リースプリンターからプリント革命に切り替えたときの料金比較

日本中の事務所オフィスでは、当たり前に見る大型複合機コピー機ですが、1台数十万円するのは普通で、高額機種では百万円を超える物も珍しくありません。

これほど高額な事務機器が普及している理由は、リースの利用です。
高額な機器でもリースなら初期費用が抑えられて、減価償却の処理・固定資産税不要の他、丸抱えの保守サービスで手間が掛からないからです。

機器を所有しない形態として、リース以外にレンタルがあります。
「レンタルは短期使用でしょ?」という固定概念をお持ちの方も多いと思いますが、リース契約終了時に、機器の延長やリースでの入れ替えを止めて、レンタルにスイッチする企業が増えています。

何故レンタルにスイッチするのか?その理由は費用にあります。
経費の削減は、どの企業にも共通した重要なテーマであり、印刷経費の見直しが進んでいるからです。具体的に掛かる費用を検証してみましょう。

以下に出てくる金額は、全て税抜価格です。

目次

リース利用時の月額料金

コピー機をリースする場合にかかる費用は、以下になります。

リース料

リース期間は概ね5年程度の契約が多く、その場合機器の代金を60回に分割して、リース会社の金利・手数料を加えて支払います。
リース料は機器販売会社ではなく、リース契約を結んだリース会社に支払います。

機器の価格は、概ね印刷スピードの能力性能で変わってきます。

プリンターのスピード能力は、1分間に連続して何枚の出力が出来るか?が基準になっています。
外観から見ても同じように見えるプリンターですが、連続印刷枚数によって使われているパーツが大きく異なり、機種本体代に反映されます。

症例月間印刷枚数の意味は、ここまでしか印刷出来ない類いの数値ではありません。

月間10,000枚近くの印刷を20枚機でこなす事も、出来ない事はないのですが、純粋に10,000枚の印刷を行う時間を、連続印刷枚数から単純計算すれば、20枚機では10,000枚÷20枚=500分 になるので、8時間20分ですが、40枚機では4時間10分で行えるということです。

印刷の待ち時間が掛かっても、月々に支払うリース料金が安い方が良いという価値判断もあります。
しかし、推奨月間印刷枚数にはもう一つ意味があります。

連続印刷枚数の違いで使用しているパーツが異なる事は、能力スペックだけでなく耐久性と大きな相関関係を持っています。
法定耐用年数の5年を基準にして、症例印刷枚数×60ヵ月の枚数をメーカーでは耐久枚数と考えています。

低速機で大量印刷を続けると、概ねプリンターは不調をきたす頻度が確実に増えるのは、これが関係しています。
カウンター料金保守サービス契約をしていれば、費用負担なく修理して利用し続ける事も出来ますが、大量印刷が必要な環境で度々印刷業務が止まる事は、業務効率を大きく悪化させます。

そのため、利用方法に見合ったスペックのプリンターを選ぶ事が大切になります。

一般的によく使われるタイプの、月額リース料の相場と推奨月間印刷枚数は以下の通りです。

連続印刷枚数 月額リース料相場 推奨月間印刷枚数
20枚/分 10,000~18,000円 1,000~3,000枚
30枚/分 12,000~18,000円 3,000~6,000枚
40枚/分 16,000~23,000円 6,000~10,000枚

カウンター料金

リース契約を結んでいるコピー機の多くは、カウンター料金保守サービス契約を結んでいます。リース料とは別に、1枚あたりの単価をモノクロ・カラー別に設定していて、枚数に応じたこの費用を支払うことで、トナー等の消耗品やトラブル時や通常のメンテナンスが受けられます。

具体的なカウンター料金は、一般的に公開されていません。
販売店の営業戦略もあり、公開するメリットよりデメリットが多いからです。

カウンター料金単価は、契約ごとに大きく異なっているのが現状です。
利用している大型複合機コピー機のリース期間満了に合わせて、他社は乗り換えを促す方策を講じます。その一つがカウンター料金単価です。

リース料金やカウンター料金は、契約期間中は変更が出来ないため、印刷経費に悩んでいる企業には、安価なカウンター料金の提案が攻略する大きな武器になります。
入れ替えを検討している大型複合機コピー機の台数が多ければ、より熾烈な競合から低いカウンター料金単価が出てきます。

長年の付き合いが有る場合や、他に複数台が納入されている企業では、他社の介入を許さないために、安価なカウンター料金単価の出るケースもあります。

逆に、はじめての顧客で機種が指定されている様な場合は、無理をしたカウンター料金単価は設定しません。
実績や業務内容から多くの印刷枚数が見込めないと判断すれば、比較的高めのカウンター料金単価が設定されるケースが多くなります。

カウンター料金には、最低料金が設定されています。
印刷枚数をカウンター料金単価に掛け算した金額が、月々に支払うカウンター料金になりますが、1枚も印刷をしなかった月でも、この最低料金は掛かるということです。
最低料金は、カウンター料金単価と同様に契約によって異なりますが、概ね月額1,000円から3,000円程度の範囲で設定されることが多くなります。

富士フイルムビジネスイノベーション公式ホームページに記載があるのは、モノクロで7円から8.5円・カラーで35円から45円ですが、一般的にはモノクロで2円・カラーで20円程度がカウンター料金の相場です。

