ブラザーのコピー機、複合機リースのカウンター料金について

Brotherの正式名称は「ブラザー工業株式会社」であり、名古屋に本社がある世界的な企業です。現在の主力商品としては、プリンター・FAX・ミシン等があります。

ブラザーは売上の9割近くが海外であり、小型複合機のジャンルでは北米トップシェアなど、日本国内以上に世界でブランドイメージが浸透しています。

1987年にはNTTとファックスを共同開発して発売、同年にレーザープリンターを開発し、その後の世界でトップシェアのポジション獲得に繋げています。

ブラザーのコピー機・複合機は、SOHO向けの小型タイプ(A4サイズまで)に特化していて、レーザー方式の大型複合機コピー機を製造販売していません。

ブラザーのコピー機・複合機のリースやカウンター料金契約について考察します。

目次

カウンター料金とは

カウンター料金は、大型複合機コピー機のリース契約時に付ける保守契約です。
保守契約は、カウンター料金契約の他にもあります。
キットトナー保守契約・年間保守契約・スポット保守契約などがありますが、圧倒的に多くの契約者が選択するのがカウンター料金契約保守サービスです。

カラー・モノクロに設定された金額を、印刷枚数に応じて支払うのがカウンター料金であり、毎月一定の料金ではありません。最低料金は設定されていますが、印刷枚数が多ければ多くの費用が発生する形態になっています。
この料金を支払うことで、契約者は大型複合機コピー機を使用継続するのに必要なトナーなどの消耗品、トラブル時には修理メンテナンスも別途料金を支払わずにサービスを享受出来ます。

リース契約を結ぶ時にカウンター料金も締結され、リース期間中の単価・金額変更は出来ません。

ブラザーのカウンター料金の相場

ブラザーは、大型複合機コピー機をリリースしていないので、筆者の知る限りカウンター料金保守契約を結んでいる契約者はありません。

レーザー複合機でも、扱うのがA4までの小型中型タイプですので、SOHOなどの小さなオフィスに導入しやすく、お店のカウンター下や大企業のプライベートプリンターなど、置き場所を選ばない事が、ブラザーのコピー機・複合機の特徴です。

充分な機能を持ちながらコンパクトサイズで、価格もカラー複合機タイプでも実売で5万円くらいから購入が可能になっています。

一般的なカウンター料金の最新相場は、おおよそモノクロで1~2円/1枚・カラーで10~20円/1枚程度になっています。

カウンター料金の無いブラザーの機種では単純比較出来ませんが、まずトナーの消費だけを考えてみましょう。
一例としてフラッグシップカラー複合機MFC-L9570CDWでは、モノクロで1.5円/1枚・カラーで10.2円/1枚になります。
消耗品パーツであるドラム交換を含んで、トータルランニングコストとして計算すれば、カラーは10.8円/1枚・モノクロは2.1円/1枚になります。

ブラザー複合機のカウンター料金に関する情報

ブラザー複合機のカウンター料金保守契約は前述の様にありませんが、メーカーによる定額保守サービス(ブラザーサービスパック)があります。

これは原則製品購入日より、6ヵ月以内にのみ契約出来ます。
契約期間中は何度でも修理が受けられ、契約者専用フリーダイヤル窓口を設けていて、優先的にサービスが受けられます。

前述のMFC-L9570CDWを例にとってみると、リース契約では一般的な期間5年契約の保証契約で、123,750円です。一ヶ月あたりを計算するため60ヵ月で割れば、2,062円強の金額になります。
この金額には、消耗品のトナーカートリッジやドラムユニットは含まれません。
この機種ではサービスエンジニアが訪問して、その場でトラブルを解決してくれます。

まとめ

ブラザーの複合機はA4サイズまでに特化したコンパクトタイプなので、大人数のオフィスに「これ一台」という使い方は向きません。
メーカーの公式見解で、プリンターの装置寿命は「約20万枚または5年間のいずれか早い方」と記述されています。ブラザーの複合機は、大量印刷のニーズには向いていないと言えます。

オフィスで使われるブラザーのコピー機・複合機の多くは、SOHOでの使用か2台目以降のニーズに応えたものです。そのためブラザーには無い、カウンター料金保守契約が仮にあったとしても、最低枚数に到達しないケースが多くなる(割高になる)と考えられ、実際にはデメリットになっていません。

本体金額もコストパフォーマンスが高く、機能を備えながら安価に販売されている事から、リースして導入するよりも、購入する方が合理的と判断するユーザーが多く、保守契約もそれに沿った内容になっています。

この記事を書いた人

名古屋在住のIT・通信・格安SIMライターです。

プリンターはDOS時代のドットプリンターから使い始めて
初期のインクジェット、モノクロレーザープリンター
カラーレーザープリンターを使ってきて
モノクロ複合機を経てカラーデジタル複合機リースに到達。

業務用テキスタイル熱転写プリンター
業務用テキスタイルインクジェットプリンター見学に
国内・海外工場に何度も足を運ぶマニアで
日夜情報収集に励んでいます。

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