厚生労働省は「働き方改革」を提唱していて、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。
テレワークを導入する企業が増えて、自宅にミニオフィスを構える場合の導入するプリンターに、リース契約で大型複合機コピー機の導入を考える方は流石に居ないと思います。
プリンターを供給するメーカー側も、当然これらのニーズを捉えていて、大いなる商機と認識しています。
そのため、「家庭用プリンター=インクジェットで写真がキレイ」というステレオタイプは、最早少々古い価値観になっています。
「業務用プリンター」は、「販売業者の営業マンを通して導入する大型複合機コピー機」
「家庭用プリンター」は、「家電量販店やネット通販で購入出来るプリンター・小中型複合機」
で分けた場合に、性能差が接近する事で、オフィスに家庭用プリンターを導入する事業者も増えています。
業務用プリンターと、家庭用プリンターの違いを解説します。
価格
本体価格
業務用と家庭用では、プリンターの価格は大きく異なっています。
〇業務用プリンターの価格
「業務用プリンター」は、本体価格が高額になるため、購入ではなくリースで導入するケースが大半です。
リース期間は5年契約程度で、月額1万円から2万円程度が多くなります。
月額1万円のリース料支払いでは、5年(60ヵ月)で総額は60万円程度、月額2万円のリース料支払いでは120万円程度になります。
〇家庭用プリンターの価格
「家庭用プリンター」は、ビジネスインクジェットプリンターでも1万円を切る程度の物も有り、A3ノビ対応の複合機でも実売15万円程度で購入出来ます。
モノクロレーザープリンターでは、1万円程度から複合機タイプでも3万円程度で購入可能です。
カラーレーザープリンターは、プリンター機能のみで2万円から3万円程度、複合機タイプでも10万円程度で購入出来ます。
本体以外の価格
〇業務用プリンターの本体以外の価格
業務用プリンターは、リースで購入する場合に、カウンター料金保守サービス契約を結ぶ事が多く、1枚に付きカラーで10円から20円程度・モノクロで2円程度を支払います。
トナー等の消耗品はカウンター料金に含まれ、メンテナンスや修理にも新たな費用が掛かりません。
〇家庭用プリンターの本体以外の価格
家庭用プリンターは1年間の保証はありますが、期限後の修理は有償となり、場合によっては本体価格を超えます。またインクやトナー等の消耗品も自己で購入する必要があり、印刷量が多くなれば、安価な商品ほど本体価格を消耗品価格が簡単に上回るケースが出ます。
家庭用プリンターは本体価格が安いですが、消耗品のインクは割高になります。
オフィスに家庭用プリンターを導入する場合、コンスタントに500枚/月以上印刷する場合は、レンタルプリンターサービス導入すればメリットがあります。
プリント革命なら、初期費用が掛からない上に、月々のレンタル料だけでインク・トナーの消耗品も別途掛かりません。トラブル時には保守対応が受けられ、機器に問題があれば交換が受けられます。
本体サイズ、用紙サイズ
本体サイズ
〇業務用プリンターのサイズ
「業務用プリンター」は、一旦設置場所を決めたら、簡単に移動する事は出来ません。
機種によってサイズや重さは異なりますが、100kg程度は有る物が多く、トナーや用紙に加えてオプションが装着されている状態では、更に数十kgは重くなります。
一般的なサイズで、幅600×奥行600×高さ1,200mm程度です。
置くスペースも本体分だけではなく、紙詰まりや差し込み印刷が必要な場合には、筐体を開く必要があり、機器サイズ以上の場所の確保が必要になります。
給紙枚数もプリンターの本体サイズに大きな影響があります。
業務用プリンターは、数種類の用紙を複数のトレイで収納出来るケースが多く、収納出来る枚数も500枚から1,000枚ほどと多くなるため、必然的に本体のサイズは大きくなります。
業務用のプリンターである大型複合機コピー機は、レーザー方式のタイプが多くなっています。
レーザー方式は熱処理をして、1ページを一気に印刷する方式のため、インクジェット方式に比べると筐体サイズは大きく重くなる事が避けられません。
