トナーカートリッジはプリンターが印刷を行うのに不可欠なパーツの一つですが、それを支える機能として活躍するのが、廃トナーボックスです。
今回は、縁の下の力持ちでもある廃トナーボックスの役割と交換について、ご紹介します。
廃トナーボックスとは

廃トナーボックスとは、プリンタ内部にたまった余計なトナーを溜めておくためのスペースです。
トナーはインクのような役割を果たす粉末状の物質です。これは印刷の際に噴射する事で紙に着色できるのですが、噴射の際には必要以上にトナーが出てくるため、これを回収する機能が欠かせません。
そして、余分に出てきたトナーを回収するのが廃トナーボックスの役割です。余分なトナーは全てこのボックスに集められるよう設計されているため、プリンター内部は常に清潔が保たれます。
逆に、廃トナーボックスがなければトナーの飛沫が散乱してしまい、故障の原因にもなりかねません。
廃トナーボックスは使用に伴い、少しずつ内部にトナーが蓄積されます。満杯になった際には交換の必要があるため、カートリッジや紙だけでなく、廃トナーボックスのステータスにも気を配っておきましょう。
交換の目安となるタイミング

廃トナーボックスの交換が必要な際には、基本的にプリンターが自動でディスプレイに交換を促すメッセージを表示してくれます。
カートリッジのように使えば使うほど磨耗するようなパーツではありませんが、印刷回数が増えればそれだけトナーの排出も増えるため、結果的に交換時期が早まることは覚えておきましょう。
廃トナーボックスは、通常感光体ユニットと合わせて交換するのが一般的です。感光体ユニットを購入すると、廃トナーボックスはセットとして付属するので、合わせて交換すると良いでしょう。
万が一廃トナーボックスが先に一杯になってしまった場合には、単体での購入も可能です。別売りの製品を注文し、交換を行いましょう。
廃トナーボックスの廃棄方法

廃トナーボックスは再利用ができないパーツのため、使い終わった後は廃棄処分となります。方法としては、メーカーや回収業者による回収、あるいは一般ゴミとしての廃棄処分が挙げられます。
回収の場合
メーカーや専門の事業者に回収を依頼する場合、資源保護のためリサイクルに回されます。トナーカートリッジなどと合わせて処分できるため、あらかじめ一箇所にまとめておき、たまったら宅配便で送ったり、収集場所まで取りに来てもらったりといった方法があります。
環境保護の観点から、メーカーも回収を呼びかけているので、できる限り資源として引き取ってもらいましょう。
一般ゴミとして処分
家庭で廃トナーボックスが生まれた場合、一般ゴミとして処分することもできます。燃えないゴミやプラスティックゴミなど、自治体に応じて廃棄方法は異なるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。
おわりに
廃トナーボックスは、トナーが貯まったら買い替えの必要があるパーツです。
トナーボックスを清潔に保つことで、不具合の少ないプリンター運用も実現します。適切な交換と廃棄が行える環境を構築しましょう。