プリンターで年賀状を印刷をするときのコツ!キレイにプリントして完成度アップ

1年のうち、締めの行事と言っても過言ではない年賀状の印刷。新年の挨拶を行うものですから、クオリティが高くキレイに印刷したいと思うでしょう。

しかし、普通の印刷物とは違い、滲んでしまったり、紙が詰まってしまったりと、トラブルが耐えないのが年賀状印刷です。

今回はプリンターで年賀状を印刷するときのコツをご紹介するので、ぜひ今年の印刷時の参考にしてください。

目次

プリンターで年賀状を印刷するときのコツ① 手差し印刷を使おう

普段印刷をする際、給紙トレイを使っている方は、年賀状のときは手差しトレイにはがきをセットする「手差し印刷」を選択するのを忘れないようにしましょう。

給紙トレイからはがきサイズの小さくて分厚い用紙を印刷させようとすると、紙詰まりを起こしたり用紙が斜めに引き込まれたりしてキレイに印刷できません。

手差しトレイを使用し、印刷設定を「はがきサイズ」にしておけば、紙が曲がることなくキレイに印刷できるはずです。

はがき印刷に慣れていない方は、いきなり切手付きの年賀状に印刷をするのではなく、試し刷り用の無地のはがきサイズの用紙に5枚ほど練習で印刷しておいてください。

手差しトレイからはがきサイズの紙をきちんと給紙してくれるか、曲がって印刷されていないかを確かめてから、本番用紙をセットすると書き損じを防げます。

手差し印刷についての詳細は、以下も併せてご覧下さい。

プリンターで年賀状を印刷するときのコツ② ハガキのくっつきは静電気を除去で解決!

印刷する年賀状の枚数が多いと、静電気が発生して2枚一緒にプリンター内に入ってしまうことがあります。

はがきはただでさえ1枚が分厚いので、2枚以上巻き込んでしまうと、紙詰まりや故障の原因になるので注意が必要です。

たとえ詰まらなかったとしても、インクが滲んだり印刷ムラができてしまったりするので、2枚以上入っていかないよう静電気を除去してはがきのくっつきを防ぎましょう。

はがきとはがきの間に空気を入れると静電気を除去できるので、本をパラパラとめくるようにしてはがきをよくさばいてから手差しトレイにセットしてください。

プリンターで年賀状を印刷するときのコツ③ 印刷設定をしっかり行う

年賀状がキレイに印刷できるかどうかは、印刷設定をどれだけきちんと行っているかにも左右されます。

印刷設定の用紙サイズを「はがきサイズ」に設定するだけでなく、はがきの用紙が光沢紙なのかインクジェット紙なのかまで設定しておいてください。

宛名サイズや余白は、デザインしたときと実際に印刷したときでイメージが異なる場合があります。

印刷設定のレビュー画面で確認したあと、試し刷りをして再度位置や文字サイズを確認しましょう。そこから印刷設定で微調整を繰り返すと、満足のいく仕上がりになるはずです。

そのほかにも、

  • 画質は「きれい」を選ぶ
  • 写真付きの年賀状なら「写真モード」を選ぶ

この2点にも注意してください。

もし久しぶりにプリンターを使うのであれば、年賀状を印刷する前にヘッドクリーニングをやっておいたほうが良いです。

しばらく使っていないとインクが固まっている可能性があり、この場合は何度試し刷りをしてもインクの滲みやかすれが解消されません。

最近プリンターを使ったという方も、できれば念のため年賀状をきれいに印刷するためにクリーニングしておきましょう。

プリンターで年賀状を印刷するときのコツ④ はがきの種類にこだわる

無地の年賀はがきの種類には、「普通紙」「インクジェット紙」「写真インクジェット紙」の3通りがあります。

普通紙とインクジェット紙は同じ料金ですが、写真インクジェット紙のみ10円高くなっています。

どんなタイプの年賀状を印刷するかで、最適なタイプを選択しましょう。

普通紙

通常のはがきと同様の紙質なのが普通紙で、以前は圧倒的なシェアを占めていましたが、昨今では買い忘れて遅い時期に行くと、在庫はインクジェット紙のみしかありません・・・と言われる事があります。

普通紙にインクジェットプリンターで印刷すると繊細な色表現は難しく、ぼやけたり滲んだりすることもあり、特に写真を印刷する場合にはインクジェット紙との違いがハッキリ出ます。

