純正品・互換品トナーのメリットとデメリット|結局どちらを選ぶべき?

プリンターのトナーには、純正品と互換品が存在します。主な違いは価格面ですが、「どちらを選ぶべきか分からない」という人もいるでしょう。

本記事では、純正品・互換品トナーのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。純正品と互換品、どちらのトナーを選ぶべきか分からない人はぜひご一読ください。

目次

トナーの純正品・互換品の違い

純正品トナーとは、その名の通りプリンターの販売メーカーが製造したトナーのことです。たとえばCanon製のプリンターには、Canon製の純正品トナーが用意されています。

一方で互換品トナーとは、プリンターの販売メーカー以外が製造したトナーのことです。プリンターに適合するよう、純正品トナーを模して作られています。互換品トナーは単価を下げるために、日本以外の国(主にアジア圏)で製造されることが多いです。

純正品以外は、全部互換品ではありません

メーカーが製造する純正品トナーを購入すれば、間違いは有りません。
品質が安定していて、プリンターの性能を最大限に引き出し、プリンターの保証期間中なら、機器にトラブルが起きても保証が受けられます。
それでも尚、ユーザーが純正品トナー以外の道を探すのは、純正品の価格が非常に高額だからです。

純正品トナーが高額になるのは、品質が高く保証が有る側面も確かに有りますが、大きな理由としてはインクジェットプリンターと同様に、本体価格は安価にして販売数を増やし、本体購入後に、定期的に購入が見込めるトナーカートリッジで、利益を確保するビジネスモデルだからです。

純正品以外のトナーとして、「海外純正品」・「汎用品」・「再生品」・「互換品」が有ります。

海外純正品

海外純正トナーは、輸入純正トナーと呼ばれる事も有ります。
海外では日本のビジネスモデルとは異なり、日本よりもトナーカートリッジが安価に販売されているケースが多くなります。(国によります)

海外用に生産されているプリンターは、日本で販売されている型番と異なる事も有りますが、安価に販売している国から、専門業者が輸入を行い、日本の型番に合わせて販売しているものであり、純正と言いながら国内販売にメーカーは携わっていません。

中身はメーカーが責任を持って製造した純正品です。(輸入業者が偽っていない前提です)
メーカーから見れば、日本でのビジネスモデルに反する物で有り、基本的に容認していないケースが多い為、保証対象外になる事が一般的です。

絶対的な流通量は少なく、輸入業者にとってメリットの有る数量を捌くためには、人気機種限定であり、かつ同じ機種が安価にトナーを販売している国で販売されている事が必須条件です。

国内の純正品よりは安価になりますが、為替リスクヘッジ・輸送料もあるため、安くなるのは1割から2割程度で、保証が無くなる事と併せて考えれば、大きなメリットが有るかは疑問が残ります。

汎用品

このカテゴリーが最も難しく、理解しにくいと言えます。
本来は、基本的に純正トナーを製造しているメーカーが生産したトナーカートリッジが、メーカーのブランドや流通経路を使わないで販売されている物が汎用品です。

純正品のトナーカートリッジを生産しているのは、プリンターを製造しているメーカーと同一とは限りません。多くのメーカーは専門企業に生産を委託しています。
その委託されたメーカーが、ブランドとそれに伴う保証が無いだけで、中身は基本的に同じで有り、価格が大幅に安くなるためメリットが有ります。

「TOYOTAの自動車だと思ったら、ダイハツだった!」とか、「スズキ自動車だと思ったら、マツダだった!」という経験をしたこと、ありませんか?
これはOEMといって、開発生産を別のメーカーが請け負って販売する形態です。

レーザープリンターの世界でもOEMは多く、筆者が愛用しているレーザープリンターの中にNEC製が有りますが、中身はゼロックスです。これはゼロックスで開発製造を行って、NECが供給を受けて自社ブランドで販売しているからです。

そのため、消耗品のトナーカートリッジも同じです。
ただし、そのまま利用する事は基本的に出来ません。トナーカートリッジに付いているICチップに入っている情報が異なるためです。
このICチップを交換することで、販売出来るプリンターが広がります。
ICチップは純正品ではありませんが、トナーカートリッジの品質は基本的に変わらないのが、本来の汎用品です。

しかし、トナーカートリッジのカテゴリー分けに関しては、明快な定義や法的な根拠は存在せず、それを理解した上で、質の悪い純正品とは全く異なる互換品を、「汎用品」として販売している業者が多数あるのも事実です。

再生品

「リサイクルカートリッジ」や「再生トナー」と呼ばれています。
カートリッジの筐体は純正品を用いて、空になった中身のトナーパウダーを充填する事で、再度販売しています。

