リースという形態は、所有をしないで使用するため税務処理上合理的ですが、資産計上しないで良い反面、リース期間が終了しても機器の所有権はリース会社に有り、支払いが終了しても自分の物にはなりません。
購入すれば、初期費用と減価償却が必要になりますが、事情によっては売却する事も出来て、リース会社に支払う金利手数料も節約出来ます。
大型複合機コピー機をリースでは無く、購入して6年間使用した場合について、トータルコストを検証してみます。
6年間は一般的にプリンターの寿命の目安
プリンターは、小型の物から大型複合機コピー機まで多彩な種類が有りますが、製造するメーカーが考える、概ねの寿命目安は5年から6年程度です。
使い方や頻度にもより、機器の寿命は大きく変わってきますが、6年以上経過した機器は故障頻度が増加して、部品供給も物によっては困難になってきます。
より詳しいプリンターの寿命に関しては、「プリンターの耐久枚数と月間印刷枚数からみるプリンターの寿命」も併せてご覧下さい。
リースでは新品の機器限定になりますが、購入する場合は新品だけでなく中古も選択肢に入ってきます。新品の大型複合機コピー機は、数百万円になる物も珍しく有りませんが、中古なら数十万円(10万円から30万円程度)での購入も可能です。
大型複合機コピー機の中古マーケットは、3年から5年を経過した機器が品揃えの中心です。
印刷する枚数が非常に少ない・短期間限定等の余程の事情が無い限り、寿命を考えると積極的にはオススメしません。
6年間使用した場合、本体購入費用は
中古 30万円程度
新品 80万円から250万円程度
になります。
消耗品代、メンテナンス代
プリンターは精密機械です。
数多くのパーツの中には稼働する部分と制御する部分があり、非常に繊細なバランスが要求されます。そのため、6年間使用していて故障知らずに使える事は、絶対にありません。
使用者の使えなくなる事情を避けたいリースでは、保守契約とトナー等の消耗品等の全てに別途費用が掛からない、カウンター料金保守サービス契約主流になっています。
新品購入の場合は、比較的自由に保守契約を選択することが出来ます。
スポット保守契約
スポット保守契約では、月々の基本料が掛かりません。
トナー等の消耗品は無くなった都度オーダーして購入して、故障などのトラブルで修理が必要な場合は、掛かった費用を負担します。故障箇所によっては、修理費用が数万円から数十万円になる事もあるリスクを考えれば、オススメしません。
掛かる費用は、トナー等の消耗品代+修理費用になります。
年間保守契約
年間保守契約は、メーカーと直接契約を交わす保守契約です。
トナーやドラム代等の消耗品は、使用者がオーダーして購入する必要がありますが、修理費が掛かるトラブルが発生した場合に、別途費用請求がされません。
契約は1年ごとの更新で、基本的に5年まで延長可能ですが、年間保守契約は一度解約すると、再度の契約を結ぶことは出来ません。中古品は多くの場合、年間保守契約をする事が出来ません。
掛かる費用は、トナー等の消耗品代+年間保守契約費用(年間2万円から3万円程度)になります。
カウンター料金保守サービス契約
カウンター料金保守サービス契約は、リースだけで無く購入でも契約が可能です。
新品購入の場合は、リース時と同程度のカウンター料金になります。
中古購入の場合は、機器の故障リスクが上がる事から、最低基本料も含めてカウンター料金は2倍程度になるケースが多く、機種や経過年数によっては契約出来ない場合もあります。
カウンター料金の詳細については、「【コスト削減】プリンターのカウンター料金を安くする方法」も併せてご覧下さい。
新品購入の場合
たとえば、カウンター料金保守サービス契約をカラー1枚20円・モノクロ1枚2円で契約して、月平均でカラー1,500枚・モノクロ1,500枚を印刷した場合
毎月の支払い額 カラー1,500枚×20円+モノクロ1,500枚×2円=33,000円
支払総額 33,000円×12ヵ月×6年間=237万6千円
になります。
中古購入の場合
カウンター料金保守サービス契約をカラー1枚40円・モノクロ1枚4円で契約して、月平均でカラー1,500枚・モノクロ1,500枚を印刷した場合
毎月の支払い額 カラー1,500枚×40円+モノクロ1,500枚×4円=66,000円
支払総額 66,000円×12ヵ月×6年間=475万7千円
それなりの枚数を印刷するならば、新品購入の方がメリットあります。
