洋服・カーペットなどについたプリンターのインク汚れを落とす方法

インクジェットプリンターのインクは、粉状のトナーよりは交換する際に漏れにくいのが特徴です。

とは言え、液体状なので交換方法が正しくなかったり、インク本体を傾けたまま持ち歩いたりすると漏れてしまう可能性はあります。

インクジェットプリンターのインクはボールペンなどに使われる水性インクとは違い、手に付くと水で洗っただけでは落ちない場合もあるのです。

衣服やカーペットなどに付いてしまうと、布にしっかりとインクが染み込んでしまいます。

しかし、インクジェットプリンターのインクが手などに付いても、正しい方法なら落とせる確率が高くなることはご存知でしたでしょうか?

今回は手や洋服、カーペットなどについたプリンターのインク汚れを落とす方法をご紹介しますので、万が一に備えて知っておきましょう。

インクジェットプリンターのインクの成分

インクジェットプリンターは、液体状のインクを印刷用紙に吹き付けることで、用紙の表面にインクをを染み込ませます。レーザープリンターで使用するのは「トナー」で、インクとは違い粉状です。

液体状のインクならどれも同じと思う方もいるかもしれませんが、実は「染料インク」と「顔料インク」の2種類があります。

どちらもインクジェットプリンターで使用可能という点は同じですが、成分や印刷時の特徴が異なりますので説明しましょう。

顔料インクは着色成分が水に溶けきっていない

顔料インクに含まれる着色成分は水に溶けきっていません。成分の粒子が大きいため、水に完全に溶けきれないのです。そのため、インクは紙の内部まで浸透しません。

顔料インクを使って印刷すると、階調が豊かでより実物に近い色が再現できます。紙にインクを浸透させる必要がないため、あらゆる印刷用紙に対応できるのも特徴です。

マット用紙やファインアート用紙、画材紙など、さまざまな用紙で印刷したい場合に適しています。

また、用紙に浸透しない分、速乾性があり色が早く安定するのもメリットです。部屋の電気や自然光によって色の見え方が変わりにくいため、絵画や写真を印刷すると、まるで美術館の展示品のようなクオリティに仕上がります。

染料インクは着色成分が水に溶けている

染料インクは顔料インクと違い着色成分が水に溶けており、インクが紙の内部まで浸透します。つまり、顔料インクはプリント用紙の表面にインクを吹き付けるのに対し、染料インクは紙に染み込ませることで印刷するということです。

染料インクで印刷すると、透明感があり鮮やかな発色になります。光沢紙との相性が良いため、光沢紙をよく使う場合に向いているインクです。

ただし、インクが印刷用紙に染み込むため、印刷してからインクが乾くまでに時間がかかるのがデメリットとなります。印刷直後と乾いた後では色味が違って見え、色が安定するのにも時間がかかる点は注意が必要です。

インクが乾くまでの時間は長いですが、印刷スピードは染料インクのほうが早いため、印刷スピードを求める方も染料インクを好みます。染料インクを使うプリンターは、スキャナーやコピー機能が搭載されているものが多いのも特徴です。

インクジェットプリンターのインクが手についたときに落とす方法

インクジェットプリンターは正しい方法でインク交換を行えば、トナーほど中身がこぼやすいというものではありません。

しかし、間違った方法でインク交換を行ったり、インク本体を傾けたまま持ち運ぶ、傾いた状態で放置する、インクのフタが開いた状態で置いておくなどが原因で、インクがこぼれてしまうこともあります。

その際、手についてしまうことが多いのですが、水で洗い流しただけでは落ちない場合もあるでしょう。そのようなときはどうすれば落とせるのか、おすすめの方法をご紹介します。

シャンプーを使う方法

水だけでゴシゴシこすっても手が荒れてしまうだけなので、軽く洗って落ちなければ、5分程度手をぬるま湯につけてください。

5分経つとインクが浮いてくるので、スポンジにシャンプーをつけ、肌に負担を与えない程度の力で擦り洗いしましょう。あとはお湯で洗い流せば、手にしっかりとついたインクも落ちているはずです。

食器用洗剤を使う方法

シャンプーと同じぐらい落とせるのが食器用洗剤です。こちらもまず5分程度お湯で手を温めてから洗うとスルッと落とせます。

スポンジを使って優しく擦れば取れるはずですが、一度で取れない場合は2回行うか、シャンプーで洗う方法と併用してみてください。

メラミンスポンジを使う方法

インクがそこまで染み込んでいない、少ししかついていないなら、メラミンスポンジを使う方法がおすすめです。

水を含ませたあと、固く絞ったメラミンスポンジで手を擦るとインクが取れていきます。ただし、強く擦ると肌を刺激してしまうので注意しましょう。

メラミンスポンジだけで取れない場合は、シャンプーか食器用洗剤でも洗ってみてください。

避けるべき落とし方

除光液はインクは落ちず手が荒れるだけなので避けるべきです。漂白剤はインクはすぐに落ちますが、手に直接かけてはいけないものなので使用しないでください。

インクジェットプリンターのインクが衣服についたときに落とす方法

手についたインクはなんとなく「何とかすれば取れそう」と思うでしょうが、衣服に付いたら取ることは不可能な気がします。

大量にべったりと付いてしまった場合は落とすのが難しいですが、少量であれば以下の方法で落とせる可能性があるのでぜひ参考にしてみてください。

白い衣服についた場合の落とし方

衣服にインクがついたら、すぐに水で濡らした布やティッシュを使い、たたきながらインクを吸い取ります。

このとき、グッと抑えたり擦ってしまうと、服にインクが染み込んで取れなくなってしまうので注意してください。

その後、水に漂白剤を入れた液に服をつけ置きしてから洗濯をするとインクが落ちる可能性があります。

色ものの衣服についた場合の落とし方

色ものの衣服の場合も、インクが付いたらできる限り早く布やティッシュでたたいてインクを吸い取ってください。

その後は漂白剤を使うと衣服の色が抜けてしまうため、つけ置きせずそのまま洗濯しましょう。

クリーニングに出すという手も

手洗いできない衣服にインクが付いてしまったときは、クリーニングに出すという手もあります。

ただし、インクがついてから布に染み込むまでに対処をしないと、より落ちにくくなってしまうため、クリーニングに出す頃には落ちなくなっている可能性は否定できません。

取れなかったときのことを考えて、手洗いできない服を着てインクを交換するのは避けることをおすすめします。

インクジェットプリンターのインクがカーペットなどについたときに落とす方法

カーペットについたインクを落とす際もスピードが重要です。すぐにインクがついた部分に塩をのせ、ティッシュで抑えながら水分を吸収させます。

その後、塩を掃除機で吸い取り、上から牛乳をかけてインクに染み込ませてください。あとは布やティッシュなどでたたいて汚れを落とし、牛乳を拭き取れば完了です。

一度で落ちない場合は「牛乳をかける→叩いて拭き取る」を数回繰り返してみてください。

まとめ

インクジェットプリンターで使うインクには顔料インクと染料インクの2種類ありますが、手などについたときの落とし方はどちらもほぼ同じです。

インクがついてから「すぐに」落とすことが重要ですから、ご紹介した方法ですぐに対処をしましょう。