レーザープリンターを使って年賀状を印刷する場合は、この普通紙の年賀状一択です。
インクジェット紙をレーザープリンターで使用すると、不具合が出るだけでなく、プリンターを傷めるトラブルにも繋がります。

インクジェット紙

インクジェット紙を利用した年賀状が増えて、それだけ自前で印刷するユーザーが増えています。

インクジェットプリンターで、インクがしっかりと発色ができるように薬品が塗られています。

この薬剤で加工されているのは裏面(切手や郵便番号表記が無い面)だけで、宛名を書く表面は薬剤加工がされておらず、普通紙と全く同じです。

裏面は印刷だけで完結するインクジェットプリンターユーザーには、コスパが良く利用しやすい年賀葉書だと言えます。

裏面に一筆書き添えるような利用では、筆ペンや水性ペン・万年筆やボールペンでは文字記述が困難で、そんな利用をするなら普通紙を利用した方が良いです。

インクジェット紙の年賀状に写真印刷を行う場合、普通紙よりは良くても専用紙に印刷した鮮やかさは出ません。

イラストなどが中心に構成されている原稿に最適だと言えます。

写真インクジェット紙

通常のはがきよりも高くなる分だけ、写真印刷を行う年賀状作成の用紙として、写真インクジェット紙が最適です。

発色が美しく、コントラストも乗るので写真にこだわるユーザーなら、インクジェットプリンターで写真インクジェット紙の利用一択です。

逆にこだわった写真印刷でないなら、通常のインクジェット紙で十分です。

当然ですが、レーザー方式のプリンターに写真インクジェット紙は利用できません。

ビジネスインクジェットプリンター利用時の注意

最近増加しているのが、従来のインクジェットプリンターをオフィス利用やビジネス文書の印刷に特化させた、ビジネスインクジェットプリンターです。

従来のインクジェットプリンターは、オフィスにあるレーザー方式のプリンターやコピー機と比較して、ビジネス文書の文字がボンヤリして読みにくい事が問題でしたが、ビジネスインクジェットプリンターは従来の「染料インク」に変わって「顔料インク」を使う事で、それまでの弱点を克服しています。

在宅勤務の増加に伴って、家庭に導入するインクジェットプリンターでも、ビジネス文章で文字の読みやすい、ビジネスインクジェットプリンターを導入するケースが増えています。

日本郵政が販売している写真インクジェットプリンター用の年賀はがきは、「染料インク」を使う前提になっています。

比較的安価に販売されているビジネスインクジェットプリンターは、文字用の黒だけに顔料インクを使い、カラーには染料インクを利用するハイブリッドタイプが多いですが、カラーにも顔料インクを使うビジネスインクジェットプリンターが増えていますので、利用するプリンターのインクタイプを確認してから、年賀状をご購入ください。

ビジネスインクジェットプリンターとインクジェットプリンターの違いについては、以下も併せて是非ご覧下さい。

プリンターで年賀状を印刷するときのコツ⑤ 利用する写真は高画質のものを選ぶ

写真を主題にした年賀状を作成するなら、染料インクを使用するインクジェットプリンターで、写真インクジェット紙の年賀状を選択しますが、元になる写真データが適切であってこそ美しい年賀状が完成します。

写真サイズ

はがきサイズは通常のA4用紙などに比べると小さいため、画像サイズには無頓着になりがちですが、概ね1,200ピクセル×1,800ピクセル程度以上の写真サイズデータが必要になります。

スマホアプリで加工した写真は、アプリ内でスムーズに加工を行うためにサイズを小さくしているケースが多くあり、スマホで確認している時には気にならなくても、印刷して何か違う・・・という場合は大方でこれが原因です。

解像度については、以下も併せて是非ご覧下さい。

人物写真を使う時のポイント

年賀状に家族の写真など、人物を入れるケースも多いですよね。

写真の基本は光と影です。

均等に全ての人に、光が当たっている写真を用いるようにしてください。

晴れやかな笑顔も、影になっていては印刷すると見えづらくなりますし、光が当たりすぎていると白飛びして表情が解らなくなります。

逆光時に撮影した写真は、年賀状に利用する写真として向いていません。

曇天などコントラストがハッキリしない写真よりも、晴天時のメリハリがついた写真の方が年賀状では映えます。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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