純正メーカーとは関係の無い、サードパーティー企業が販売しています。
中身のトナーパウダーの品質は様々で、分解・充填・清掃・組み立て作業のノウハウにも大きな差が有り、検品のハードルも変わってきます。

そのため価格もピンキリですが、トラブルを避けるためには、信頼できる販売先の選択が必要です。

互換品

「トナーカートリッジ筐体」も「ICチップ」も、中身のトナーパウダーも全部、純正メーカーとは全く関係の無い第三者が製造した物が互換品です。

こちらも再生品と同様に、製造される内容は様々で、当たり外れが有る事は事実です。純正品と比較すれば大幅に安価になりますが、価格帯にも大きな幅が有ります。
あまり安い物は要注意ですが、価格が高ければ全て良いとも言い切れません。

やはり、信頼できる販売先を選択する事が大切です。

純正品以外のトナーを購入する時の、販売先選びの指標

純正品トナー・海外純正品を購入する時には、単純に安く販売している所で購入すれば良いですが、純正品以外のトナーを購入する場合は、そうとも言い切れません。

インターネット通販の利用をする場合、大手ショッピングモールなら安心か?と言えば、必ずしもそうではありません。販売者Amazonの記述が有る様に、直接販売している物は、不具合が有れば有る程度トラブル時の保証は期待出来ますが、Amazonを含めて、楽天市場・Yahoo!ショッピング等は、店子として多くの店が入っていて、保証は独自のケースや無い事も有ります。

信頼できる販売先を見分ける指針としては、レビューも有りますが、自作自演のケースも有り、全面的に信頼出来ません。
純正以外のトナーを販売しているショップの場合、継続年数に注目してください。問題のあるショップは、長期間に渡って営業を継続する事が出来ません。
実際に使ってみて、問題が無いショップはリピーターが多く、指針としては10年以上継続して営業しているなら、有る程度安心と言えます。

純正品・互換品トナーのメリット

まずは純正品・互換品トナーのそれぞれのメリットをみていきましょう。

純正品トナーのメリット

  • 品質が安定している
  • トラブル時にメーカー保証が受けられる

純正品トナーはプリンターメーカーが製造しているため、とにかく品質が良いです。プリンターそのものの性能を最大限に引き出してくれます。

またメーカー保証期間内であれば、トラブル時も保証が受けられます。万が一のトラブルを考えると、純正品トナーを使った方が安心です。

互換品トナーのメリット

  • 本体価格が安い
  • 互換品とは言え、仕上がりが純正品に近い場合がある
  • 純正品が生産終了していても、互換品なら手に入る場合がある

互換品トナーは、純正品トナーと比べてとにかく本体価格が安いです。純正品の本体価格の30%以下の価格で、互換品トナーが販売されていることもあります。

互換品トナーは純正品トナーに比べて品質が落ちると言われていますが、メーカーによっては純正品トナーに近い仕上がりを実現している場合もあります。ただし製品によって品質にバラつきがある点は否めません。

純正品・互換品トナーのデメリット

続いては純正品・互換品トナーのそれぞれのデメリットをみていきましょう。

純正品トナーのデメリット

  • 本体価格が高い
  • コスパが悪く、気軽に印刷できない
  • 古い機種だとトナーが生産終了している場合がある

純正品トナーの最大のデメリットは、とにかく本体価格が高い点です。日本のプリンターメーカーはインク・トナーの販売で利益を出すビジネスモデルであるため、仕方がない点とも言えます。本体価格が高いと、気軽な印刷もできません。

また純正品トナーは、プリンター販売から数年が経つと生産終了するケースも存在します。古い機種を使っている場合、そもそも純正品トナーが手に入らないこともあります。

互換品トナーのデメリット

  • 品質が安定しない場合がある
  • トラブル時にメーカー保証を受けられない可能性が高い

互換品トナーは、あくまで純正品を模して作られたものです。にじみや精細さなどの仕上がり面は、どうしても純正品トナーに劣ります。

また互換品トナーでの印刷は、メーカー指定外のプリンターの使用方法です。万が一トラブルが生じても、メーカー保証を受けられない可能性が高いです。

【結論】品質は純正品トナー、節約したいなら互換品トナー

純正品トナーは本体価格こそ高いですが、メーカーブランドという安心感があります。トラブル時もメーカー保証を受けられるため、基本的には純正品トナーを使うべきです。

対して互換品トナーは、品質面やメーカー保証の代わりに、本体価格が抑えられています。ランニングコストを第一優先で考えたいなら、互換品トナーを検討してもいいでしょう。

純正品・互換品トナーのメリットとデメリットを理解したうえで、最適なトナーを選択してください。

この記事を書いた人

家電・電化製品を専門とするWebライター。前職は電機系メーカーにて設計職に従事。理系出身ならではの観点で、プリンター・複合機を解説します。

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