その他の費用
購入の場合、本体費用+メンテナンス費用(カウンター契約以外は+消耗品費用)が掛かる費用で、印刷枚数が極めて少ない場合は、リースよりも安くなる可能性があります。
それ以外の費用としては、印刷用紙費用と電気代です。
事業用に利用するならレンタルプリンターサービスがお得
オフィスで利用するプリンターを、多くの事業所で使っているリース契約を避けて、敢えて購入する最も大きな理由は、コスト削減効果だと考えられます。
しかし、コスト削減効果を考えるなら、レンタルプリンターサービスも検討の余地が多いにあります。
「プリント革命」のレンタルプリンターサービスは、導入すればコストの大幅削減に繋がるのが主な理由で、リース契約で大型複合機コピー機を入れていた企業が、続々とリースからレンタルへ乗り換えています。
購入と「プリント革命」のレンタルプリンターサービスで、6年間使った場合のトータルコストを検証してみましょう。
初期費用
購入の場合
購入の場合は、本体購入費用が掛かります。
中古と新品の選択肢がありますが、6年間利用する前提なら、基本的に新品を購入する方が、ユーザーにとってはメリットがあります。
新品の本体価格は概ね80万円から250万円ですが、毎分20枚程度の比較的安価な本体にFAX等のオプションを装着しても、税込100万円程度で購入出来ます。
プリント革命のレンタルプリンターサービスの場合
レンタルプリンターサービスも色々有りますが、「プリント革命」なら初期費用が一切掛かりません。
機器本体も含めて初期費用は0円です。
メンテナンス費用
購入の場合
使い方や保管場所、利用枚数などにもよりますが、6年間というスパンで考えれば、ノントラブルで乗り切る可能性は基本的にありません。
大型複合機コピー機のパーツ代や修理代は非常に高額になり、一回の修理費用が数十万円に上る事も決して珍しくなく、突発的な金額を支払う必要が生じます。
そのため、プリンターを購入しても、カウンター料金保守サービス契約を結ぶ事が多く、その場合は別途計上されるメンテナンス費用は0円になります。
プリント革命のレンタルプリンターサービスの場合
「プリント革命」では、別途メンテナンス費用が掛かりません。
通常のトラブルでは、専門のスタッフが電話で対応をして、機器本体の不具合に関しては、午前中までなら当日には同等のプリンターを発送するため、仕事の流れが止まることを最小限度で留めます。
代替品発送の送料も無料で、プリント革命のレンタルプリンターサービスのメンテナンス費用は0円です。
印刷代
カウンター料金保守サービス契約をカラー1枚20円・モノクロ1枚2円で契約して、月平均でカラー1,500枚・モノクロ1,500枚を印刷した場合で、6年間に掛かる費用を比較してみましょう。
購入の場合
印刷枚数によるカウンター料金の合計を計算します。
1ヵ月 カラー1,500枚×20円+モノクロ1,500枚×2円=33,000円
6年間 33,000円×12ヵ月×6年間=2,376,000円
税込金額にすれば、2,613,600円になります。
プリント革命のレンタルプリンターサービスの場合
A3用紙対応の、モノクロ毎分25枚機である<BIJ-E18>で計算してみます。
<BIJ-E18>ライトプランの月額レンタル料は、税込13,200円です。
1ヵ月 月額レンタル料 13,200円 のみ
6年間 13,200円×12ヵ月×6年間=950,400円 が税込金額になります。
6年間のトータル費用
購入の場合
(初期費用) 1,000,000円+(印刷代) 2,613,600円=3,613,600円
に加えて、用紙代と電気代を加えた費用が、6年間使った場合のトータルコストになります。
〇プリント革命のレンタルプリンターサービスの場合
レンタル費用の6年分 950,400円
に加えて、用紙代と電気代を加えた費用が、6年間使った場合のトータルコストになります。
購入とレンタルの差額
購入のプリンターがレーザー方式の場合、ビジネスインクジェットプリンターの<BIJ-E18>と比較して、電気代が大幅に高くなります。
用紙代と電気代は同じと仮定したとすると、
(購入)3,613,600円 - (レンタル)950,400円 = 2,663,200円
の差額が、6年間のトータルコストでは出ます。
プリント革命についての詳細は、「プリンターレンタルサービス「プリント革命」のメリット」も、併せてご覧下さい。