業務用プリンター複合機の中にも、インクジェット方式を発展させて弱点を解消した、ビジネスインクジェットプリンターが登場しています。
筐体サイズはレーザー方式よりも一回り小さく、重量も軽くなる傾向にはなりますが、複数の用紙トレイを持つタイプでは、トレイ自体が取るサイズが変わらないため、劇的な違いにまではなっていません。
〇家庭用プリンターのサイズ
「家庭用プリンター」も機種によってサイズは様々ですが、概ねコンパクトなサイズで、業務用プリンターに比較すれば遙かに小さなサイズです。
デスクの上や棚に置いて、使う事が可能です。
家庭用のプリンターでは、複数の用紙トレイを持つタイプが殆ど無く、複数用紙が利用出来るタイプでも差し込んで利用するため、トレイが無い事で筐体サイズは小さくなっています。
用紙トレイに格納できる用紙枚数も、業務用プリンターに比べれば遙かに小さく、100枚程度のタイプが多くなっている事も、筐体サイズの小ささに寄与しています。
レーザー方式のプリンターは、筐体サイズが大きくなるため、家庭用のプリンターでは筐体サイズの小さいインクジェットタイプが多くなっています。
用紙サイズ
〇業務用プリンターの用紙サイズ
用紙サイズは、「業務用プリンター」A3が最大の機種が多く、A3以上の対応機種も有りますが、別にオプションが必要だったり、さらに大型化したりで一般的では有りません。
CADを利用して図面を印刷したり、業務用のPOPやポスターを印刷したりするのは、大型複合機コピー機はなく、別途に大判プリンターが利用されます。
実際にオフィスで利用されている用紙サイズは、圧倒的にA4サイズが多く、A3の用紙は全然減らないと感じている事業所も多いです。
殆どA3サイズの用紙利用が無い小規模オフィスでは、筐体サイズが従来の大型複合機コピー機よりもずっと小さい、最大用紙サイズがA4の中型複合機を導入するケースも増えています。
従来のリースしている大型複合機コピー機を継続しながら、中型複合機を導入している企業も増えています。
導線が2つになるため、別のスタッフと利用が重なる待ち時間が解消出来て、「プリント革命」のレンタルプリンターサービスを利用すれば、初期費用も必要なく導入が可能です。
「プリント革命」のレンタルプリンターサービスでは、月々のレンタル料のみで、カウンター料金も別途掛からないため、数多いA4の印刷出力にはレンタルの中型複合機を使う事で、リース契約のカウンター料金も大幅に節約が出来て、その分だけで月々のレンタル料がペイ出来るケースが多く、それ以上に印刷経費が下げる事が可能です。
〇家庭用プリンターの用紙サイズ
「家庭用プリンター」は、A4サイズが最大のケースがやや多くなりますが、A3やA3ノビに対応している機種も販売しています。
オフィス以上に、A4サイズを超える用紙が必要なケースは少なく、多くの場合A4サイズ対応のプリンターで、一般的な利用には充分だと言えます。
本体の価格もA3対応の方が、同一のスペックなら高額になる事が多く、家庭で利用するならテレワーク・在宅ワークを含めて、A4サイズ対応のプリンターが最適です。
在宅の仕事上でどうしてもA3が必要になる場合には、コンビニエンスストアのマルチコピー機を使う方が合理的です。
「在宅ワークでコンビニ印刷はどうなの?実際のトコロを検証」も併せてご覧下さい。
そうは言っても、テレワーク・在宅ワークで印刷が必要な場合、印刷する都度にコンビニエンスストアに走るのも、合理的とは言えません。
「テレワークこそレンタルプリンターを活用して業務効率をUPさせよう」を、是非ご覧下さい。
印刷速度
機種によって大幅に印刷速度は異なりますが、一般的に業務用プリンターの方が、印刷速度が速いと言えます。
業務用プリンターの印刷速度
「業務用プリンター」は、概ね1分間に25枚程度以上の印刷速度が有り、早いものになると60枚程度の物も有ります。
モノクロに限られますが、デジタル印刷機では1分間に200枚程度印刷出来るタイプも有ります。
家庭用プリンターの印刷速度
「家庭用プリンター」では、概ね1分間に15枚程度ですが、エントリータイプの大型複合機コピー機に迫る、1分間に30枚程度以上の印刷速度の商品も有ります。
テレワーク・在宅ワークで利用するなら充分な速さと言えますし、オフィスでサブプリンターとして利用するにも、基本的には不都合ない印刷速度です。