テレワーク向けプリンターの選び方

働き方改革は、図らずもコロナ禍の中で一気に浸透して、テレワークをする人が増えました。
実際に仕事を在宅で始めると、会社だったら当たり前にしていた事が、在宅勤務では出来ずに不便に感じることが色々と出てきますよね。

プリントアウト・コピー・FAXなどは、その典型です。
実際に仕事を進める中で、多くの事がデジタルで処理できても、リアルに紙を扱う必要が出てくる事例は少なくありません。

必要な度にコンビニに走ったり、データを溜めておいて出社する日に処理したりでは、業務効率が著しく落ちます。

解決するのは、ニーズに合ったプリンターの導入です。
テレワーク向けプリンターの選び方を解説します。

目次

コスト面

「買うなら安い方がイイ!」という気持ちは解りますが、プリンターは購入(イニシャルコスト)して終わりではありません。購入した後に使っていれば掛かる消耗品代等(ランニングコスト)の合計を、コスト(トータルコスト)として考える必要があります。

コピー機能やFAX機能が必要なら、別途機材を購入するよりもトータルでは安くなり、場所もとらないので合理的です。

印刷する枚数が多くないなら、導入費用(イニシャルコスト)の安い機種を選択すれば、ランニングコストが高くても、結果的にトータルでは安くなります。
インクジェットプリンターのベーシックなタイプなら、実売価格で6,000円程度から購入可能です。
インクジェットプリンターでFAX・コピー機能がある複合機タイプなら、実売価格で20,000円程度から購入可能です。

印刷する枚数が多い(月に100枚程度を越える)なら、初期投資が高くなっても、ランニングコストが安い機種を選択した方が安くなります。
大容量のインクボトルで供給出来るタイプなら、ランニングコストが半分以下になる事も珍しくありません。実売価格で40,000円程度から販売されています。
FAX・コピー機能がある複合機タイプなら、実売価格で50,000円程度から購入可能です。

性能面

テレワークに必要となるプリント出力の多くは、ビジネス文書です。
ビジネス文書に必要なのは、くっきりと美しい文字で水性マーカーなどを使用しても滲まない事です。

インクジェットプリンターは「染料インク」を使用していて、写真印刷には向いていますがビジネス文書には向いていません。
ビジネスインクジェットプリンターは「顔料インク」を使用しているので、文字が読みやすく滲みにくい特性があり、ビジネス文書にも最適です。

会社と同じクオリティーを求めるなら、レーザープリンターもオススメです。
カラー印刷は必要無くて印刷するのは白黒のみなら、モノクロタイプも安価(1万円程度から)に購入する事が出来てオススメです。コピー・FAX機能のある複合機タイプも3万円程度から購入可能です。
カラーレーザーなら、どんなビジネス文書でも対応出来ます。

使い勝手

テレワークでの使い勝手も考えてみましょう。

大きさ

殆どのビジネス文書なら、用紙サイズはA4までで対応出来ます。
A3が必要な業務もありますし、大は小を兼ねる事からA3対応プリンターを検討した場合に、その大きさがネックになる可能性があります。
A4サイズでは横幅が40CMを切るタイプも多くありますが、A3サイズでは50cmを超える物も珍しくありません。実際に設置してみると、その差は結構大きいです。

重さ

限られたスペースの中で場所を変えて印刷したり、使わない時には収納したりする事を考慮すれば、重量は使い勝手に大きく影響します。
3kg程度のインクジェットプリンターなら簡単に移動も考えられますが、7kgを超えるレーザープリンターは簡単に移動する気持ちにはなれません。

接続方法

設置場所の問題でパソコンと離れた位置にプリンターを置く場合、USBケーブルを取り回すのは大変です。
無線LANで接続出来るタイプなら、置く場所を選ばず使い勝手が大幅に向上します。
自宅にLANが無い場合は、Bluetooth・Wi-Fiで直接接続するタイプもあります。

レンタルプリンターの使い勝手

「テレワークは一時的なもので、せいぜい半年程度」という方もいらっしゃるでしょう。それなりの数量を印刷する必要があるなら、レンタルプリンターは有力な選択肢です。
テレワークが終了してプリンターが必要なくなった時には返却すれば良く、処分の手間も無駄なスペース占有もありません。
経費で精算することを考えると、細々とした領収書が必要無く、月額レンタル料金だけに一本化出来るのも、使い勝手が良いと言えます。
トラブル時に対応が望めるのも、レンタルプリンター「プリント革命」の使い勝手が良いところです。

 

この記事を書いた人

名古屋在住のIT・通信・格安SIMライターです。

プリンターはDOS時代のドットプリンターから使い始めて
初期のインクジェット、モノクロレーザープリンター
カラーレーザープリンターを使ってきて
モノクロ複合機を経てカラーデジタル複合機リースに到達。

業務用テキスタイル熱転写プリンター
業務用テキスタイルインクジェットプリンター見学に
国内・海外工場に何度も足を運ぶマニアで
日夜情報収集に励んでいます。

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