プリンターは定期的に最新モデルが登場し、少しずつ機能性の面でアップデートが加えられています。
しかし、基本的な印刷機能は数年程度で大きく変わることはなく、コストを考慮して型落ちプリンターを選ぶ人も多いものです。
今回は安くプリンターを手に入れたい人に向けて、型落ちプリンターの魅力や、プリンターレンタル のメリットについてご紹介していきます。
プリンターは最新機種にこだわる必要はあるのか
そもそも、最新のプリンターは型落ちプリンターとどのような違いがあるのでしょうか。
多機能性や印刷速度は最新機種が強い
最新のプリンターの特徴は、印刷速度の速さはもちろんのこと、印刷関連機能が充実している点にあります。
ワイヤレスでデータを送受信したり、スマホと接続できたりなど、より便利にプリントアウトを実現するための機能に優れているのが特徴です。
印刷速度も早く、毎日多くの印刷物が発生する場合には良いパートナーとなってくれるでしょう。
基本的な機能で満足できるなら型落ちで十分
ただ、いくら最新とは言っても、プリンターが数年で劇的な進化を遂げることはありません。
3~5年以内の型落ちモデルであれば、最新型と大差ないパフォーマンスを発揮してくれます。特別プリンターにこだわる理由がなく、適度な利用を考えている場合には、型落ちモデルでも十分に満足できるでしょう。
型落ちプリンターを選ぶときのポイント
続いて、型落ちプリンターを選ぶ際のポイントについてもご紹介します。
インク代の圧迫に注意
型落ちプリンターを選ぶとき、最も注意しておかなければならないのはインクの消費量です。
基本的にプリンターは型番が古くなるほど、インクの消費量が多くなり、インク代が高くなってしまう傾向にあります。
インク代は長期的なプリンター利用となると、決して無視できない出費です。
数千円のプリンターも販売されていますが、あまりに安いプリンターだとインク代がかさんでしまい、かえって費用が高くついてしまう可能性があることに注意しましょう。
売れ筋商品なら性能にも満足
型落ちプリンターを選ぶ場合、購入年から1~2年ほど遡った人気商品を選ぶのがベストです。
場合によっては最新モデルより安いだけでなく、当時の半額程度の価格で購入できる場合もあるため、非常にお買い得です。
型落ちとは言え性能も最新モデルと大差がなく、パフォーマンスにも満足できます。
具体的に比較
例年プリンターが最も多く販売される時期は、年末の年賀状利用に合わせた、秋口辺りから新機種が発表されます。
世界的なコロナ禍の影響による、製造現場の人手不足や半導体等の部品不足もあって、同じパターンが踏襲されないこともありますが、色々なことが正常化してくると今後も踏襲されていくと考えられます。
新型か?旧型か?選ぶ具体的なポイント
プリンターの購入時期としては、新しいモデルが登場して、昨年発売のモデルが旧型になる秋口が狙い目です。
ただ、性能差が思ったより無かった場合などは、旧型で充分というニーズが高くなり、そうなると価格的な旨みは薄れてしまいます。
また、印刷の機能が向上していたり、操作性が変わっていたりする場合、新旧の価格差が自分の利用方法に見合っているか?見極めることも必要です。
モデルチェンジによって、同じシリーズでも使うインクの型番が変わっているケースと、同様のケースもあります。
純正インクは高額になり、再生インクや互換インク利用を想定している場合には、注意が必要です。
発売直後のインクには、それらのインクの分析や開発に時間が掛かるため、どうしても互換・再生インク発売までの時間が掛かってしまいます。(発売直後に出ている互換・再生インクは、充分な開発検証がされている事は時間的に無く、トラブルが多くなる傾向にあります)
PIXUS TS8530とPIXUS TS8430を比較
PIXUS TS8×××シリーズは、一般家庭に導入されるCanonの売れ筋プリンターで、無駄の無い独立インクタンクを備え、通常の写真印刷だけでなく、在宅ワーク・在宅学習利用にも適している、黒を顔料インク+カラーを染料インクの「ハイブリッドインク」を採用しています。
最新のPIXUS TS8530と、型落ちのPIXUS TS8430を、項目別に具体的に比較してみましょう。
