モノクロプリンターの特徴とは?選び方やカラープリンターとの違いを解説

プリンターで印刷する内容は、使う人やオフィスで大きく異なります。
一般的にオフィスに導入されている大型複合機コピー機は、フルカラー印刷が出来るタイプであることが大半です。
フルカラー印刷機能であっても、もちろんモノクロ印刷も出来るので、敢えてモノクロプリンターの導入は考える事も無いオフィスも当然多いです。

カウンター保守契約を結んでいるコピー機では、プリント単価がカラーとモノクロでは大きく異なるため、普段の印刷は極力モノクロだけに厳命されている事業所も少なくありません。

しかし、モノクロ専用のプリンターには、カラープリンターには無い良さがある事も事実です。
モノクロプリンターの特徴や選び方に加えて、カラープリンターとの違いを交えて解説します。

目次

モノクロプリンターの特徴

モノクロプリンターの特徴は、印刷機能を絞ったことで得られる、サイズやスピード、印刷コストがあります。

インクジェットプリンターでは、モノクロプリンターはありません。
これは、オフィス用のビジネスインクジェットプリンターでも同様です。

レーザー方式のモノクロプリンターの場合、大きなサイズを機器内部で占めている、トナーの本数を大幅に減らせることで、筐体サイズをコンパクトに出来ます。

同じA4サイズのレーザープリンターで比較した場合が顕著ですが、トナーを4本使用するカラーレーザープリンターでは、コンパクト化するのにも限界があり、そのためにはトナーのサイズを小さくする必要が有り、消耗品交換頻度が増えてしまうデメリットが出ます。

モノクロレーザープリンターの場合は、トナーが1本だけなので設計の自由度が高く、比較的コンパクトなサイズに収めても、トナーサイズの容量をそれなりに確保する事が可能です。

コピーやスキャナー機能を搭載しても、モノクロA4複合機のサイズ感なら、デスク横のスペースや棚の上など、導入場所に大きく縛られる事無く気軽に導入出来ます。

プリンター機能に絞ったタイプでは更にコンパクトになり、インクジェットプリンターと比較しても遜色無いサイズに収まります。
そのため、スペースが限られるカウンター窓口などで、顧客を待たせずスピーディーに印刷が行える、モノクロプリンターが重宝されています。

モノクロプリンターの種類

モノクロプリンターの種類はそれほど多く無く、販売されている機種も、カラープリンターに比較すれば少ないと言えます。

レーザープリンターコンパクトタイプ

主にA4サイズ対応までの機種です。
印刷機能に特化したタイプと、複合機の機能を持つタイプがあります。

複合機にスキャナー機能が搭載されている場合、印刷はモノクロだけですが、スキャンデータはカラーで扱う事が可能です。

機種によって印刷速度は異なりますが、A4サイズの原稿を1分間に20枚から30枚程度印刷出来るスペックを持つ機種も多く、大型複合機コピー機と比較しても大きく劣るわけではありません。

1枚あたりの印刷コストは、3円程度です。

デジタルモノクロ複合機

主にオフィス用のA3用紙対応複合機です。

一見した感じも、通常のフルカラー大型複合機コピー機と変わりないサイズ感です。
出来る事もカラー印刷が出来ないことを除けば、基本的に遜色有りません。

同じ印刷速度のスペックなら、本体価格は若干安くなっています。
たとえば、RICOH(リコー)の1分間に35枚印刷が出来る機種で比較すると、デジタルフルカラー複合機RICOH IM C3500は、1,490,000円~ですが、デジタルモノクロ複合機RICOH IM 3500は、1,030,000円になっています。

トナー1本で11,000ページが印刷出来て、価格は8,800円ですから、1枚あたりの印刷コストは0.8円という安さになります。カウンター保守契約を結ぶ場合でも、この価格が基準になるため、安価に利用出来ます。

金額に糸目を付けなければ(350万円超)、1分間に90枚の印刷速度を誇る機種もあります。

デジタル印刷機

通常に利用されているインクジェットプリンターやレーザープリンターとは、根本的に印刷方式が異なるのが、デジタル印刷機です。

最近では見なくなりましたが、ガリ版印刷をご存じでしょうか?

デジタル化が進む前の学校では、印刷と言えばガリ版印刷が主流でした。
原稿を針が付いたペンで引っ掻くように書いて版を作成して、版に黒インクをのせたら、ぐるぐる回して用紙を送り出して密着させて、印刷するのがガリ版印刷です。

デジタル印刷機は、一言で言えばこのガリ版印刷をデジタル化したもので、原稿を読み込んだら、版を作成する工程に入るため、1枚目が印刷されるまでには時間が掛かります。

しかし、印刷が始まれば速度は桁違いで、機種によりますが1分間に200枚を印刷する事が出来ます。1,500枚の印刷を行う印刷時間が、7分半で完了します。

同じ原稿をモノクロ大量印刷するのには、デジタル印刷機が最適です。

印刷コストは版代が掛かるため、印刷枚数によって大きく変わります。
たとえば、50枚の印刷では1枚約1円ですが、1,000枚印刷すれば1枚0.12円・4,000枚印刷すれば1枚0.08円です。

モノクロプリンターの選び方

最適なモノクロプリンターを考えてみましょう。

レーザープリンター-コンパクトタイプ

オフィスのメインには大型複合機コピー機が有る場合でも、モノクロ印刷の機会は意外と多いものです。
セクションやチーム、あるいは個人のデスクに、小型のモノクロプリンターを別に導入する事で、業務効率は大幅に上がります。

A4サイズのモノクロプリンターの導入は、プリント革命のレンタルプリンターサービスの利用が合理的です。

初期費用も掛からず、トラブル時には対応が望める点ではリース導入と近く、気になる消耗品のコストもレンタル料に込みで、カウンター料金も別途発生しません。
月に3,000枚までの印刷なML-C15ライトプランで、月額11,000円です。

ML-C15ライトプランの機種は、コピー機能やスキャン機能を搭載した複合機で、1分間に27枚の印刷能力のため、サブプリンター-としての機能は充分です。

デジタルモノクロ複合機

通常のオフィスへの導入はオススメしません。
普段はモノクロばかりの印刷だから、という理由だけなら、フルカラーの通常タイプの大型複合機コピー機を導入した方が、後々メリットを感じる機会が多いです。

モノクロオンリーで、大量印刷する必要が有るオフィスには、印刷コストも安価になり、同じ機種代コストなら、速く印刷出来るメリットを享受出来るため、デジタルモノクロ複合機の導入を検討する余地があります。

デジタル印刷機

色々な文書やコピーをするオフィスには、絶対にオススメしません。

同じ内容を大量に印刷する、各種学校や学習塾、団体に向いています。
実際に多くの学校で導入されています。

この記事を書いた人

新卒でIT企業に入社し営業を経験。現在はフリーのWebライターとして活動しています。
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