キヤノンの複合機の拡張機能MEAPアプリケーションとは

「MEAP」は、Multifunctional Embedded Application Platformの略で、アメリカのIT企業ガートナーが提唱している、統合的なアプリ開発と管理プラットフォームの事です。

この概念を簡単にご説明すると、IT機器を作動させる根幹にあるオペレーションシステム(OS)が多様化して、多くのマルチディバイスが存在する現在において、機器の規格が異なることで、それぞれが連携出来ない不具合を解消しようという考え方です。

多様なOSに対応するために、それぞれアプリケーションを開発すれば、開発コストの増大や管理コストの増大だけでなく、全てのことが煩雑になる事が避けられません。
これを、一元的に対応が出来る、統合的な開発管理のプラットフォームがMEAPです。

これは、各社がバラバラに開発した事で互換性が無く、普及が進まなかった無線LANが、Wi-Fiという統一規格になった事で、一気に世界中に普及した事と重なります。
自分が持っている端末機器が、どのメーカーが出しているWi-Fi電波でも、利用出来る利便性の高さは、多くの人が感じているはずです。

複合機でMEAPを積極的に採用しているのが、日本を代表するメーカーのキャノンです。
キャノンの複合機の拡張機能である、MEAPアプリケーションについて解説します。

目次

MEAPアプリケーションとは

複合機が導入されているオフィスは数多くありますが、利用の仕方はオフィスによって大きく異なり、必要なニーズもそれぞれ異なります。

それぞれのオフィスニーズに合わせた、ピッタリとフィットする複合機を都度にメーカーが開発することは現実的で無く、仮に行うとすれば莫大な開発費が掛かり、おいそれと手が出せる複合機の金額では無くなってしまいます。

これを、MEAPのアプリケーション・プラットホームを搭載した、キャノンの複合機では、数多くのソフト開発会社(ベンダーと呼ばれます)が開発した、ソフト(MEAPアプリケーション)を利用することが可能になり、ニーズに合わせたアプリケーションをユーザーが選択することで、カスタマイズされた最適な機能が利用出来る複合機になります。

複合機にMEAPアプリケーションをインストールする事で、複合機の機能や利便性は大きく上がりますが、複合機自体でアプリケーションを作動させるだけでなく、操作用のMEAPアプリケーションであるwebブラウザーと、同様に制御用のService Providerをインストールする事で、クラウド上のwebアプリケーションを作動させることも可能で、複合機の機能が大幅に強化されます。

MEAPアプリケーション使ってできること

キヤノンの複合機のMEAPで使用できる専用のアプリケーションには、さまざまな種類があり、業務内容によって選択できます。

機器の利用状況を集計・分析してくれるものや、受信したFAXを電子化し、フォルダ分けしてくれるものなど多種多様です。

MEAPのアプリケーションの種類は4つに分けられます。

1つ目は「認証ソリューション」です。利用者をICカードや生体認証で識別する機能を持ち、安全なプリント環境を作り出します。

2つ目の「出力ソリューション」は、安全性と利便性の両方を兼ね備えており、ミスを減らしたり、コストを削減したりできるアプリケーションです。

3つ目の「入力ソリューション」は文書を電子化し、スキャンやFAXで効率よく情報を共有します。

最後の「管理ソリューション」は利用状況のデータを分析し、複合機の管理を担うアプリケーションです。

MEAPアプリケーションの機能

多くの企業に人気のある、MEAPアプリケーションの機能を見ていきましょう。

MEAP 交通費申請

「MEAP 交通費申請」は、オフィスの従業員が持っている交通系ICカードを複合機のカードリーダーにかざすだけで、利用履歴を保存してくれます。

複合機のパネル上に表示され、データを送信したり、印刷したり、簡単に情報が共有できるのです。交通費申請の手続きを複合機に任せると、正確性が高く、効率的に行えます。

SuicaやPASMOをはじめとする交通系ICカードが利用出来ます。

ICカード認証

交通費申請は個々で管理する必要が有るので、交通系カードを利用する前に、ユーザー個人で持つICカードで認証過程を経て、実際の作業は行います。

このICカードは、既存の社員証ICカードをそのまま利用する事が出てきて、ユーザーの一括管理をする事が出来ます。
カード所有者の利用には、IDやパスワードも必要ありません。

複合機ごとに、個人で利用出来る複合機の機能が制限出来ます。
コピーとプリントは出来てもスキャニングが出来ない・プリントは出来てもデータの取り出しは出来ないなど、コスト削減やセキュリティ対策に有効活用が出来ます。

MEAP対応のキャノン製複合機が複数台有る場合でも、利用権限は管理者がサーバーで一括管理できるため、手間が掛かりません。

えらんでマイプリント

「選んでマイプリント」は、間違えてプリントする、という誰もが経験のあるミスを回避させてくれる優れものです。

通常なら、印刷ボタンを押してしまうとやり直すことができません。
しかし、「選んでマイプリント」は、印刷の指示を一旦、機器の中に保存してくれるので、印刷する前に画面上で確認することが可能です。

ミスプリントによる印刷のコストや資源の浪費を削減が出来、オフィスにとってプラスなだけではなく、環境にも配慮したアプリケーションで、無駄を減らす事が出来ます。

せいとんファクス

ペーパーレス化に最初に手を付ける企業の多くは、FAXの紙出力をデジタル化するところから始めます。

しかし、紙のFAXとは違う管理が必要になり、紙のファイリングと同様にフォルダを作成して仕分けしておく事で、データの有効活用が可能になります。

せいとんファックスでは、複合機内に登録されている顧客情報を下に、受け取ったFAXのファイル名に、登録名称・ファクス番号・受信日時・宛先表名・回線情報を付与して、転送する共有フォルダの中に登録名称・ファクス番号・受信日時・宛先表名・回線情報フォルダを作成して、自動的に振り分けまで行います。

 

キヤノンのMEAPアプリケーションの登場により、複合機はさらに便利で快適なオフィス機器になりました。これまで時間をかけて行っていた煩雑な手続きや、複雑な処理もアプリケーションがあれば簡単に済んでしまいます。面倒な事務の負担を軽減させて、オフィスの業務効率をアップさせましょう。

この記事を書いた人

家電をはじめ、複合機などのオフィス備品にも強いWebライターです。今後は主にプリンターなどの備品を中心にリースやレンタル業界についても記事にしていきたいと思っています。

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