プリンターを長く利用していると、紙詰まりや印刷のズレなどのトラブルが発生します。
そんな時は給紙ローラーの清掃をするのがおすすめです。
プリンターの給紙ローラーとは、印刷された紙の取り出し口にあるローラーのこと。
給紙ローラーに不調が起きると、紙詰まりや印刷ずれなどのトラブルが起きます。
今回は、プリンターの紙詰まりの原因と、給紙ローラーの清掃方法をご説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
紙詰まりの原因の一つは給紙ローラーの汚れ

紙詰まりの原因はさまざまですが、原因の一つに「給紙ローラーの汚れ」があります。
給紙ローラーは、印刷された紙を順番に一枚ずつ、取り出し口へ送り出すのが役割です。
給紙ローラーに汚れがあると、紙が詰まって出てこなくなったり、逆に同時に2~3枚出てきてしまったりします。また、汚れによってローラーがうまく回転できなくなり、印刷にずれが起こることもあるのです。
給紙ローラーの汚れの多くは、トナーカートリッジに入っているインク粒子。度重なる印刷でインク粒子が給紙ローラーにたくさん付着して汚れとなります。
汚れのもうひとつの原因は紙粉です。紙粉とは、コピー用紙に付着している微細な粉のこと。用紙によって異なりますが、日々の印刷で少しずつローラーに紙粉が付着し、紙粉によってローラーが滑って紙送りがうまくできなくなる場合があります。
給紙ローラーの清掃方法

給紙ローラーに付着したインク粒子や紙粉、ホコリなどの汚れを除去するには、手動でローラーを清掃する方法があります。
自分で給紙ローラーの汚れを布で拭いて清掃する方法で、定期的に行うとプリンターの寿命が大幅に延びるのでおすすめです。
今回はブラザーのプリンターを例に、清掃の仕方を順番に細かくご説明していきます。
- 電源プラグからプリンターのコンセントを抜く
- 柔らかく、できれば繊維の出ないようなキレイな布を2枚用意する
- 1枚の布を濡らし、できるだけ水分を飛ばすように固く絞る
- 給紙トレイを引き出す
- 紙の取り出し口の前に、給紙ローラーがあることを確認する
- 給紙ローラーを回転させながら、汚れをやさしく拭き取る
- もう1枚の乾いた布で、ローラーに付いた水分を十分に拭き取る
- 給紙トレイを元に戻す
- 抜いていた電源プラグをコンセントに差し込む
以上の作業ができれば、給紙ローラーの清掃は終了です。はじめは難しく感じますが、すぐに慣れるので定期的にメンテナンスをしていきましょう。
清掃しても解決しない場合は別の原因がある?

給紙ローラーの清掃をしても、紙詰まりや印刷ずれが解消しない場合があります。
まず、紙詰まりが直らない場合、「給紙ローラーの劣化」が原因かもしれません。
給紙ローラーは消耗品なので、プリンターの使用頻度が高いとしだいに摩擦力が低下して劣化していきます。この場合は給紙ローラーの交換が必要です。
次に、印刷ずれが解消しない場合は、プリンターの位置調整が狂っているのかもしれません。プリンターは、わずかな衝撃でプリント位置がずれる場合があります。
パソコンのブラウザに表示されているものと、実際に印刷されたものがずれている場合、プリント位置調整が必要になるので一度試してみてください。やり方は機種によって違うので、お手元の取扱説明書を見て実践してみましょう。
まとめ
今回は、プリンターの紙詰まり原因と、給紙ローラーの清掃方法についてご説明しました。
突然の紙詰まりや印刷ずれが起きると困ってしまいますが、おおよその原因を特定できれば短時間で問題解決ができます。
頻繫にトラブルが起きないように、日頃のメンテナンスで、給紙ローラーなどプリンターの内部も定期的に清掃するようにしましょう。