プリンターや複合機で紙詰まりの原因と対策、予防策を紹介

職場で、会議のために1日数百枚、数千枚印刷することは珍しくはありません。
プリンターや複合機のつまりがすごいと、手間がものすごくかかり、業務に支障が出てしまいます。

では、どうすればプリンターや複合機のつまりを直せるのか、ここからは原因と予防策などを重点的に紹介、解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

目次

紙詰まりがあったときに確認する箇所

用紙がつまった場合、なにかしらのエラー表示が出ると思います。
しかし、そのエラー表示がどこを示しているのかわからないという人も多いと思います。

用紙関連

エラーがでて、用紙がつまった場合はまず、給紙カセット付近を確認しましょう。
プリンターも複合機もだいたいの場合は前面か側面に給付カセットがあると思います。こちらは、ローラーを使って用紙を巻き込む際に、用紙がつまってしまうことが多々あります。

給紙カセット付近でつまりを発見したら、ローラーに対して、紙を平行にひっぱり、つまっている用紙をまずは取り除きましょう。
一気に引っ張ったり、適当な方向に引っ張ったりすると、ローラーが壊れたりなど、余計大変になりますので注意が必要です。

給付カセットにはつまりの原因が見当たらない場合は、側面カバー付近を確認しましょう。
コピー機の側面を開ける方法は機種によって異なりますが、多くの場合は側面に付いているレバーボタンを引く・押すで、簡単にバカッと開きます。

紙詰まりの対処を迫られるのは稼働した直後なので、コピー機内部は高温になっている事はくれぐれも留意してください。紙以外の内部パーツに触れると、火傷をする事が有ります。

こちらはカバーを開けると中にローラーがあり、確認することができます。ここでつまっていた場合も、給紙カセットの時と同様に、ローラーに対し平行につまっている紙を引っ張り、取り除きましょう。

この2か所を確認すれば大体の場合はつまりの原因を把握することができますが、稀に、内部の奥の方でつまっている場合や、つまりを直してもエラー表示が消えない場合があります。
その場合は、メーカーにエラー番号を伝え、相談しましょう。

原稿関連

複数の原稿をまとめてセット出来る、原稿送り装置(ADF)は便利な機能ですが、原稿を送る時に紙詰まりを起こす事が有ります。

送られていったと思った原稿が内部で詰まっている場合、ADFの蓋にあたる部分を上方に引っ張り上げて開くと、見つかることが多いです。
ADFの蓋は機種によりますが、ちょっと力を入れないと開かない事も多く、ある程度の思い切りも必要です。

用紙とは違って、イライラするほどローラー等のパーツに絡み合ってる事は少なく、比較的簡単に抜き取ることが可能です。

詰まった原稿を抜き取るには、原稿を送るローラーに対して、水平に力を掛けることで簡単に抜ける事が多いですが、慌てて方向を無視して手前に引こうとすると、原稿を毀損するので注意して下さい。

希にある水平に引っ張っても動かない場合は、原稿がローラーに本格的に噛んでいる事が有ります。
ADFは原稿を置くガラス面に乗っている形状になっていますので、1枚の原稿コピーをとる時の様に、ADFと一体化しているカバーを上部に上げて、裏から覗いてみると左の端に挟まっている原稿の一部が見えます。

その付近に回せるローラーが付いている機種では、用紙の進行方向にグリッグリッと回してみて下さい。原稿が送られて抜き取れる事が有ります。
原稿が浮いている様なら、ローラーと水平方向に抜き取ることも、お試し下さい。

プリンターが紙詰まりする原因

紙詰まりを起こす原因は複数の原因があります。

用紙関連

1つ目は、給紙トレイに異物がある場合です。
糸くずや髪の毛が絡まっていたり、用紙が破れていたりすると、すぐに止まってしまいます。

2つ目は、用紙ガイドがずれている場合です。
プリンターや複合機には必ず用紙のガイドラインが表示されています。その表示から用紙がずれている場合も用紙を読み込まずに、エラーが出てしまいます。

