プリンターリースとレンタルの比較

新しく会社を立ち上げる時や、新規事務所の開設の際、コピー機や複合機の導入が不可欠です。コピー機や複合機はリースかレンタル、どちらを選んだほうがよいのでしょうか?

今回は、

  • プリンターのリースとレンタルの違い
  • 価格面やスペックの比較
  • 契約期間の比較など

詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

プリンターリースとは

プリンターリースとは、プリンターレンタルよりも利用期間が長い人向けのサービスです。

一般的にリースの契約期間は最低でも平均で5年~7年となっています。

プリンターを必要とする会社に代わって、リース会社がプリンターを購入し、利用期間中にリース料を受けることを条件にその物件を貸借します。

リースは基本的に初期費用が不要な場合が多く、月額利用料も比較的安めです。

しかし、中途解約ができないので、必ずプリンターを長期間使うという場合におすすめです。

他にも、プリンターリースは機種が豊富なので、プリンターを複数種類から選べるメリットがあります。

また、プリンターはリース会社の所有物なので固定資産税および減価償却等の手続きは不要となっています。

プリンターレンタルとは

プリンターレンタルとは、プリンターリースよりも利用期間が短い人向けのサービスです。

例えば、プリンターを数日だけ使いたい人から、数年使いたいという人まで幅広く対応してくれます。

リースと違い、月額利用料が高めですが、中途解約が可能なため、気軽に利用しやすいのがメリットです。

さらに、プリンターレンタルは資産計上をする必要がありません。

プリンターレンタルとリースの価格面の比較

プリンターリースとレンタルは、利用する人に合わせてそれぞれにメリットがあります。

一番気になる価格面の比較をしてみましょう。

プリンターリースの場合

プリンターリースは、基本的に最低でも5年契約~で、月額利用料は約5,000円~20,000円ほどが相場です。

また、リースの場合はリース代金の他に、カウンター料金が発生します。

カウンター料金とは、

  • モノクロ1枚〇円
  • カラー1枚〇円

というような、コピーするたびに加算されていく料金のことです。

つまり、プリンターをリースする場合は、

リース月額利用料+別途カウンター料金がかかるということになります。

コピー機や複合機の維持費(トナー代や修理費)はリース代に含まれますが、カウンター料金は別途料金がかかります。

カウンター料金の一般的な平均相場は、モノクロ約2円、カラー約15円ほどです。

プリンターの中にカウンターが内蔵されていて、印刷するたびにカウントされて毎月請求されるという仕組みです。

また、途中解約ができないため、もし解約したい場合は高額な残リースの支払いが発生します。

プリンターレンタルの場合

プリンターレンタルは、プリンターを数日だけ使いたい人や、2~3年だけ使いたいという人など、リースとは違って気軽に利用できるサービスです。

月額利用料は一般的に10,000円~25,000円ほどが相場です。

レンタルは短期間利用や途中解約が可能な分、大体の場合はリースよりも高い設定になっています。

また、プリンターレンタルも、リースと同じく月額利用料とカウンター料金が発生し、中にはトナー(インク)代金は実費で発生する場合もあるので注意が必要です。

プリンターレンタルとリースのプリンタースペックの比較

プリンターや複合機は、印刷速度が速いハイスペックな機種を選びたいところです。

レンタルとリースではスペックに差があるのか比較してみましょう。

リースのプリンタースペックは?

リースは主に大手メーカーや専門の販売代理店が行っているので、プリンターは最新の高スペックな機種を選ぶことができます。

また、リースする場合は基本的に新品のプリンターをリースするため、故障など不具合が少ないのもメリットのひとつです。

レンタルのプリンタースペックは?

レンタルはリースに比べて、高スペックなプリンターを選びにくい傾向にあります。

当然ですがレンタル品は、他の個人や他社が使ったものを交代で使い回しているので、基本的にプリンターは中古品であるというのが前提です。

そのため、新品のプリンターに比べて性能が低く、故障などのリスクが高いことを頭に入れておきましょう。

しかし、中古品であっても現行の機種を取り扱っている業者も多く、上手な選び方をするとリースと比べて極端に性能が劣るということはありません。

プリンターレンタルとリースの保守の比較

プリンターリースやレンタルには、「保守契約」という保証を付けることができます。

保守契約とは、コピーや複合機本体の故障やトラブルに対応してくれるサービスです。

保守契約は、レンタルとリースでどんな違いがあるのか調べてみましょう。

プリンターリースの保守契約

リースの保守契約は大きく分けて以下の4つがあります。

  1. カウンター保守契約
  2. キットトナー保守契約
  3. 年間保守契約
  4. スポット保守契約

プリンターリースをする場合は、基本的に保守契約は必須になりますが、以上の4つの保守契約は任意で選ぶことはできず、選ぶ機種によって変わります。

プリンターレンタルの保守契約

リースは保守契約必須なのに比べて、レンタルの場合は保守契約に加入するかしないかはレンタル業者によって違います。

月額利用料金の中に自動的に含まれている場合もあり、リースと違って途中解約することも可能です。

プリンターリースとレンタルの契約期間の比較

契約期間がどれくらい必要かというのは、プリンターをレンタルとリースを選ぶ際に重要な基準になります。ここでは、契約期間の比較についてご説明していきます。

プリンターリースの契約期間は?

プリンターリースの平均契約期間は5年~6年ほどの場合がほとんどです。

これは、プリンターや複合機の平均耐用年数が5年とされているためです。

リースは新品のプリンターや複合機を使用できて保守契約も手厚いので魅力的です。

しかし、途中解約ができないので、もし解約したいとなった場合は多額の残リースの支払いをする必要が出てきます。

また、プリンターや複合機をリースすることは、80万円~100万円以上の機種を購入するのとほぼ同じコストになります。確実に5年~6年間はプリンターを使用する見込みがあるのなら、リース契約をするのがおすすめです。

プリンターレンタルの契約期間は?

プリンターレンタルの契約期間は最短1日から可能ですが、実質的には1ヶ月契約といううのが最も少ない契約期間となります。

レンタルは途中解約が可能、または解約料金を全額支払う必要がないというサービスがあるので、短期利用したい人には非常におすすめの契約です。

また、プリンターや複合機をリースしたいけれども、事業が長く続くか不安な場合や、企業したてで会社がうまくいくか分からないなどの理由でリースをためらう場合は、レンタルの契約がおすすめです。

まとめ

今回は、プリンターレンタルとリースの比較についてご紹介しました。

プリンターリースは5年~7年ほどの契約が必須ですが、月額利用料が安く、ハイスペックな機種を選ぶことが可能です。

また、保守契約も手厚くサポートが充実しているというメリットがあります。

その代わり、確実に5年~6年プリンターを使用する見込みがあるか見極める必要があります。

一方、レンタルは短期間の使用に特化していて、途中解約ができるメリットがあります。しかし、月額利用料が高額で機種が選べず、低いスペックで故障のリスクが高いと言えます。

それぞれにメリット、デメリットがありますが、自分に合った契約を上手に選ぶようにしましょう。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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