プリント革命の月額料金

プリント革命の月額料金は、とてもシンプルです。

月額レンタル料金以外は、カウンター料金・インク・トナー代等の別途請求はありません。
月に3,000枚まではライトプランで、それ以上はプリント放題プランになります。

以下は、コピー機能を備えた複合機タイプを抜粋した一覧です。

ビジネスインクジェット レーザー複合機
A4対応 A3対応 A4カラー A4モノクロ
プラン名 BIJ-E25 BIJ-B18 CL-B30 ML-C15
連続印刷枚数 24枚/分 22枚/分 31枚/分 27枚/分
ライトプラン 16,000円 12,000円 20,000円 10,000円
プリント放題プラン 25,000円 18,000円 30,000円 15,000円

プリント革命では、大型複合機コピー機を扱っていません。

中型の複合機コピー機までの取り扱いですが、CL-B30プランは1分間にカラーモノクロとも31枚の印刷が可能で、大型複合機コピー機にも決してスピードは劣らず、A3用紙を使用しないオフィスでは、大型複合機からの乗り換えに最適です。

プリント革命の方が圧倒的に経費削減になる

具体的に掛かる、月額費用を比較してみましょう。

月間印刷枚数3,000枚の場合

リースの場合

毎分20枚程度の能力があるコピー機のリース料相場は10,000~18,000円ですから、リース料を14,000円とします。カウンター料金はモノクロ2円・カラー20円で計算します。

モノクロのみ 20,000円
リース料14,000円+カウンター料金2円×3,000枚=20,000円

カラーのみ 74,000円
リース料14,000円+カウンター料金20円×3,000枚=74,000円

モノクロ、カラー半々 47,000円
リース料14,000円+カウンター料金2円×1,500枚+カウンター料金20円×1,500枚=47,000円

レンタルの場合

A3対応のBIJ-B18プランは22枚/分の能力があります。

月額レンタル料は12,000円です。
全部カラー印刷でもモノクロ印刷でも同じ金額です。

月額印刷枚数10,000枚の場合

リースの場合

毎分40枚の機器を20,000円でリースした場合、同様の計算は以下になります。

モノクロのみ 40,000円

カラーのみ 220,000円

モノクロ、カラー半々 130,000円

レンタルの場合

CL-B30プランで計算してみましょう。

月額レンタル料は30,000円です。
全部カラー印刷でもモノクロ印刷でも同じ金額です。

具体的に掛かる月額費用を比較すれば、リースするよりもプリント革命でレンタルする方が圧倒的に安く、大幅な経費削減に繋がります。

レンタル中型複合機2台導入でも大きなメリット

月に10,000枚を印刷するケースでは、印刷速度の効率は計算に入れていません。
リースの大型複合機コピー機が毎分40枚の印刷が出来るのに対して、レンタルプリンターのCL-B30プランは、毎分31枚の印刷能力なので、同じ業務をこなすのに1.3倍の時間が掛かる事になります。これではフェアな比較とは言えません。

また、オフィスで利用する用紙サイズの大半はA4ですが、A3を利用したい時にもCL-B30プランはA4までなので対応していません。

レンタル中型複合機2台で得られるメリット

毎分40枚の大型複合機コピー機のユーザーが、毎分31枚の中型複合機に切り替えれば、処理能力から業務効率が落ちることも考えられます。

そこでもう一台、BIJ-B18プランを追加します。
CL-B30プランでは対応出来なかったA3サイズに対応しているビジネスインクジェット複合機です。

BIJ-B18プランの印刷スピードは、毎分カラーで20枚・モノクロで22枚なので、2台導入する事でCL-B30プランの31枚と合わせて、毎分50枚以上の処理能力になり、大型複合機1台の時よりも業務効率は上がる計算になります。

単純な処理能力の向上だけでなく、印刷機器が2台に分散する事で導線の集中が避けられ、印刷待ちを減少させるなどに加えて、故障時のリスクヘッジにもなります。

印刷費用の比較

カラーでコンスタントに月1万枚を印刷する事業所では、カウンター料金単価も優遇されている事があります。下を見てカウンター料金単価を1枚10円で計算してみます。

○リース時の印刷経費

(カウンター料金)100,000円+(リース月額料金)20,000円=120,000円が印刷経費

○レンタル中型複合機2台の印刷経費

(月額レンタル料CL-B30プラン)30,000円+(月額レンタル料BIJ-B18プラン)18,000円=48,000円が印刷経費

高性能な大型複合機コピー機を利用している事業所では、プリント革命のレンタルプリンターサービスに切り替える事で、経費負担は半額以下になり業務効率が向上します。

 

この記事を書いた人

名古屋在住のIT・通信・格安SIMライターです。

プリンターはDOS時代のドットプリンターから使い始めて
初期のインクジェット、モノクロレーザープリンター
カラーレーザープリンターを使ってきて
モノクロ複合機を経てカラーデジタル複合機リースに到達。

業務用テキスタイル熱転写プリンター
業務用テキスタイルインクジェットプリンター見学に
国内・海外工場に何度も足を運ぶマニアで
日夜情報収集に励んでいます。

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