複合機を使用していると、ポストスクリプトのエラーという事態に悩まされるケースもあります。
ポストスクリプトのエラーが発生した時にはどうすれば良いのか、そもそもポストスクリプトとはどんなものなのかについて、ご紹介します。
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ポストスクリプトの搭載による効果とは

ポストスクリプトは、PhotoshopやIllustratorといったデザインソフトでお馴染みのAdobe(アドビ)が開発したプリンター向けの言語です。
プリンターへどのような描画をするかという指示を送るためのプログラミング言語で、正確なプリントアウトのためには欠かせない役割を果たします。
一定の印刷パフォーマンスを実現
ポストスクリプトは、一般的にはレーザープリンターに標準搭載されている機能です。そのため、レーザープリンターであればいかなる機種やソフトを利用していても、常に一定の印刷効果を得ることができます。
印刷機のスペック次第でプリントアウトの良し悪しが変わってしまう心配がないので、安心して印刷を任せるためにも重要な機能です。
PCの性能に左右されないプリントアウト
また、ポストスクリプトが印刷機に導入されていることによって、使用しているPCのスペックにも左右されることがないのもメリットの一つです。
パソコンの処理速度が遅ければ、それだけプリントアウトの速度にも影響すると考えられがちです。しかしポストスクリプトがあればPCのスペックは関係なく、安定した印刷パフォーマンスを期待することができます。
ポストスクリプトが必要な職種は?

次に、ポストスクリプト機能を有効活用できる職種や職場環境について、見ていきましょう。
デザイン関係の仕事
一つは、エディターやグラフィックデザイナーなど、デジタルデータをそのままプリントアウトしなければならない職種に携わる人たちです。
デザインを扱う仕事に携わる場合、紙媒体に起こした時の仕上がりチェックやプランを共有する時に、実際のデジタルデータと差異があっては適切なパフォーマンスを期待できません。
ポストスクリプト搭載のプリンターで印刷すれば、デジタルデータを正確に読み込み、紙に描画してもらうことができます。情報共有や作品の納品など、様々なシチュエーションで活躍するでしょう。
印刷物を大量に扱う職場
印刷物を大量に扱う職場においても、ポストスクリプト機能は役立ちます。
この機能を実装していることで、一度に大量の印刷を行う際にもPC機能に依存しないので、正確にデータを読み取りながら、高速で印刷を進めていくことができます。
ポストスクリプト機能がなければ、同じデータであっても印刷物によって仕上がりに微妙な違いが生まれ、その後の業務に支障が出る可能性もあります。
PCごとに印刷速度が異なっても業務効率に悪影響を及ぼすので、やはり欠かせない機能と言えるでしょう。
ポストスクリプトエラーの対処法

ポストスクリプトの存在を、ポストスクリプトのエラーによって知るという人もいるのではないでしょうか。
実際にエラーが発生した際の対処法についても確認しておきます。
まずはファイルやアプリの不具合を確認
ポストスクリプトのエラーで印刷が停止した場合、まずは印刷ファイルやアプリの確認を行いましょう。
複合機にエラー対応についての案内が出ている場合はそれに従い、ない場合にはファイルを再度コピペして作り直すか、アプリの再起動や再インストールを行ってみてください。
複合機のエラーの場合
上記の対処法でも改善しない場合、複合機本体に問題がある場合が考えられます。複合機の再起動や、別の複合機の利用を行ってみてください。
それでも改善しない場合には、サポートセンターに相談することをお勧めします。焦って電源を抜いたり何度もスイッチを押したりすると、かえってシステムのフリーズなどを招きかねません。落ち着いて対処しましょう。
おわりに
ポストスクリプトは、質の高いプリントアウトを実現する上で欠かせない役割を果たします。それだけにエラーが発生した時のダメージは大きいものですが、落ち着いて対処する術を身につけ、すぐにサポートを受けられるよう準備しておきましょう。