廃トナーボックスとは?交換の目安と廃棄方法をご紹介

トナーカートリッジはプリンターが印刷を行うのに不可欠なパーツの一つですが、それを支える機能として活躍するのが、廃トナーボックスです。

今回は、縁の下の力持ちでもある廃トナーボックスの役割と交換について、ご紹介します。

廃トナーボックスとは

現在主力で利用されているプリンターの方式は、レーザープリンター方式と、インクジェット方式があります。

一口にプリンターと言っても、印刷方式が異なれば全く印刷工程が異なり、使用するインクも全く異なります。
レーザープリンターはトナーインクを使い、インクジェットプリンターは文字通りインクを使用します。

この違いをもう少し掘り下げたい方は、別項の「ビジネスインクジェットプリンターとは?レーザープリンターとの違いも」・「インクカートリッジとトナーカートリッジの違い」を併せてご覧下さい。

今回取り上げる「廃トナーボックス」は、インクジェットプリンターには当然ありません。
オフィス出利用している大型複合機コピー機を含めて、レーザー方式のプリンターに限られます。

廃トナーボックスとは、プリンター内部にたまった余計なトナーを溜めておくためのスペースです。

トナーはインクのような役割を果たす粉末状の物質です。これは印刷の際に噴射する事で紙に着色できるのですが、噴射の際には必要以上にトナーが出てくるため、これを回収する機能が欠かせません。

そして、余分に出てきたトナーを回収するのが廃トナーボックスの役割です。余分なトナーは全てこのボックスに集められるよう設計されているため、プリンター内部は常に清潔が保たれます。

逆に、廃トナーボックスがなければトナーの飛沫が散乱してしまい、故障の原因にもなりかねません。

漏れたトナーの清掃は、かなり厄介な作業です。
具体的な方法については、「漏れているトナーの清掃」をご参照下さい。

トナーは細かい粒子状の物体なので、人体への影響も気になるところです。
気になる方は別項の「トナーってどんな成分からできてるの?|人体への影響や清掃方法について解説!」も、併せてご覧下さい。

廃トナーボックスは使用に伴い、少しずつ内部にトナーが蓄積されます。満杯になった際には交換の必要があるため、カートリッジや紙だけでなく、廃トナーボックスのステータスにも気を配っておきましょう。

何故使われないトナーが発生するのか?

用紙に付着出来なかったトナー以外にも、トナーカートリッジから出てきただけで、付着する工程の現像部に辿り着けないトナーも存在します。このトナーは一旦トナーカートリッジに戻しても良さそうですが、不要なゴミ等が混じる可能性があるため、そのまま廃トナーボックスへ送られてしまいます。

レーザープリンターでは、概ね使っているトナーの10%程度は、印刷に利用されずに廃トナーボックスへ送られています。メーカーでは、高価なトナーをより無駄の出ない様に研究を重ね、日夜試行錯誤していますが、現状は100%完全にトナーを利用することは、構造的に出来ないので、廃トナーボックスの存在と役割は、当分続きそうです。

交換の目安となるタイミング

廃トナーボックスの交換が必要な際には、基本的にプリンターが自動でディスプレイに交換を促すメッセージを表示してくれます。

カートリッジのように使えば使うほど磨耗するようなパーツではありませんが、印刷回数が増えればそれだけトナーの排出も増えるため、結果的に交換時期が早まることは覚えておきましょう。

廃トナーボックスは、通常感光体ユニットと合わせて交換するのが一般的です。感光体ユニットを購入すると、廃トナーボックスはセットとして付属するので、合わせて交換すると良いでしょう。

万が一廃トナーボックスが先に一杯になってしまった場合には、単体での購入も可能です。別売りの製品を注文し、交換を行いましょう。

廃トナーボックスは、交換まで何枚の印刷が可能か?

