プリンターが印刷できなくなるという現象には、いくつか理由が考えられます。
プリンター側の問題やネットワークの問題の他に、Windowsの設定でプリントできなくなるという状態も良くあります。
特にOSをアップグレードした際にそれまでの設定が変更され、そのおかげでプリントができなくなると言うことはよくあるパターンです。
今回はそんなWindowsの設定で印刷ができなくなる原因についてと、Wirndows10、Wirndows11でのそれぞれの対処法について詳しく説明していきます。
Windows10でのトラブルの原因
まずはWirndows10を使用している際に起こるトラブルについて見ていきましょう。
この場合、古いOSからWindows10にアップグレードしたことによって、プリントできなくなるという現象がよく発生します。
ファームウェアがWindows10に対応していない
まず疑って欲しいのが、ファームウェアです、
特に古いプリンターの場合、以前から使っているプリンター本体側のファームウェアが、Windows10に対応していないために、プリントできなくなってしまうことがあります。
古いOSをWindows10にアップグレードした際などに、これが原因でプリントできなくなる場合があります。
現在お使いの機種をメーカーのホームページで確認し、パソコンで使っているWindowsのバージョンにプリンターが対応しているかを確認してみてください。
パスワード保護共有が有効化されている
Wirndows10にはパスワード保護共有機能があり、こちらもOSをアップグレードしたことによって有効化されている場合があります。
この場合はログインユーザー設定を実施するか、パスワード保護共有を無効にしてください。
ログインユーザー名などが違う
Wirndows10へのアップグレードの際に、ログインユーザー名を変更した場合なども、複合機とデータのやりとりができなくなる場合があります。
複合機のシステム初期設定の管理者用設定などで、新しいログインユーザー名を追加設定してください。
ファイルとプリンターの共有が無効になっている
Windows10へのアップグレードの際に、ファイルとプリンターの共有が無効になってしまっていると、印刷ができません。
こちらも確認し、無効になっていたら有効にしておきましょう。
Windows10/Windows11でのトラブル解決の方法
では続いてWirndows10、Windows11で印刷できない場合の、トラブル解決法について見ていきましょう。
こちらもWindows10、またはWindows11にアップグレードしたことによって起こるトラブルとなり、これを解消するための方法となります。
ネットワーク探索を有効化する
パソコン側のネットワーク探索が無効になっていると、プリンター側がパソコンを認識できなくなってしまいます。
パソコンからプリンターへプリントデータを一方的に送るだけなら問題ない場合もありますが、複合機としてスキャンなどの作業を行うと、プリンターがパソコンを認識できないと、双方の接続が確立しない可能性もあります。
そのため、パソコン側でネットワーク探索を確認して、無効になっている場合は有効に変更します。
Windows10の場合
①Windowsの「スタート」をクリック
②「設定」をクリック
③「ネットワークとインターネット」をクリック
④「ネットワークと共有センター」をクリック
⑤「共有の詳細設定の変更」をクリック
⑥「ネットワーク探索を有効にする」にチェックを入れる
Windows11の場合
①Windowsの「スタート」をクリック
②「設定」をクリック
③「ネットワークとインターネット」をクリック
④「ネットワークと共有センター」をクリック
⑤「共有の詳細設定の変更」をクリック
⑥「ゲスト」または「パブリック」の矢印をクリック
⑦「ネットワーク探索を有効にする」にチェックを入れる
「SMB1.0」を有効化する
一部のプリンターでは「SMB1.0」を使ってデータ通信している場合があります。
そのためパソコン側でこのSMB1.0有効化しておかないと、データが送れなくなることもあります。
そのため、パソコン側でSMB1.0の状態を確認し、無効の場合は有効化しておきましょう。
Wirndows10の場合
①「コントロールパネル」を開く
②「プログラムのアンインストール」をクリック
③「Windowsの機能を有効化または無効化」をクリック
④「SMB1.0/CIFS File Sharing Suport」にある「+」をクリック
⑤「B 1.0/CIFSのClient Server 自動削除」のすべてにチェックを入れる
⑥「OK」ボタンをクリック
⑨パソコンを再起動する
Windows11の場合
①「スタート」→「設定」をクリック
②「アプリ」にある「オプション機能」をクリック
③「Windowsのその他の機能」をクリック
④「Windowsの機能にある「SMB1.0/CFSファイル共有のサポート」にチェックを入れる
⑤「OK」をクリック
「プライベートネットワーク」の設定をチェックする
ネットワーク設定で「パブリックネットワーク」が選択されている場合、外部との通信が遮断されてしまいます。
そのためプライベートネットワークではなく、パブリックネットワークが設定されている場合もパソコンとプリンターが接続できなくなる可能性があり、この項目も確認しプライベートネットワークに設定しておきましょう。
Windows10の場合
①Windowsの「スタート」をクリック
②「設定」をクリック
③「ネットワークとインターネット」をクリック
④「状態」をクリック
⑤「プロパティ」をクリックしネットワークプロファイルを確認する
⑥「プライベート」にチェックを入れる
Windows11の場合
①Windowsの「スタート」をクリック
②「設定」をクリック
③「ネットワークとインターネット」をクリック
④プリンターとの接続がWi-Fi接続の場合は「Wi-Fi」をクリックし「プロパティ」をクリック
有線接続の場合は「イーサネットをクリックイし「プロパティ」見る
⑤「プロパティの中の「ネットワークプロパティ」を確認
⑥「プライベート」にチェックを入れる
ファイルとプリンターの共有を有効化する
ファイルとプリンターの共有が無効になっている場合は、この設定を有効に変更してください。
Windows10の場合
①Windowsの「スタート」をクリック
②「設定」をクリック
③「イーサネット」をクリック
④「共有の詳細オプションを変更する」をクリック
⑤「ゲスト」「パブリック」の「矢印」をクリック
⑥「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れる
Windows11の場合
①Windowsの「スタート」をクリック
②「設定」をクリック
③「ダイヤルアップ」をクリック
④「ネットワーク共有センター」をクリック
⑤「共有詳細設定の変更」をクリック
⑥「ゲスト」「パブリック」の「矢印」をクリック
⑦「ファイルとプリンターの共有を有効にする」にチェックを入れる
以上がWirndows10、Windows11で印刷ができない場合のチェック項目の紹介となります。
Windows側でデータをプリンターに送れず、印刷できない場合じゃ以上の項目をチェックして、必要に応じて設定を有効化してみてください。