都市伝説の類いの話、聞いたことありますよね?
古くは「口裂け女」や「トイレの花子さん」など、何処までが真実で何処までが作り話なのか?という、もっともらしい噂話は面白おかしく、世の中を席巻する事があります。
以前は口頭から口頭で伝播していった噂話は、インターネットの台頭によって、現代の伝わる速さは比較にならないほど、高速になっています。
インターネットは登場当初、便所の落書きと揶揄されました。
明確なエビデンスも無く、素人がいい加減な内容を綴るものが数多くある!という事からです。
時間が経過した今も、その本質は変わっておらず、情報の受け取り方は受け取った人間の判断に任されていて、真偽は自分で考える必要があります。
インターネットが生活の中に浸透してくると、身近なところが発信源で聞いた情報は、以前よりも真実味が増しています。しかし、それでも真偽の程は自分で考え判断する必要があります。
ある商品やサービスを購入して、問題無く利用している人は、それほど大きな声をあげることはしないユーザーが多いのに対して、トラブルや大きな不満が有った人は、大きな声をあげる傾向にあります。
純正インクの高額さに嫌気が差して、安価な社外品に手を出して酷い目にあい、かえって高く付いた・・・と言う話、聞いたことありませんか?
純正インクでないとプリンターは故障するのか?について解説します。
純正品以外のインクカートリッジの選択肢は?
純正インクはプリンターメーカーが販売しているインクで、その金額は非常に高額です。
日本のインクジェットプリンターの純正インクは世界一高く、血液よりもインクの方が高いとさえ言われています。
これは日本独特のプリンター販売方法にあります。
プリンター本体の販売価格を抑えて拡販を行い、シェアをとった上で、その後ユーザーが利用する中で必要になる消耗品のインクで、本来の価格を確保していくビジネスモデルを、多くのプリンターメーカーが採用しています。
この詳細については、「プリンターのインクは血液よりも高い?節約の方法はあるのか」を是非ご覧下さい。
純正品以外の選択肢を簡単にご説明します。
互換インク
プリンターメーカーとは関係の無い企業が、プリンターメーカーの許可を取らずに、特定のプリンターで利用出来る、つまり互換性のあるインクカートリッジを製造販売しています。
勝手に作るのは違法では?という声も聞こえますが、製造する中で特許等に抵触しない場合は全くの合法です。
たとえば、iphoneのケースは純正品以外の方が遙かに多く販売されています。
事例は少ないですが、メーカーの純正品を製造しているメーカーから、ブランドロゴの無いインクカートリッジが市場に出ることがあります。
純正インクをプリンターメーカーが内製で生産する事は殆ど無く、自社管理の元に外部に製造を委託する事が一般的だからです。
リサイクルインク
純正品のインクカートリッジを回収して、新たに洗浄や整備を行い、インクを充填したタイプです。
レーザー方式のプリンターで利用するトナーカートリッジではリサイクルは一般的ですが、インクカートリッジでの割合は大きくありません。
海外純正品
純正メーカーが海外で販売しているインクカートリッジを、正規ルート以外で輸入して販売している事があります。
日本独自のビジネスモデルに該当しない諸国では、同じインクカートリッジが安価に販売されている事も多く、海外からの運賃や手数料を加えても価格的にメリットが出るケースがありました。
過去形になるのは、現在の為替相場が円安であり、価格メリットが出せない事から殆ど見かける事はありません。
詰め替えインク
純正インクを使い終わった後のインクカートリッジに、ユーザーが自分で補充するタイプのインクが販売されています。
充填方法は色々ありますが、インクを入れる時にトラブルが発生するケースがあります。
詰め替えインクについては、「プリンター(複合機)の詰め替えインクとは?メリット・デメリット解説」も、併せてご覧ください。
純正品を使うメリットとは?
プリンターのインクには、純正と互換品の二種類があります。
まずは高価な純正品を使うメリットについて見ていきましょう。
純正品はプリンターのメーカーが提供するインクですから、機種さえ間違えなければ確実に使用できる安心感というのがメリットとなるでしょう。
インク自体にも保障があり、さらに純正インクを使っていれば本体が故障した際にも当然ですが保証期間内であれば修理や交換をしてもらえます。
純正品を使うデメリットとは?
その一方でやはり純正は、交換する際のインクの価格が高すぎるというのがデメリットとなるでしょう。
プリンターメーカーや機種にもよりますが、ほんの数回インクを交換するだけで、新しいプリンター一台の価格を軽々と超えてしまいます。
このコスト高の問題が、純正インクを使い続けることの最大のデメリットとなるはずです。
非純正品を使うメリットとは?
