家庭用プリンター・コピー機の廃棄方法と注意点!

かたち有る物、いつか壊れるのは宿命です。

家庭用のプリンターやコピー機も、見かけ上は壊れていなくても、機能を正常に果たすことが出来なくなったら、後は場所を占拠するだけなので、廃棄処分をするしかありません。

パソコン本体やモニター、テレビなどは、リサイクルシールが貼ってあり、通常の処分方法とは違う事が、広く浸透してきましたが、それに付随するプリンターやコピー機は、どのように処分をしたら良いのか?

その廃棄方法と注意点について解説します。

目次

廃棄処分を考える前に試したいこと

廃棄される家庭用のプリンターやコピー機の多くは、正常に印刷が行えなくなった事が理由です。

プリンターは精密に制御された機器であるため、不調が起きれば素人が手を出すことも難しく、修理代を掛けてまでも使うメリットが無いため、多くのユーザーは買い換えを選び、それに伴って古いプリンターは不要になります。

しかし、廃棄処分前に、本当にもう駄目なのか?試しておきたいことがあります。

パソコンの設定やケーブル等の付随品の見直し

印刷されなくなった原因が、プリンターやコピー機以外にあるケースがあります。

パソコンの設定で、プリンターが一切反応しなくなる事を、プリンターの故障と誤解する場合があります。

windowsの場合なら、コントロールパネルからデバイスとプリンターを選択して、印刷ジョブの表示の中に、プリンターをオフラインにするにチェックが入っていませんか?

USBケーブルで接続している場合なら、ケーブルに問題が有る場合も、プリンターは当然反応しません。別のUSBケーブルでも試してみてください。

Wi-Fi接続を行っているなら、ルーターに問題が無いか?も確認が必要です。
Wi-Fiルーターの再起動だけで、嘘のように快適にプリンターが動き出した例を、過去にいくつも見ています。

再起動しても駄目なら、USBケーブルでの接続も試してみてください。

インクが出ない

プリンター本体に問題は無くても、インクジェットプリンターではインクに問題が有る場合、正常な印刷が出来ません。

インクカートリッジを交換してから間もなくても、本体ではなく電源タップを使ったり、コンセントから引き抜いて電源をOFFにしたりした場合などでは、正常な位置にインクカートリッジが戻っておらず、キャップがされない状態になれば、直ぐにインクが乾燥して正常な機能は失われます。

その場合、インクカートリッジを新しい物に交換を試してみる他、ヘッドクリーニングを複数回試してみる価値は充分あります。

ヘッドクリーニングの詳細は、「プリンターインクの目詰まり解消の仕方、ヘッドクリーニングのやり方を解説」も、是非併せてご覧下さい。

ヘッドクリーニングで正常にならない場合は、廃棄する前にプリントヘッドの洗浄液も試してください。

乾燥したインクを溶けやすくして、ヘッドクリーニングとは異なりインクも消耗しません。
色々な方法が有りますが、オススメは洗浄カートリッジの利用です。

洗浄カートリッジの具体的な利用方法は、「プリンターの洗浄カートリッジとは?必要なシーンや使い方を解説!」も、是非併せてご覧下さい。

用紙が詰まる

何度用紙をセットしても斜めに印刷されたり、紙を巻き込んで止まったりする場合も、該当するプリンターやコピー機は廃棄処分になりがちです。

給紙トレイの用紙ガイドは、きちんと設定されていますか?
また、用紙が少なすぎたり多すぎたりしても、用紙トラブルの原因になります。

それらに問題が無かった場合、給紙ローラーに問題があるケースがあります。

長期間利用したプリンターの給紙ローラーは、インクの汚れが付着していたり、経年劣化によって品質が変化していたりする可能性もあります。

給紙ローラーのメンテナンスについては、「紙詰まりや印刷がずれるときは給紙ローラーの清掃をしよう!」「給紙ローラーの清掃にはプリンターのクリーニングシートを使おう」も、併せてご覧下さい。

家庭用プリンター・コピー機は一般的には粗大ごみ扱い

家庭用プリンター・コピー機は一般的には粗大ゴミ扱いとなり、手数料を支払った上で回収の手続きを済ませておかないと破棄できません。

たとえば愛知県名古屋市の場合ですと、30cmを超える家庭用プリンター・コピー機は粗大ゴミとして破棄するルールになっています。

ただし、30cmを超えない場合は「不燃ゴミ」として破棄できますが、プリンターとしてはかなり小型ですから「一般的には粗大ゴミ」となるわけです。

家庭用プリンター・コピー機を粗大ゴミとして破棄するには、受付窓口に電話をして回収の申し込みを行い、コンビニなどで手数料納付券を購入した後、指定した日時に手数料納付券を貼り付けた家庭用プリンター・コピー機を指定収集場所に出すという流れとなります。

手数料納付券の価格は250円ですから、家庭用プリンター・コピー機を粗大ゴミとして破棄する場合は250円の費用が必要ということです。

家庭用プリンター・コピー機を廃棄するときはデータの処理に注意!

一般的な家庭用プリンターやコピー機の多くは、ハードディスクなどの記憶媒体は装備されていないため、オフィス用の大型複合機コピー機と比べれば、それほど情報漏洩に対してナーバスになる必要はありません。

注意が必要なのは、SDカードやUSBメモリーが装着されたまま廃棄処分をすると、そのまま持ち去られて悪用されるリスクが伴います。

また、FAXが使える複合機のタイプでは、FAX番号を記憶しているため、悪用を防ぐためには廃棄前に初期化を行ってください。

インクカートリッジやトナーカートリッジは、処分前に抜いておきましょう。

本体とは別にリサイクルを考慮して処分した方が、地球に優しくエコです。
家電量販店や役所・郵便局などに、回収ボックスが設置されています。

例外として、まだ利用出来るプリンターを売る場合は、インクやトナーも抜かないで付けて出す方が何かと良いです。

家庭用プリンター・コピー機を破棄するときはリサイクルショップを活用すればお得になるかも

小型の家庭用プリンター・コピー機であれば不燃ゴミとして破棄できる可能性がありますが、粗大ゴミとなると手数料が必要です。

そこでぜひ知っておいていただきたいのが、リサイクルショップの活用。リサイクルショップに不要になった家庭用プリンター・コピー機を持っていくと、状態が良ければ有料で買い取ってくれます。無料買取だったとしても粗大ゴミの手数料分浮きますからお得ですよね。

ちなみに、リサイクルショップによっては壊れていても「ジャンク品」として無料買取してくれる場合があります。

粗大ゴミとして出す前に、リサイクルショップで引き取ってもらえないか一度問い合わせてみると良いでしょう。

リサイクルショップを活用する場合も、データの削除と初期化が必要なのでその点は忘れないでください。

まとめ

家庭用プリンター・コピー機を破棄するときは、ゴミ置き場にポンと置いておくだけでは回収してもらえません。

一般的には粗大ゴミ扱いとなり、手続き方法は市区町村ごとに異なりますから、事前に調べておくことをおすすめします。

家庭用プリンター・コピー機はリサイクルショップで買取してもらえる場合もあるので、粗大ゴミの手数料を浮かせたい方は一度見積もってもらってはいかがでしょうか?

プリンターの捨て方や廃棄方法の詳細については、「プリンターの捨て方、廃棄方法を紹介」もご覧下さい。

この記事を書いた人

OLとして7年間中小企業に勤務したのち、Webライターとして独立。現在はプリンター関係の記事を中心に多数の媒体へ寄稿中。

目次