デイサービスを開業するにあたり、どんな経費があっていくらぐらい必要なのかは事前におさえておくべきです。
特に印刷コストは毎月必要ですし、印刷方法によっては思ったよりも高い金額になるため、赤字経営を防ぐために種類を把握しておきましょう。
今回はデイサービスの印刷コストの種類を説明します。開業前に理解しておき、順調に経営を続けていきましょう。
デイサービスの印刷コスト1.業務日誌やアセスメントシートなどの業務に必要なもの
一つの目の印刷コストは、業務日誌やアセスメントシートなど業務に必要な印刷物です。
業務日誌は1日の中でどんな出来事があったのか、スタッフが何をしたのかを記載するもので、デイサービスの作業内容を定期的に見直すために利用します。あるいは、他のスタッフが利用者にどのように接すれば良いのか迷ったときにも参考になる日誌です。
アセスメントシートは、利用者の体の状態や可能な日常動作などを詳しく記入するもの。利用者にどのようなケアが必要かを理解するために重要なシートですから、こちらも経営するにあたり必須の印刷物です。
業務日誌はスタッフ1人につき1枚、勤務する日数分必要です。週5日勤務のスタッフが10人いると、業務日誌は1ヶ月で50枚必要となります。
アセスメントシートは利用者1人につき1枚必要です。利用者が50人なら50枚必要で、いつ新規の利用者がいらっしゃっても良いように10〜20枚程度は予備として置いておく必要があります。
必要な印刷コストは印刷代とインク、トナー代、プリンター代、雛形をパソコンで作成するならパソコン代も必要です。
デイサービスの印刷コスト2.レクリエーションで使う印刷物
デイサービスでは1日のうちに何度かレクリエーションを行います。レクリエーションで使う道具はボールや楽器などさまざまな種類がありますが、工作など紙を使った作業だと印刷コストがかかります。
たとえば塗り絵やちぎり絵、イラストを描く、クイズなどを行う際は、紙に何かを印刷しないといけません。
1人1枚で済むものもあれば、2〜3枚必要な場合も。毎日レクリエーションを行うと、意外と印刷コストが高いと感じる場合もあります。
デイサービスの印刷コスト3.書類、領収書、掲示物などその他の印刷物
デイサービスの経営で必要なのは、利用者のための印刷物だけではありません。業務日誌の他にも、マニュアルや領収書、施設内の印刷物などスタッフ向けの印刷物も多数あります。
マニュアルは何度も作り替えることはないでしょうが、1冊あたりそこそこのボリュームになるでしょう。もし1人1冊渡す書類があれば、スタッフの人数分用意しなければなりません。領収書は月に何枚かを把握するのは難しいかもしれませんが、毎月何かしら必要になってきます。
掲示物はスタッフのみが出入りする場所に使用するものなら、手書きやパソコンで簡単に作ったものでも良いでしょう。
そうではなく利用者向けに作成する掲示物、たとえばイベントの告知や、施設内のルールやお手洗い場所を示す物などは、ある程度サイズが大きくクオリティが高い物を作成する必要があります。
ポスターサイズの印刷物は適度に機能性のあるプリンターでないと作成が難しいですから、お持ちでないとプロに委託することになり、印刷コストは自作の倍以上もかかってしまうかもしれません。
まとめ
デイサービスで必要な印刷コストは、
- 業務日誌など日常業務に必要なもの
- レクリエーションで必要なもの
- 書類や掲示物などその他の印刷物
この3つの印刷にかかるものとなります。
一つずつ見ればそこまで高額ではなくても、トータルで考えれば思ったより高額になるケースもありますので、上手に節約をして印刷コストを下げていくと赤字経営を避けられるはずです。