PIXUS TS8530 | PIXUS TS8430 | |
発売時期 | 2021年 | 2020年 |
価格 | オープン価格 | オープン価格 |
(価格コム販売価格) | 販売価格32,926円~(税込) | 販売価格29,200円~(税込) |
最高解像度(dpi) | 4800 × 1200 | 4800 × 1200 |
対応インク | BCI-331+330PGBK | BCI-381+380PGBK |
独立インクタンク 6色 | 独立カートリッジ 6色 | |
黒-顔料インク・カラー-染料インク | 黒-顔料インク・カラー-染料インク | |
コピー | ○ | ○ |
スキャナー | ○ | ○ |
印刷コスト | A4カラー文書:約12.2円(大容量)/約12.4円(標準容量) | A4カラー文書:約10.8円(大容量)/約10.9円(標準容量) |
L判フチなし写真:約12.2円(大容量)/約12.4円(標準容量) | L判フチなし写真:約19.9円(大容量)/約21.4円(標準容量) | |
印刷速度 | カラー文書:約10.0枚/分 | カラー文書:約10.0枚/分 |
(A4普通紙) | モノクロ文書:約15.0枚/分 | モノクロ文書:約15.0枚/分 |
印刷速度 | 約16秒/枚 | 約18秒/枚 |
(L判フチなし写真) | ||
サイズ | 約37.2 × 34.5 × 14.2cm | 約3732 × 31.9 × 14.1cm |
(横幅×奥行き×高さ) | ||
質量 | 約6.6kg | 約6.6kg |
価格差は、2022年2月初旬現在の実売価格では、思ったよりも型落ちのメリットを感じる事が出来ません。3,800円程度の差は、少々悩ましい価格差です。
表に無い操作性では、直感的に操作が出来る「かんたんモード」が加わっています。
初めてプリンターを利用する方には便利ですが、既にプリンターを使ってきたユーザーには不要です。
スキャンしたデータをスマートフォンで簡単に表示出来る「QRダイレクト接続」は、旧型ではiOSのみの対応でしたが、新型ではAndroidにも対応しました。
純正インクによる印刷コストを見てみると、写真印刷ではコストが安くなっている反面、文書利用ではコストが上がっています。
印刷制御等が変更されている可能性が有りますが、筆者は両方のプリンターを利用したことがあり、新旧共に美しい印刷結果が得られます。
単純に公式数値を見れば、文書印刷利用が多いユーザーなら旧型、写真印刷が多ければ新型にメリットが有る事が推察出来ます。
しかし、純正インク以外に目を向けると、事情が変わってきます。
品質に定評がある「インク革命」の互換インクを比較すると、新型は5,780円(純正公式オンライン価格は12,650円)・旧型は3,980円(純正オンライン価格は11,036円)と、大きな差が有ります。
大量に印刷する予定なら、旧型で信頼出来る互換インクを利用する事で、大きなメリットが出ます。
簡単に最安カンタン導入するならレンタルがおススメ
少しでもプリンターの購入費や運用コストを安く抑えたい!と考えている場合には、プリンターレンタル も手段の一つです。
人気モデルを手軽に利用
プリンターレンタル では、自分が気になっているモデルをカタログの中から自由に選ぶことができ、選択肢は非常に豊富です。
また、気に入らなければ別のモデルに交換することもできるため、自分にあったモデルを探しながらの運用を実現します。
修理の心配も無用
プリント革命では、万が一プリンターに不具合が発生した場合も万全のサポート体制を整え、復旧作業を手伝うことができます。
軽微なトラブルであれば遠隔サポートで迅速な復旧を行えるのはもちろん、もしプリンターが動かなくなった場合も、代替品をすぐに発送し、無料で交換対応を行います。
維持管理のコストがかからないのも、レンタルプリンター のメリットです。
おわりに
型落ちプリンターのコストパフォーマンスは魅力的ですが、維持管理のコストが気になるという場合には、レンタルプリンターもおすすめです。
必要に応じて、二つの方法を比較検討しながら導入を進めましょう。