入できれば、それだけ効率が良くなり、用紙が送られている待ちの時間を、大幅に削減出来ます。

同時投入枚数が多くなれば、機種価格も高くなるため、家庭利用の場合には、それほど重視する必要はありません。

処理速度

シュレッダーのスペックに有る細断の速度は、1分間に何mの用紙を送れるかの数値です。
一般的なシュレッダーでは、1.5mから2.5m程度が多く、家庭の利用では気にする必要はさほど有りません。

業務効率を重視する業務利用では、機種価格が高くなっても、4m以上の速度を選択するのが最適です。こちらも投入枚数と同様に、待ち時間が削減出来ます。

連続利用時間

シュレッダーが細断処理をしている時には、モーターが高速で稼働して内部で熱を持ちます。

一定期間連続して使用した場合、安全のためにモーターを冷やす時間が必要になります。
家庭用に設計されている安価なタイプは、2分から3分程度に設定されていますが、業務用では価格によって連続使用時間が延び、15分から1時間程度になります。

こちらも待ち時間の削減という、業務効率の向上に繋がります。

ホチキス対応

シュレッダーの中には、ホチキスを付けたままでもシュレッダーにかけることができるタイプもありますので、追加能力のチェックなども合わせて知っておけば、後々の仕事の効率にも繋がることでしょう。

カードやディスクへの対応

プラスチック製のクレジットカード類や、CD・DVD・Blu-ray等のメディアディスクを細断できる機種があります。

紙の用紙とは投入口が異なる事が普通で、細断サイズも紙とは異なり大型サイズになります。

静音性で選ぶ

シュレッダーは細断する際にモーターで内部を動かしている為、稼働時は比較的大きな音がでるのが一般的です。
使用頻度があまり高くなければ問題ないと思いますが、例えば、コールセンターなどのお客様と電話するのがメインの職場の場合、近くにシュレッダーがあると、シュレッダーの音がお客様に聞こえ、不快な気持ちにさせてしまう場合や、マンションの自宅で仕事をしている人などは隣の人からもしかすると苦情がきてしまう可能性もあります。
こういう場合は、静音性に優れたタイプを選ぶと良いでしょう。

処理能力とゴミ捨て回数

多くの枚数を一度に投入可能で、高速に処理が可能であり、連続して利用出来る時間が長い、処理能力が高いシュレッダーでは、それに比例して短時間で大量のゴミが出ます。

高性能に見合った、ダストボックスも大型になっていない場合、業務効率を上げるつもりで導入しても、ゴミ捨て作業の時間が増加して効率が落ちます。

ゴミ捨てにも意外と便利なのが、キャスター付きのシュレッダーです。
処理しやすい場所に移動させたり、ゴミ箱に隣接する場所で作業が出来たりするなどのメリットがあります。

家庭用の場合では、ダストボックスの開け方が「引き出し型」と「被せ型」の2通りがあります。

被せ型よりも引き出し型の方が、シュレッダー本体価格は高くなりますが、ゴミ捨ての手間が圧倒的に楽になります。

セキュリティ性能の確認

シュレッダーはサイズや性能により、値段はピンキリですが、書類を確実に処分したい場合は、「DIN規格」を参考にしましょう。
「DIN規格」とは、ドイツ規格協会によって定められた国際規格で、セキュリティ能力
が7段階に分けられています。
文書を確実に処分したい場合は、この「DIN規格」を参考にし、最低でもレベル4以上のシュレッダーを選びましょう。

 

この記事を書いた人

家電をはじめ、複合機などのオフィス備品にも強いWebライターです。今後は主にプリンターなどの備品を中心にリースやレンタル業界についても記事にしていきたいと思っています。

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