近年、個人の働き方があらゆる角度から見直されるようになり、業務の効率化を図るため複合機を導入する企業も増えてきました。
中でも注目はキャノンです。「プリンターといえばキャノン!」という人もいるくらい広く名前が浸透しており、品質と実績も文句なしの一流メーカーです。
今回は「新しくキャノンの複合機を導入したいけど、カウンター料金がよくわからない」とお悩みの方に向けて、キャノンの複合機について詳しくお伝えしていきます。
カウンター料金とは?
詳しい内容に入る前に、まずカウンター料金とは何なのか、ご説明しますね。
通常プリンターのリース契約を結ぶ際、本契約とは別にカウンター保守契約というものも締結します。これは、コピーを1枚とる毎に1カウントとし、印刷枚数に応じて料金を支払う仕組みです。代わりに、トナーの交換や故障時の修理代がかからないようになっています。
例えば、月々の印刷枚数が多い企業ではトナーの交換やメンテナンスの数が必然的に多くなります。その都度料金を支払っていると、ランニングコストが通常の何倍にも膨れ上がってしまいますよね。カウンター保守制度はそうしたトラブルを防ぐために設けられた制度なのです。
ちなみに、モノクロ、モノカラー、フルカラーなど印刷の種類ごとにカウンター料金は異なります。
また、他メーカーの製品はもちろんのこと、同じメーカーであったとしても契約条件や提携状況によっても金額が変わってくるので注意が必要です。一般的に、月間印刷枚数が多く、印刷速度が速いほど、カウンター料金は安くなる傾向にあります。ご自身の会社の稼働状況をしっかり踏まえた上で、最適なプランを契約するようにしましょう。
キャノンにおけるカウンター料金の相場は?
ではキャノンのおけるカウンター料金の相場はどれくらいなのでしょうか。
印刷の種類ごとに分類すると、モノクロで2.5~3.5円/枚、フルカラーは10~20円/枚が大体の相場です。数あるプリンターメーカーと比較すると、キャノンの料金相場は若干高めに設定されています。
しかし、これから新規導入を検討している企業であれば、既存の相場よりも安いカウンター料金で契約を結ぶことも可能なので、現在どのメーカーにしようか迷っている人は積極的にチャレンジしてみるのもアリだと思います。
キャノンのカウンター料金に関する情報
キャノンの場合、カウンター料金の設定には必ずメーカー決裁を通さなければなりません。つまり、どんなにリース会社が安い料金設定をしようとしても、キャノンからの承認を得られなければ不可能ということです。
ではどうやって値下げ交渉するかの話ですが、具体的にはこれまでの印刷実績を提出して、枚数が多いことを証明するとか、他社が競合していることを証明するとか客観的なデータが必要になります。しかし既存プリンターがあるならいざ知らず、新しく導入を考えている方にとってはなかなか難しい話だと思います。
そうした際に有効な手段のひとつとして、「一括契約」があります。例えばグループ会社や支店がいくつかある企業の場合、それらすべてで同時に複合機を導入する代わりに、カウンター料金を安価にしてほしいという交渉ができます。
元々新規導入に対しては門戸を広げる意味で安価な料金設定となるケースが多いですが、モノクロ1円以下、カラー1枚10円以下など極端な値下げを希望する場合にはそれなりの対策が必要です。
もちろん最後はキャノンがどういうジャッジを下すかの話になってしまいますが、できる限りの対策をするためにも、リース会社の担当者としっかり打合せをするようにしてください。
まとめ
せっかく高いお金を出して複合機を導入するなら、高性能な製品を少しでも良い条件で契約したいですよね。
そのためにはまず企業側の稼働状況を正確に把握することと、入念なコストシミュレーションが不可欠です。
冒頭にも述べましたが、働き方の多様化を求められる現代だからこそ、会社としての在り方を見直し、より快適な環境を整えていくための良い契機になるかもしれません。