飲食店の印刷コストを削減したときの失敗談!作業効率・利益ダウンにつなげないために知っておいて

飲食店を経営していくために必要な「印刷コスト」。中には毎月100,000円を超える費用を支払っている店舗もあるかもしれません。

印刷コストが高いと感じるならコスト削減が必要ですが、何でもやれば効果的になるとは限らないもの。

今回は飲食店のコストを削減したときの失敗談を3つご紹介します。印刷コストを削減したいと思ってる店舗や、すでに失敗している気がするという店舗は、景気回復に向けてどんな行為が失敗なのかおさえておきましょう。

目次

飲食店の印刷コストを削減したときの失敗談1.文字を小さくして集約印刷にした

印刷用紙が大きいほど、印刷範囲が広くなるので印刷コストは高くなります。

印刷用紙も大きくなるほど費用が高くなるので、「A3印刷だったものをA4印刷に変えてコストダウンしよう!」と、文字を小さくして集約印刷にする場合もあるでしょう。

しかし集約印刷をすると、

  • 文字が潰れてみにくくなる
  • 写真の画質が悪くなる

などのデメリットが発生します。

その結果、社内の資料であればスタッフやクライアントから「見えない」と苦情が入り、お客様用のチラシやDMもよく見えないのでお店のPRにつながらない可能性が。

集約印刷をしたものを元のサイズに印刷し直すとなると、印刷コストは倍以上かかってしまいます。

「集約印刷のほうが1枚あたりの印刷コストが安いから」と意固地になって続けると、意味のない資料やDMを増産するだけで、集客率はみるみるうちに低下してしまうかもしれません。

飲食店の印刷コストを削減したときの失敗談2.カラー印刷をやめた

モノクロ印刷と比べると、カラー印刷のほうが使うインクの種類が多いので印刷コストは高いのが一般的です。

そのため、「不要なカラー印刷をやめてモノクロ印刷を積極的に使おう!」と考える店舗は多いのですが、必要なものまでカラー印刷をやめてしまうケースは少なくありません。

たとえば、

  • PR用の資料
  • メニュー表
  • POP
  • ポスター
  • DM

これらの印刷物までモノクロ印刷にしてしまうと、店内やメニューの雰囲気が伝わりにくくなってしまいます。

メニュー表に載っているパスタの写真がモノクロだったら、あなたはどう感じますか?

DMの店内写真がモノクロだと、すたれたお店のように見えないでしょうか?

もちろん、社内で使うちょっとした資料や使い捨てのクーポンなど、カラー印刷が必須でないものはモノクロ印刷にしてコスト削減しても良いです。

しかし、カラー印刷のほうがメリットが多いものをモノクロ印刷にしてしまうと、飲食店の利益ダウンにつながる可能性があるので注意しましょう。

飲食店の印刷コストを削減したときの失敗談3.印刷コストが削減できても新たな弊害が生まれる可能性がある

印刷コストは工夫次第で削減できるものですが、後々どうなるかを考えないと新たな弊害が生まれる可能性があります。

たとえば、

  • 接客マニュアルを集約印刷したら、スタッフが理解できず「接客態度が悪い」とクレームが入った。
  • DMを白黒に変えた途端、見にくかったのか新規・リピーターの数が減った。
  • メニューを白黒に変えたら、ネットの口コミで「どれもおいしくなさそうだった」と低評価をつけられてしまった。

などが、間違った方法で印刷コスト削減をしてしまった結果生まれた新たな弊害です。

このような問題、トラブルは一度起こってしまうと回復するのが難しいでしょう。

印刷コスト削減に力を入れた結果、飲食店の売上や客足に影響を与えてしまわないよう、どんな方法で取り組むかは十分考える必要があります。

まとめ

印刷コストは経費の中でも比較的削減しやすい項目ではありますが、間違った方法で行うと利益や来てくださるお客様の数などに良くない影響を与えてしまいます。

特に集約印刷とカラー印刷のとりやめは、向いている印刷物とそうでない印刷物があるので、よく考えて選択してください。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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