3つ目ですが、用紙自体の問題です。これは数多くの要因が考えられます。

まず用紙の量が多い場合と少ない場合です。
給紙カセットの限界以上、または残り数枚の場合も止まってしまう場合があります。
用紙が重なっていると、どうしても何枚かくっついて2枚同時にローラーに巻き込まれる場合があります。
できるだけ新しい用紙やまっすぐな用紙を使いましょう。

コピー機が対応していない用紙を、利用している可能性が有ります。
極端に薄手や厚手の紙、コーティング等の加工がされている紙などは、紙詰まりを引き起こす原因になるだけでなく、機械が損傷するケースも有り、保証やメンテナンス対象外になる場合も有るので、注意が必要です。

乾燥する時期に多いのが、静電気によって用紙同士がくっつく現象があります。
湿気の多い時期も、湿り気によって用紙同士がくっつきます。
複数枚同時に用紙が送られると、紙詰まりの原因になります。

給紙するときに、束の紙を破ってそのまま挿入するのではなく、手に取ってパラパラと捌いてから入れるだけで、紙と紙の間に空気が送り込まれて、紙詰まりは大幅に回避出来る確立が高まります。

節約のために裏紙を使う事も、紙詰まりの原因になる可能性が有ります。
特にインクジェットプリンターで印刷した用紙は、インクの湿気を含んでいる事も有り、ローラー部分に引っかかりやすくなります。

原稿関連

原稿に湿り気が有る場合に、ADFに詰まることがあります。
鉄筋の建物でカベ面・窓面に密着することは、廃棄放熱の観点からも良くない上に、温度差によって湿度が高くなる傾向から、原稿が詰まりやすくなるだけでなく、機器自体を痛める可能性が有ります。

同様に、加湿器をプリンターの近辺に配置することも避けましょう。

給紙ローラーに問題が有るケースも有ります。
ローラー自体が劣化していたり、長年使用する中で汚れが付いていたりする場合、原稿を巻き込んで紙詰まりを起こす原因になります。

紙詰まりの対策と予防策

ここからは用紙がつまらないようにする対策や予防法を紹介します。

プリンターや複合機は精密機械なので、エアコンの側や加湿器の近く、ホコリの多いところに置くことは控えましょう。

置く場所を変えるだけでも全然変わってきます。会社での置き場所が決まっている場合は、逆に加湿器の場所をずらしたり、定期的に周りの掃除をしたりすることを心掛けましょう。

次は、用紙を使う際は新しいまっすぐな用紙を使いましょう。
会社によっては用紙を節約したいがために、よれよれの用紙を自分で少しまっすぐに伸ばしてコピーする場合もありますが、まっすぐにしたところで、完璧にまっすぐになるわけじゃないので、あまりそういうことはおすすめしません。

つまりの予防をしたいなら、用紙は未使用のものを使いましょう。新しい用紙を使うだけで、つまりの原因を防ぐことができます。

用紙の状態や機器の環境に気を配っても、紙詰まりが一向に解消せず頻度が多い場合は、給紙ローラーが原因になっている可能性が有ります。

無水エタノールなどを使用して、ローラーを優しく掃除してください。
それでも改善しない場合は、ローラーが劣化している可能性が有るので、大型複合機コピー機でメンテナンス契約しているなら、パーツ交換を要求して下さい。
小型プリンターの場合は、修理に出す方法も有りますが、新しく購入した方が安くなるケースもあります。

大型複合機コピー機では、置かれている環境にもよりますが、紙詰まりが起きやすい機種と、起きにくい機種が存在することも事実です。
新しく導入を考えている場合は、重要なポイントとして紙詰まりの少ない機種が希望である旨を、代理店の営業マンに相談してみてください。

まとめ

プリンターや複合機のつまりは必ずと言っていいほど起きる現象です。
エラーが頻繁にでると、直す時間がかかり、業務の支障が起きてしまう場合があります。

そうならない為にも、日ごろから掃除や新しい用紙を使うことを心掛けましょう。

この記事を書いた人

はじめまして、東京在中の35歳です。
私は以前某プリンター会社に勤めていました。以前の経験や知識を生かして何かできないかと考え、このブログを運営することにしました。
興味がある方が少しでも見て頂ければ幸いです

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