プリンターのスキャンの読み取り方式「CIS方式」と「CCD方式」の違い!

プリンターのモデルの多くには、「スキャナー機能」がついています。これはスキャナーとプリンターを組み合わせることで、コピー機として利用できるようになるからですが、案外このスキャナー機能に関してはよく知らずに機種を選んでしまっているのではないでしょうか。

そこでここではスキャナー機能に焦点を当て、その種類の違いと性能について紹介していきます。

まず知っておきたいのが、プリンターのスキャナーの形式には2つの種類があるということです。一つはCIS方式。もう一つがCCD方式です。

それぞれに特徴がありますので、使い方に合わせてどちらを選ぶかを検討してみると良いでしょう。

シンプルでLED光源を使ったCIS方式のスキャン

CIS方式のセンサーは「密着光学方式」と呼ばれるもので「Contact Image Sensor」の略称となります。

CIS方式は点滅を制御できる3色のRGBカラーのLEDを光源として使用していて、シンプルにこのLED光源から発した光をガラス越しに原稿に当て、反射した光をCISセンサーで読み取るというものです。

シンプルであることがメリットとなるCISですが、その仕組み的に被写界深度が浅いというのが特徴となります。

被写界深度が浅い場合、焦点の合う距離が短くなるためあまり深さがある被写体の場合、ピントがボケてしまう部分が出てしまうというのがデメリットです。

縮小光学方式という仕組みを使ったCCD方式

CCD方式とは縮小光学方式という仕組みで、「Charge Coupled Device」の略です。

CCD方式では、鏡やレンズを使い反射光を集約するなどして原稿をCCDセンサで読み取ります。

鏡は複数必要だったり、読み取る光の経路も複雑だったりして、構造的にも精密機械的なものとなるCCD方式ですが、その分性能も高いのです。

CIS方式で問題となる被写界深度もある程度深く取れ、原稿に多少の凹凸があっても広範囲でピントが合ったクッキリとしたスキャンが可能となっています。

当然ですが構造が複雑になっている分、スキャナー部分のサイズや重量はCISと比較して大きく重くなってしまうのがデメリットです。

CIS方式とCCD方式の二つの違いはどんなところにある?

一般的にはどちらが高画質かと言えば、CCDタイプの方がCISタイプよりも優れていると言われています。

しかしこれは一昔前の話で、最近のモデルではその差はほとんどないといっても良いでしょう。

ただしCIS方式の特性として、被写界深度が浅いため凹凸のあるものをスキャンするとピントが合わない部分が出てきて、そこがぼやけてスキャンされてしまう可能性があります。

そのため閉じてある冊子や本などを頻繁にスキャンする場合は、CCD方式のスキャナーを使った方がキレイに読み取れるでしょう。

さらにCIS方式は構造がシンプルで部品点数が少ないため、本体が薄く、軽くできます。置き場所の問題などで、できるだけ小型軽量のプリンターの多くは、このCIS方式を採用しているはずです。

省エネ性能に関しては、光源としてLEDを使っているCISタイプの方が、蛍光ランプを使っているモデルの多いCCD方式よりも消費電力は少ないのが一般的。ただしこの光源に関しては、新型ではCCD方式でもLEDを使用しているモデルもあります。

とは言え、光源を使うのはスキャンしている時間だけですから、電気料金がそこまで大きく変わるというわけではありません。

まとめ

このように意外と注目されていないスキャナーの読み取り方式ですが、特徴の分かれた二つのタイプが存在します。

特に気をつけておきたいのは、読み取るものに凹凸がある、閉じられた本などの場合はCIS方式の場合ピンボケしてしまう可能性があるということです。

このような原稿をスキャンすることが多いのであれば、CCD方式かどうかを事前にチェックしておいた方が良いでしょう。