レーザープリンターの印刷汚れ、原因と対策を解説

レーザープリンターで印刷された書類は、本来は白い背景に美しい黒の描写のコントラストが映えるものです。

それなのに・・・余分な汚れが付いているようでは興ざめで、提出する書類としても成り立ちません。

購入当初はあんなに綺麗に印刷できたのに、古くなってきたから仕方が無い・・・と諦めるのは少々早いかもしれません。

レーザープリンターの印刷の汚れについて、その原因と対策について解説します。

目次

レーザープリンターの印刷汚れの症状とは?

レーザープリンターの印刷汚れで現れる現象はさまざまあります。
・文字にムラが出る
・残像のようなものが出る
・印刷物に筋や点々が入る
・用紙の裏面が汚れている
・印刷されない、または用紙が真っ黒になる
このような異常が起きたら、今後も改善しない場合があるのですぐに原因を調べましょう。

レーザープリンターの印刷汚れの原因

レーザープリンターで印刷出力した書類に汚れが出ている場合の、原因について具体的に見ていきましょう。

トナー漏れ

印刷汚れが発生している場合、最も考えられる原因なのがトナー漏れです。

トナー漏れが発生している場合、外部の蓋を開けてトナーカートリッジを取り出すと、多くの場合にトナーカートリッジ自体がトナーで汚れているので一目で解ります。

トナー漏れの原因

トナーカートリッジが正常な場合は、簡単に中身のトナーが漏れてはきません。

ただ、トナーカートリッジは工業製品の宿命として、純正・互換・リサイクルを問わず、一定の不良品が発生する事が避けられません。

どれだけ慎重に取り扱っていても、不良品だった場合にはトナー漏れが発生します。

また、正常なトナーカートリッジであっても、何らかの衝撃が加えられた場合に一部が欠損するなどして、トナー漏れに繋がる事があります。

正常に機能しなくなったトナーカートリッジは、新しいものに交換を行うしか術がありません。

トナー漏れの確認方法

トナーカートリッジを取り出せば解る事が多いのですが、トラブルが発生した初期の場合は判断に困るケースがあります。

その場合は、屋外などの広い汚れても良い場所で、トナーカートリッジを軽く振ってみてください。

どこからもトナーが漏れてこないなら、トナー漏れが原因の印刷汚れではないと判断できます。

感光ドラムの劣化・破損

トナーカートリッジに問題が無い場合、感光ドラムが正常に機能していない事によって、印刷汚れを誘発しているケースが多くなります。

感光ドラムは印刷事にトナーが乗せられて、そこに用紙を密着させ熱処理を行う事で印刷する仕組みがレーザープリンター方式です。

ドラム部分に付着したトナーの残りは、本来ならクリーニングされるのですが、その部品が摩耗していたり欠損していたりすると印刷汚れが出ます。

感光ドラムは消耗品であり、印刷を行う中で劣化が進んでいきます。

感光ドラムの劣化は、印刷汚れだけでなく様々な印刷不具合に直結します。

「ドラムコウカン」「ドラムコウカンヨコク」などの表示が出ているのに、放置している場合は、確実に感光ドラムの劣化が印刷汚れの原因です。

内部の汚れ

過去に起こしたトナー漏れや、トナーをこぼした時のトナーが、印刷汚れを誘発しているケースもあります。

内部のローラーや、それ以外の部分まで汚れたままになっていないか?細かくチェックを行って、汚れが見られる部分の清掃を丁寧に行ってください。

プリンター内部には手に触れると不具合を引き起こす、転写ローラーなどのパーツもありますので、説明書で清掃の手引きを確認しながら行ってください。

規定用紙以外の利用

プリンターが対応している用紙以外の、たとえば特殊なコーティングが施されている様な用紙では、トナーの定着能力が低下するため、印刷汚れに繋がる場合があります。

その用紙だけでなく、その後の普通用紙でも印刷汚れが発生する原因になる可能性があり、注意が必要です。

利用出来る用紙については、機種ごとのマニュアルをご参照ください。

レーザープリンターの印刷汚れ対策と清掃方法

印刷汚れの対策と清掃方法について、簡単にご説明します。

問題のあるトナーカートリッジは速やかに交換

トナー漏れを起こしているトナーカートリッジは、問題を確認した時点で交換します。

利用し続けても改善する事は無く、自体が悪化するのみです。

ドラム交換

トナー漏れでは無い場合、印刷汚れの原因の大半はドラムにあります。

劣化したり破損したりしているドラムは、新しいものに交換するまで印刷結果が改善される事はありません。

感光ドラムは消耗品のため、交換を行ってください。

規定以外の用紙は使用しない

前述のように、プリンターごとに規定されている用紙以外の利用は、トラブルを広げる要因になります。

規定以外の用紙は使用しない様にしてください。

プリンター内部の汚れ除去

内部清掃については前述通りですが、手に触れられない部分でも、プリンター自体に清掃する機能が備わっているタイプがあります。

たとえば、定着ローラーの清掃については、機種事に操作の詳細は異なりますが、ユーティリティからクリーニングを選んで行えます。

手差しトレイに用紙をセットして、クリーニングを実行してください。

印刷の不具合は、汚れのほかにも様々なケースがあります。

以下も併せてご覧ください。

 

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

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