以前よりプリンターのインクの減りが早くなってしまい、インク代が気になり始めている方もおられるのではないでしょうか。
インク代はランニングコストの中でも高くつきますので、できれば節約したいですよね。
インクはクリーニング時にも使いますので、プリンターの汚れをチェックしてみるのもポイントです。
この記事ではインクの減りが早いときのチェック項目と、インクのランニングコストを下げる方法について開設しています。
インクの節約を考えている方は、ぜひこちらの記事内容をご確認ください。
プリンターがインクを消費するタイミング
プリンターがインクを消費するのは、どのようなタイミングなのでしょうか。
インクが消費されるポイントを抑えておけば、インクの減りが早い時にも対応できるでしょう。
印刷をするとき
インクがもっとも消費されるタイミングは、印刷する時です。
ブラック、シアン、マゼンタ、イエローとありますが、減りに偏りがありますので注意が必要ですね。
文字や、画像に着色するたびに消費されていきます。
印刷する内容で、インク消費は大幅に変わってきます。
単純に枚数ではなく、A4全面カラー印刷を行えば、大量にインクは消耗します。
ヘッドクリーニングをするとき
案外知られていないことですが、ヘッドクリーニングの時にもインクが消費されるのです。
インクジェットプリンターは、ヘッドのノズル部分からインクを噴出します。
噴出口に乾燥したインクが詰まったり、異物が混入するときれいに印刷できなくなります。
普段印刷する時よりも多めのインクをプリントヘッドに送ることをヘッドクリーニング呼び、これによりヘッドに付着し固まっているインクを溶かし、押し出すことができます。
セルフ(自動)クリーニングをするとき
メーカーによっては、電源を入れるたびに自動的にヘッドクリーニングが行われます。
印刷時や電源を入れるたびにインクが消費されますので、インクの消費速度は思いの外早いのです。
まめにヘッドクリーニングするとインクがもったいないように思えますが、プリンターを長く使い続けるには必要な事なのです。
インクを節約する方法
インクを節約する方法には、以下の方法があります。
インク節約設定をする
設定の変更だけで、インクを節約する事が出来ます。
一例として、windows10で具体的な設定方法を解説します。
エプソンの場合
印刷するウィンドウで、プリンターのプロパティをクリックします。
ドライバー設定画面では、機種により「プリンターの詳細設定」や「プリンターのオプション」になっています。
印刷品質で、「きれい」と「標準」がありますが、「標準」を選択します。
「きれい」の設定では、印刷時間が「標準」の約2倍になり、単純計算すれば約2倍のインクを消費している可能性が有ります。
細部の繊細な表現などで違いは有りますが、多くの場合で印刷品質にインク使用量ほどの大差はありません。
キャノンの場合
印刷するウィンドウで、プリンターのプロパティをクリックします。
ドライバー設定画面では、機種により「プリンターの詳細設定」や「プリンターのオプション」になっています。
印刷品質で、「きれい」「標準」「速い」が選択できますが、「標準」又は「速い」を選択して下さい。使用するインク量が大幅に節約出来ます。
モノクロ印刷をする
特に必要が無い場合は、モノクロで印刷する方が、インク使用量は当然節約出来ます。
通常はモノクロ印刷する事を標準にして、特に必要が有る時にだけ設定をカラーにする事で、インクを大幅に節約出来ます。
エプソンの場合
プリンタードライバの画面で基本設定を選択して、「カラー」の項目で「グレースケール」を選択して下さい。
キャノンの場合
プリンタードライバの画面で基本設定を選択して、「モノクロ印刷」にチェックを入れて下さい。
明度・濃度の変更をする
エプソンの場合
プリンタードライバの画面で基本設定を選択して、色補正でユーザー設定を選択。
設定ボタンをクリックして、出てきた画面の中にある「明度」のスライダーを右側に動かして、明度を上げます。
全体的に薄い画面になる事が、プレビュー画像で確認出来ます。
必要な状況の範囲内で、適度に調整して下さい。
キャノンの場合
プリンタードライバの画面で基本設定を選択して、色/濃度の項目で「マニュアル調整」を選択します。印刷前にプレビューを表示にチェックを入れておくと、設定を変更した後のイメージが確認出来ます。設定ボタンをクリックして、出てきた画面の色調整タブの中にある「濃度」のスライダーを、左側に動かして薄くします。
どちらの機種も、印刷設定を保存する事が出来ます。
割り付け印刷をする
数ページにわたるデータを印刷する場合に、1ページ1枚印刷するのではなく、1枚の用紙に複数のページを並べて印刷する事で、インクを節約する事が出来ます。
原稿内容や設定されている文字のサイズにもよりますが、提出文章ではなく、確認するためだけに印刷するなら、A4サイズ1枚に2ページ分の印刷をしても、実用上大きな問題はありません。
印刷設定で、簡単に行う事が出来ます。
エプソンの場合
プリンタードライバの画面で基本設定を選択して、「割り付け」にチェックを入れて下さい。割り付け設定画面で、2面印刷や4面印刷・順序等が変更出来ます。
キャノンの場合
プリンタードライバの画面で基本設定を選択して、「ページ設定」タブの中にある「ページレイアウト」で「割り付け」を選択します。選択した内容は、左側にある設定ビューで確認する事が出来ます。割り付け設定画面で、2面印刷や4面印刷・順序等が変更出来ます。
インク節約調整ソフトをインストールする
インク節約専用ソフトが販売されています。印刷頻度が多いユーザーなら、長期的に見れば、支払ったソフトの料金は、節約されたインク代で元が取れます。
代表的なものとして、「TonerSaver Evolve(トナーセーバーエボルブ)」・「PrintDiet(プリントダイエット)」・「InkSaver (インクセーバー)」等が有ります。
おすすめしない節約方法
一見使えそうですが、プリンターの運用としてはおすすめできない節約方法をご紹介します。
クリーニングをしない
クリーニングのたびにインクが使われるなら、クリーニングをオフにしたらいいのでは?と思ってしまいますが、クリーニングはプリンターを長く使うために欠かせない機能です。
プリンターを長持ちさせるためにも、クリーニングを制限してインクを節約するのはやめておきましょう。
使わないときに電源を切る
メーカーによっては、電源を入れたときに自動でヘッドクリーニングを行います。
したがって、頻繁に電源のオンオフを行うとその都度インクが消費されてしまいます。
電気代節約のために頻繁に電源のオンオフをするのはやめましょう。
特に、OAタップのスイッチを使ったり、コンセントを抜いたりしてプリンターの電源管理をしている場合は、正常な電源OFFと認識されず、次回起動時に通常より長いクリーニングを行う事が多くなります。
まとめ:インクの減りが早い時は、印刷設定の見直しが基本
インクの減りが早いと感じたら、印刷の設定を節約設定にする事で、インクの消費量は抑えることが出来ます。
印刷をそれほどしていなくても、印刷する間隔が空けば、機器のクオリティを保つためにクリーニングが行われていて、インクは消耗しています。
適度に印刷をすることで、効率良くインクを使う事が出来ます。
新しくプリンターを導入した場合は、付属しているインクカートリッジは満量では無く、以前に使用していたプリンターの印象から考えれば、インクの減りが早いと感じる事もあります。
インクの節約を考えずに、自由に思う存分印刷する手段として、レンタルプリンターサービス導入が有ります。
プリント革命なら、消耗するインクを気にせずに、定額料金だけで印刷する事が出来ます。印刷枚数に応じて掛かるカウンター料金も、初期費用も掛かりません。