知っていると便利!プリンターヘッドの位置調整とは?

インクジェットプリンターで印刷を行った出力に、違和感を覚えた経験はありませんか?

インクジェットプリンターが印刷する構造は、インクの吹き出し口であるプリンターヘッドが、左右に猛スピードで動いて、該当する位置に移動して指定されたインクの噴出を行っています。

印刷結果にトラブルが発生するのは、このプリンターヘッドが原因になっている事が多く、まず疑うのはプリンターヘッドでインクが固まり、ノズルを目詰まりさせてしまう事です。

プリンターヘッドのクリーニングについての詳細は、以下も是非併せてご覧下さい。

インクジェットプリンターのインク目詰まりは、利用頻度が少ない事で発生します。
そんなユーザーは常時電源ONが効果的です。詳細については以下も併せてご覧下さい。

ヘッドクリーニングについては、インクジェットプリンターを頻繁に利用するユーザーに比較的浸透していますが、プリンターヘッドの不具合由来の印刷不備は、これだけに限りません。

特に印刷した罫線がずれたり、直線では無くギザギザ感が有ったり、文字が二重にぶれている様に見えたりする場合は、プリンターヘッドの位置が本来の適正な位置とはずれている事が原因になっているケースが多くなります。

馴染みが薄い「プリンターヘッドの位置調整」ですが、簡単に出来る上に効果は大きく、印刷出力に問題が有る場合、試してみる価値が充分にあります。

知っていると便利な、プリンターヘッドの位置調整について解説します。

 

目次

プリンターヘッドの位置がずれると発生する現象は?

インクジェットプリンターで、プリンターヘッドの位置が本来の正常な場所からずれて誤差が生じると、起こってくる現象を確認しておきましょう。

罫線がずれる

Excelなどの表計算ソフトで印刷を行った場合に、印刷結果で罫線がずれるのは、プリンターヘッドの位置がずれている典型的な症状です。

PowerPointなどでPOPやプレゼン資料の外枠がずれるのも、同様にプリンターヘッドの位置が正常ではない可能性が高いです。

ヘッドの位置のずれが僅かでも、比較的目立ちやすく印刷結果に違和感が生じます。

罫線が綺麗な直線にならない

罫線や直線表記を含む印刷物で、印刷結果が綺麗な直線ではなくギザギザになるのは、プリンターヘッドの位置が正常ではない可能性が高いです。

プリンターヘッドの位置がずれていると、正常な制御を行う事ができずに、印刷結果には違和感が出ます。

文字が二重に見える

特に顔料インクを用いたビジネスインクジェットプリンターでは、レーザープリンターと遜色の無いスッキリとした文字表現が可能になっている事が特徴ですが、プリンターヘッドの位置がずれていると、文字が躍っている様に見えたり、なんとなくぼやけた表現しかできなくなったります。

これはプリンターヘッドの位置がずれた事により、文字が二重に印刷される現象で、ズレが大きい場合は肉眼で文字が二重に見えます。

写真や図がばやけて見える

プリンターヘッドの位置がずれたまま写真や図を印刷すると、本来の位置からインクの位置がずれる事で、なんとなくぼやけた印象になってしまいます。

カラー印刷の場合には、混じり合う位置がずれる事で本来のカラーとは異なる印刷結果になる場合もあります。

ただ、ここまでの症状はプリンターヘッドの位置の問題ではなく、冒頭にあるインク詰まりが発生している可能性もあるので、ヘッドクリーニングも併せて試す事をオススメします。

また、給紙ローターの汚れや劣化で正常に機能せずに、近い症状が発生している可能性もあります。

プリンター給紙ローターのクリーニングについては、以下も併せてご覧下さい。

 

等間隔の筋が発生する

印刷元のデータには無い、無意味な等間隔の筋が印刷結果に表れる場合も、プリンターヘッドの位置がずれている可能性があります。

 

プリンターヘッドの位置調整でできることは?