廃トナーボックスの容量は、メーカー機種によって様々ですが、概ね満量になるまでに5万枚程度の印刷が可能になっています。

具体的な交換頻度ですが、これも機種や使い方によって大きな差が有りますが、枚数から計算した目安としては、トナーカートリッジをフルセットで4回程度交換したら、感光体ユニットの交換と一緒に廃トナーボックスの交換をすれば安心です。

感光体ユニットと廃トナーボックスは、一見何の関係も無さそうですが、感光体ユニットが正常な性能を発揮出来ない場合に、廃トナーボックスが満量になる時期が大幅に短くなります。
感光体ユニットの性能が低下すれば、トナーの付着率が下がり、廃トナーボックスに送られる量が大幅に増加するのが、その理由です。
廃トナーボックスの交換時期が早まるだけで無く、トナーの無駄遣いも発生して、印刷枚数に対してトナーの交換時期も短くなってしまいます。

どう考えても、印刷量に比較して廃トナーボックスが一杯になる頻度が高い場合は、正常にプリンター本体が制御出来ていない可能性が有ります。
本体の故障の場合もありますが、まずはファームウェアが最新であるかを確認してください。
ファームウェアは、プリンターや複合機を動かしている基本ソフトで、基本的に最新のものを入れておく事が、機器の性能を最大限に発揮させます。

廃トナーボックスを交換しないとどうなる?

エラー表示が出たら、交換が必要です

廃トナーボックスが一杯になった表示が出たら、それ以降のプリンターは正常な稼働が出来なくなります。

フリーソフトなどを使うなど、本来の使用方法とは異なる、何らかの手段でエラー表示を消しても、利用するうちに行き場の無くなったトナーが、プリンター内部にぶちまけられる事になり、印刷物を汚染して使い物になりません。

飛び散ったトナーをキレイに清掃する事は大変難しく、基本的には掃除機で吸い取ることも出来ません。事実上プリンターは、廃棄処分にするしかありません。

交換したのに、エラー表示が消えない場合

エラー表示が出て、新しい廃トナーボックスに交換したのにも関わらず、エラー表示が消えない事が有ります。この状態ではプリンターは印刷する事が出来ません。

この場合も、前述したファームウェアを確認してください。正常に内部が制御されていない状況で、廃トナーボックスの交換をプリンターが把握出来ていない可能性が有ります。

ファームウェアが最新で問題が無い場合は、廃トナーボックスのセンサーがプリンター本体と適正な接触が出来ていない可能性が有ります。
取り付けた廃トナーボックスを一旦外して、再度機器の説明書通りにきちんとセッティングしてやることで、センサーと機器本体の接触が改善して、エラー表示が消える可能性が有ります。

それでも改善しない場合は、廃トナーボックスの接触部に問題が有る場合が有ります。購入販売店かメーカーにご相談ください。

廃トナーボックスの廃棄方法

廃トナーボックスは再利用ができないパーツのため、使い終わった後は廃棄処分となります。方法としては、メーカーや回収業者による回収、あるいは一般ゴミとしての廃棄処分が挙げられます。

回収の場合

メーカーや専門の事業者に回収を依頼する場合、資源保護のためリサイクルに回されます。トナーカートリッジなどと合わせて処分できるため、あらかじめ一箇所にまとめておき、たまったら宅配便で送ったり、収集場所まで取りに来てもらったりといった方法があります。

環境保護の観点から、メーカーも回収を呼びかけているので、できる限り資源として引き取ってもらいましょう。

一般ゴミとして処分

家庭で廃トナーボックスが生まれた場合、一般ゴミとして処分することもできます。燃えないゴミやプラスティックゴミなど、自治体に応じて廃棄方法は異なるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。

おわりに

廃トナーボックスは、トナーが貯まったら買い替えの必要があるパーツです。

トナーボックスを清潔に保つことで、不具合の少ないプリンター運用も実現します。適切な交換と廃棄が行える環境を構築しましょう。

レーザー方式のプリンターで、定期的に交換が必要な消耗品として、他にもドラムカートリッジがあります。
ドラムカートリッジの交換の目安や廃棄については、部項「ドラムカートリッジとは?交換の目安と廃棄方法をご紹介」をご覧下さい。