プリンターを長く使うための3つの工夫!コツをおさえれば寿命は延ばせる

プリンターは精密機械ですから、設置している環境や使い方によっては、購入してから1年など短い期間で故障してしまうケースもあります。

せっかくお金を出して購入したものなので、1日でも長く使いたいと思うのが普通のはずです。

そこで今回は「プリンターを長く使うための工夫」を3つご紹介します。ぜひ参考にしてプリンターの寿命を延ばしましょう。

目次

プリンターを長く使うための工夫1.湿気が多い環境は避ける

プリンターは湿気に弱く、特に梅雨の時期は設置環境に気を配らなければなりません。

湿気の多い場所にプリンターを設置していると、印刷用紙が水分を吸ってしまうため、印刷時に紙詰まりを起こしやすくなります。

簡単に直せる紙詰まりなら良いですが、修理が必要なほどひどい状態だと、たとえ直ったとしてもプリンター本体に大きなダメージを与えてしまうことになるのです。

ダメージが大きいほどプリンターの寿命は短くなりますので、できるだけ湿気による紙詰まりを起こさないようにしましょう。

プリンターの設置場所として避けるべきなのは、

  • 風通しの悪い高温多湿の場所
  • 加湿器の周辺
  • そのほか蒸気が出る家電の周辺

などです。

梅雨の時期は部屋全体の湿度が上がりますから、どこに置いていても、印刷前にエアコンの除湿機能を使って湿度を下げてください。

また、印刷用紙が湿気でたわんでしまっているときは、紙詰まりの原因になるのでまっすぐな紙に取り替えてから印刷しましょう。

プリンター・複合機の設置場所については、以下も併せてご覧ください。

プリンターを長く使うための工夫2.電源はつけたままにしよう

電気代の高騰が顕著になり、電気代の節約に気を配っている方も多く、利用しない機器のコンセントを抜いておくことで、これだけ節約できる等のノウハウが情報として溢れています。

しかし、結論から申し上げて、プリンターやコピー機の電源は入れたままの方が合理的です。

インクジェットプリンターの場合

インクジェットプリンターは液体のインクを使用しているため、長期間利用しない場合はインクを出すパーツのヘッド部分に残ったインクが固まり、正常な機能を果たすことができなくなる特性があります。

印刷頻度が少ない場合

インクが固まってしまった場合、ヘッドクリーニングを行います。

ヘッドクリーニングとは、インクカートリッジ内のインクの出力を通常よりも高い圧で行う事により、固まったインクと強制的に混ぜて溶かし、インクの通り道を確保する動きを行います。

電源を入れると自動的にヘッドクリーニングが行われ、正常に印刷ができる準備をプリンターは行いますが、長時間を経過した固まったインクは簡単に改善する事が難しく、何度行っても正常に作動しないケースも少なくありません。

インクジェットプリンターの電源を常に入れておくことで、プリンターが自分で時間の経過を判断して自動的にヘッドクリーニングが行われます。

電源を入れておくだけで、定期的にプリンターのお守りをする事無く、プリンターの性能が維持する事ができます。

使用していない時の使用電気量は極めて少なく、高額なインクを買い直すリスクや、利用する度にイライラする事が避けられると考えれば、電源は常時ONが合理的なのは明らかです。

インクジェットプリンターの目詰まりについては、以下も併せて是非ご覧下さい。

印刷頻度が多い場合

仕事で使うなど殆ど毎日使う環境にあるプリンターは、インクが固まる暇が無いので、基本的には都度のヘッドクリーニングは必要ありません。

ヘッドクリーニングには印刷をするわけでも無いのに、インクを確実に消耗する行為なので、必要の無いヘッドクリーニングは無用なコストがかかる事になります。

毎日に近い利用があるインクジェットプリンターは、電源をOFFにしている場合、電源ONにするとヘッドクリーニングが行われるため、無駄なインクを消費します。

電源ONに常時しておくことで、無駄なヘッドクリーニングが行われなくなるため、常に電源を入れておく方が合理的です。

朝一番の印刷も無駄なインクだけでなく、無駄な時間も消費せずに、直ぐに印刷を開始する事ができます。

レーザープリンターの場合

レーザープリンターはインクを乗せる単純な印刷方式ではなく、トナーと呼ばれる粉状のものを、熱処理する事によって用紙に定着させる工程が行われています。

レーザープリンターは電源ON時に電気を消費する

熱処理が必要なレーザープリンターは、印刷をするために一定の温度に機会内部を暖める必要性があります。

電源をOFFやコンセントを抜いている場合、その都度温め直す必要があり、大きな電気を消費しています。

電源ONにしておくことで、プリンターの準備が最低限整った状態を保つことができるため、利用する度に大きな電気量を消費しません。

電源ONの状態でも一定時間印刷が行われない場合には、直ぐに節電モードに移行するため、消費される電力量も僅かです。

最初の1枚の出力が速い

OFFになっている電源を入れると、レーザープリンターは一から内部の状態を整える必要があり、一定の時間がどうしても必要になります。

電源を常時ONにしておくことで、朝一番の最初の1枚から、短時間で快適に印刷が可能です。

結露防止ができる

特に冬場は気温の変化でプリンター・コピー機の内部に結露ができやすくなり、正常な印刷ができないトラブルが発生しますが、常時ONにしておくことで内部のヒーターが作動するため、故障に繋がる結露を防止する事ができます。

印刷方式を問わず全般に言える事

インクジェット方式・レーザー方式の特性に関係無く、常時ONにしておく方が良い点を挙げてみましょう。

FAX受信

FAXは電話と異なり、24時間相手の都合を考慮する必要が無く、いつでも情報が伝えられるメリットがあります。

電源がOFFになっていれば、FAX搭載の複合機では受信をする事ができません。

安定した動作

電子デバイス等の全般に言えますが、電源は入れっぱなしの方が安定します。

最も作動が不安定になるのは、電源を入れてから短い期間での利用です。

電源OFFが必要な場合

これも電子デバイス等の全般に言えますが、使用中に動作がおかしくなった時に、最初に行うのが再起動です。

最も効果的な再起動は、単純な再起動や直ぐに電源ONを行うのではなく、電源を完全に落とした状態で、ゆっくり10数えてから電源を再度入れるようにしてください。

プリンターの電源ONとOFFのどちらが良いのか?についての、別項もご覧下さい。

プリンターを長く使うための工夫3.定期的に印刷しよう

プリンターは酷使するほど寿命は短くなりますが、反対に使わなさすぎるのも故障につながります。

しばらく印刷を行わないとその間にインクが固まってしまい、そのまま印刷するとインクが詰まって壊れてしまう場合があるのです。

インクを固まらないようにするには、最低でも3〜4週間に1回ぐらいはプリントしてください。空気が乾燥しやすい時期はインクが固まるスピードも早まるので、1〜2週間に1回は印刷をしたほうが良いでしょう。

ヘッドクリーニングでもインク詰まりは防げますから、印刷の前にクリーニングをする習慣をつけておくとプリンターを長く使えます。

クリーニングしたかどうかを忘れてしまいがちな方は、付箋にクリーニングした日をメモしておき、プリンター本体に貼っておくと良いです。

まとめ

プリンターの平均寿命は3〜5年としているメーカーが多いですが、長く使うためのコツを知っていれば、平均よりも長く使える可能性は高まるのです。

寿命より短い期間しか使えなかったとすると、損をした気分になるだけでなく、買い替えや修理のために思わぬ出費が生じてしまいます。

プリンターを1日でも長く使うために、今回ご紹介した3つの工夫をぜひ実践してください。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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