インクジェットプリンターはとても精密な機器でありながら、可動部分が多くなっている特性があります。

中でも最も動きが激しいのが、インクの噴き出し口であるプリンターヘッドです。

プリンターを使用していく中で、起点になっているプリンターヘッドの位置のズレが発生すれば、本来の印刷結果は到底得ることが出来なくなります。

ヘッド位置のズレは、インクカートリッジを交換した時や、プリンターの位置を変更して移動した時、引っ越しなどで持ち運んだ時に発生しやすいだけでなく、通常利用をする中でも長年に渡って稼働している中で、ズレが発生する事もあります。

インクジェットプリンターのメンテナンス機能として搭載されている、「プリンターヘッドの位置調整」を行う事で、ズレてしまったヘッドの起点位置を、正常に戻す事が出来ます。

プリンターヘッド位置調整の仕組みと方法

プリンターヘッドの位置調整をする仕組みは、実際に現状の印刷状況を把握する元になる、「プリントヘッド位置調整シート」の印刷を行い、ズレの問題を洗い出してプリンターで本来のヘッドの位置に戻すように調整します。

インクジェットプリンターの機種によって、ズレ問題を手動で把握入力する方法と、プリンター自身に認識させる方法があります。

手動でプリンターヘッドの位置調整

手動で行うプリンターヘッドの位置調整機能は、多くのインクジェットプリンターに搭載されている、メンテナンス機能の一つです。

プリンター本体の設定画面や、接続しているパソコンの、プリンタードライバー設定画面から行う事が出来ます。

設定内にある、ユーティリティシートのヘッド位置調整をクリックして、プリントヘッド位置調整シートを出力します。
途中でメッセージが出てきたら、指示に従ってください。

印刷されたプリントヘッド位置調整シートには、多数の長方形が印刷されます。
この中から最も白筋が目立たない番号を、プリンター・パソコン画面の各入力欄に入力する事で、その情報を元にプリンターがプリントヘッドの誤差を位置調整します。

調整方法の詳細は、メーカーや機種によっても異なります。

ユーティリティ内の表記は「ヘッド位置調整」だけでなく、「ギャップ調整」と表記されている場合もあり、印刷パターンが複数回出力されて調整を進めていくタイプや、1枚の中から複数回の選択を行うタイプなど多様です。

詳細については、機種事のマニュアルで御確認ください。

自動でプリントヘッド位置調整

プリンターによっては、プリンターが自ら判断して自動で位置調整を行える機能があるタイプがあります。

9分から10分の時間をかけて印刷調整シートの印刷を行い、プリントヘッドの位置を自動的に調整していきます。

また、スキャナーが搭載されている複合機タイプのインクジェットプリンターでは、出力したプリントヘッド位置調整シートをスキャンする事で、プリンターが誤差を把握してヘッドの位置調整が出来る機種があります。

利用方法はプリンターごとに異なりますので、説明書の該当欄を参照してください。

自動で認識させる修正を行っても、印刷結果が改善しない場合は、先述の手動での調整もお試し下さい。

どんな時にプリントヘッドの調整をすればいい?タイミングは?

プリンターヘッドの位置調整をするタイミングですが、印刷物に色や線のずれが少しでもあるなと感じたらやってみてOKです。

しかし、位置調整をする際に用紙2枚分ほどの試し印刷をするので、ある程度のインク量が必要です。インク残量が少ない場合は補充をしてから行いましょう。

また、プリンターヘッドの位置調整をして、正常な印刷が完了するまで約9~10分かかります。どれくらいの時間で調整できるかを知っておくと心に余裕ができてスムーズに対処できます。

プリントヘッドの位置に異常が起こると文字ズレのトラブルだけでなく、色が正しく印刷されない、または罫線にゆがみが出るなどの支障がたくさん出てきます。
プリンターヘッドの位置調整はプリンターの設定から簡単にできる方法なので、ぜひ一度試してみてください。

プリンターヘッドの位置の調整を行っても印刷結果が改善されない場合は、印刷速度は遅くなってしまいますが、双方向印刷の設定を無効にしてから、再度印刷を試してみて下さい。

 

 

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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