プリンターや複合機の設置場所で避けたい場所&ベストな場所は?サイズ別にチェックしよう

プリンターや複合機をオフィスに置く場合、空いているスペースに適当に設置してしまうと危険です。

例えば転倒や落下の可能性があるような置き場所や、温度や湿度も注意しなければ本体の故障や、給紙ミスなどでトラブルの原因となってしまいます。

そこで今回は、プリンターや複合機の設置場所の避けたい場所、そしてベストな場所を、小型、中型、大型の分類でそれぞれご紹介していきます。

目次

小型家庭用プリンターの設置場所

家電量販店で販売されている、小型のプリンターは、基本的にはデスクの上に置くことがほとんどとなるはずです。

ではそんな小型プリンターを置いてはいけない場所、そして設置するのにベストな場所とは一体どこになるのでしょうか。

・避けたい場所

家庭用の小型プリンターは、中型や大型の複合機と比較して構造はシンプルですが、それでも機械的に動作するものですから精密機械として取り扱う必要があります。

まず設置の際に気をつけたいのが温度です。

一般的に人が過ごせる程度の温度の場所に設置しなければなませんが、室温が平均的でも窓際は直射日光で暑くなりすぎたり、あるいは冬の深夜に凍結しそうな温度になる可能性もありますので、避けてください。

湿度も夏場は当然注意しなければなりませんが、冬の加湿器にも用心が必要です。

加湿器が近くにある場所の設置も避けておきましょう。

湿度はプリンター自体のトラブルにつながると同時に、用紙をセットしたままにしていると紙が湿気り、紙詰まりの原因になりますので注意してください。

設置方法としては、床に直置きするのは避けた方が良いでしょう。

小型プリンターを床に置くと誰かが蹴飛ばして壊してしまうリスクがありますし、床のホコリを吸い込んで紙詰まりを起こしたり、機械部分にホコリが詰まって壊れてしまうリスクもあります。

事務用品ショップでプリンター台が販売されていますので、オフィスにあったタイプの専用台を使うのがベストです。

ただしその際には、台の足がふらふらするしていると落下してしまうこともありますので、作りのしっかりした台を選びましょう。

・ベストな場所

小型プリンターは比較的置き場所の選択肢がたくさんあるサイズ感ですから、できるだけ使い勝手の良い場所に設置したいものです。

ただし小型プリンターの中にはWi-FiやLAN非対応のモデルもあり、その場合はUSBで直接パソコンとつなぐ必要がありますので、設置場所が制限されます。

ちなみにUSBのケーブルはあまり長くなりすぎると印刷できません。

参考までに、USB2.0の場合、ケーブルの長さは最長5メートル。USB3.0の場合は最長3メートルまでとなっています。

まずは避ける場所以外のスペースで、小型プリンターを置ける場所を探してみましょう。

さらにプリントする際のスタッフの移動時間を考えれば、よく使う人の近くが設置場所の候補となるでしょう。

小型プリンターならデスクの上に設置できますので、使用頻度の高い人のデスク脇などに設置しても良いでしょう。

中型複合機の設置場所

中型複合機とは、家庭用の小型プリンターと大型の複合機の間を埋めるサイズの機械です。

大型複合機はフロアに直接設置しなければなりませんが、中型複合機であればデスクやラックの上に充分なスペースがあれば設置可能ですから、設置場所の柔軟性が高くなります。

中型複合機は小型プリンターと比較すると高機能で、用紙サイズもA3まで対応する機種もあるため、サイズ感としては小型プリンターよりもかなり大柄となります。

さらに廉価版のプリンターはインクジェット方式で印刷しますが、中型プリンターの中には大型複合機と同じ、トナーを使ったレーザー方式で印刷するタイプのものもあります。

ではこのような、中型複合機を設置する場所には、どんな注意点があるのでしょうか。

・避けたい場所

設置してはいけない場所は、他のサイズのプリンターや複合機と同様、温度や湿度が極端な場所、直射日光語り場所です。

さらに床に直置きすることも、ぶつかって壊れたりホコリが入って故障するため避けてください。

中型複合機はほとんどのモデルがWi-Fi対応で、無線ネットワーク接続が可能です。

Wi-Fiを使う場合は、電子レンジなどの電磁波を発生する機器があると、電波が混線する可能性がありますので、そのような機器のある場所を避けてください。

・ベストな場所

中型複合機の設置場所は設置に充分な広さがあれば、今使っているデスクなどの上に設置可能です。

ただし給紙トレイが本体外部に飛び出ているタイプの場合は、給紙トレイが壁などに当たらないように充分なスペースが必要となります。

さらにデスクの端に設置すると、人や物があたって落下する危険性もありますので、あまり端におかないようにしてください。

中型複合機はそれなりの重量はありますが、自力で移動させることは可能ですので、もし設置している場所で不便さを感じるのであれば、気軽に移動できるのもメリットとなります。

もし複合機をよく使うスタッフやセクションが特定されている場合は、その近くに設置すればいちいち設置場所まで印刷物を取りに行く手間が省けますので、人的要因も検討して設置場所を決めると良いでしょう。

大型複合機の設置場所

大型の複合機とは、据え置き型の本体を直接フロアに設置するタイプのことを指します。

大型の複合機の場合、設置する際の注意点としてはまず水平な場所であること、そして、配線を考慮した場所である必要があります。

・避けたい場所

大型複合機はかなり複雑な機械となっていますので、設置場所を含めて取り扱いは比較的慎重に行わなければなりません。

まずは温度です。

室温としては10℃から30℃程度の範囲内に収まるよう、直射日光に照らされて熱を持ってしまったり、あるいは冷えすぎで結露が凍ってしまうような場所は避けてください。

同時に湿度のチェックも大切です。

湿度が高すぎるとカビが発生してしまったり、結露ができて複合機が壊れてしまう可能性があります。

そのため、湿度はできれば60%以下の場所が望ましいといえます。

さらに近くに電子機器があると、Wi-Fi対応のモデルの場合は電波が干渉する可能性もあるので注意しましょう。

・ベストな場所

大型複合機を設置するベストな場所は、先ほど説明した温度や湿度の条件がそろう場所で、なおかつ直射日光が当たらず、温度が下がりきらない窓際以外の場所となります。

もちろん大型複合機はサイズが大きいため、トレイなどを付けても置ける場所を確保しなければなりません。

大型複合機は発熱するため、一定のスペースが必要です。

もし設置場所が壁などに囲まれてサイズがギリギリ収まる程度のスペースの場合は、放熱するための空間を確保するようにしましょう。

その他、使い勝手も配慮して設置スペースを決めると良いでしょう。

敷地面積の広いオフィスの場合、複合機をよく使うセクションの近くに設置すれば、スタッフが移動する無駄な時間を節約し、業務効率が良くなります。

 

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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