では一方、メーカー品でないインクを使う時のメリットは何でしょうか。
まずは何より価格面で、純正品よりも圧倒的に安上がりになるというメリットがあります。
インクの保障に関しては非純正インクのブランドによってはついている場合もありますので、保障がある非純正インクなら安心して使えるはずです。
非純正品を使うデメリットとは?
では、非純正品を使うデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
まずデメリットの一番となるのが、万一プリンターが壊れてしまった場合、非純正品インクを使っていると保障対象外になってしまうという問題です。
そのため購入から1年が基本となるメーカー保証期間内にプリンターが壊れてしまった場合、保障がきかなくなってしまいます。
そのほかに、非純正品インクの種類によってはインクの品質が悪く、きれいに印刷できないというものがあります。
互換品やリサイクルインクで、プリンターがカートリッジを認識しないケースもあります。
「プリンターで「純正品ではありません。」と表示されるときの原因と対策」も、是非併せてご覧ください。
非純正品を使ってプリンターが壊れたという報告はある?
では果たして、非純正インクを使っていると本当にプリンター本体が壊れてしまったりするのでしょうか。
プリンターの不具合のパターン
まずはプリンターが壊れてしまうというのは、どんな状況なのかをあげていきましょう。
- インクが出なくなる
- プリンターがインクを認識しなくなる
- 印刷にかすれやムラが出る
- 本体が動作しなくなる
- インクが漏れる
プリンターの故障は大きく分けてこのようなパターンとなるはずです。
この中でインクが関連しそうな故障のパターンは
- インクが出なくなる
- プリンターがインクを認識しなくなる
- 印刷にかすれやムラが出る
- 漏れたインクが印刷出力につく
の4つとなります。
純正インクでも使い方が間違っていればトラブルになる
しかしこのようなプリンターのインクに関するトラブルは、非純正品だから発生するというわけではありません。
例えばあまりに長期間プリンターを使わずに放置していると、インクが目詰まりして出なくなってしまいます。
さらに、非純正インクの中には非常に品質が悪いブランドが一部混ざっていますので、その場合はムラやかすれが出てしまう場合もあるようです。
つまり、激安品ではない一般的な非純正品インクを使っていれば、そこまで品質が悪くなるということもなく、純正インクと同様の品質で印刷できるということです。
純正でないインクを使っているとプリンターが壊れてしまうというのは、一部の格安品を除けば、噂レベルの根拠のない話ということではないでしょうか。
互換品を使ってリーズナブルにプリンターを活用しよう!
このように互換品インクというのは、一般的なレベルの商品であればプリンターを壊すことなく、品質の劣化もなく使えるということができます。
ただし一部の常識外の格安品に関しては、実用的な品質でない場合もあるようです。
インクの品質が悪すぎればプリンターを壊すわけではありませんが、印刷の品質が悪くなったり、インクがムラになったりかすれたりということも起こります。
そのため互換品のインクはあまり極端な格安品を使うのではなく、ある程度信頼できるものを見分けて使うべきです。
・純正品を使わせたいというメーカーの思惑も
プリンターメーカーとしてはできるだけ純正を使って利益を出したいという思惑があるため、純正品以外の互換インクは認めないというスタンスを見せている場合もあります。
しかしこの件に関しては法的な解釈として、純正インクだけしか使えないような非純正インクを排除する動きに対して、「公正な競争を阻害」するということで違法であるという判断が下されています。
そのため法的に、非純正インクを使うと壊れてしまうようなプリンターを製造することは違法という解釈となりますので、非純正インクを使っていることにたいして、故障を心配する必要も、あるいは後ろめたさのような感覚を持つ必要もないのです。
リーズナブルな非純正品インクカートリッジを利用して、経費節減を進めるのは当たり前の感覚といっても良いでしょう。
レンタルプリンターならしっかり使える
プリンターのインク非純正品が壊れるという噂は、実際には噂に過ぎないと考えるのが正解です。
機種を間違えずに互換品のプリンターを購入すれば、ほぼ間違いなくちゃんと使用できるというのが事実でしょう。
それでも心配という方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、プリンターのレンタルサービスを利用してみてもいいかもしれません。
レンタルプリンターとは、その名の通りプリンターをレンタルできるサービスで、高価な本体を購入せず、月々のレンタル費用だけでプリンターが使えます。
さらにこのレンタルプリンターサービスには、「プリントし放題」というオプションが用意されています。
このプリントし放題は月にプリントする枚数に制限がなく、何枚印刷しても料金が変わらないという非常にリーズナブルなプランです。
このプリントし放題のインクも、純正ではなく互換品が利用されています。
本体を貸し出している会社から提供されている互換品インクですから、本体が故障したり、印刷の品質が落ちたりするはずもありません。
プリント革命のインク品質については、「プリント革命のインク/トナーの品質は最高品質!キレイに見やすく印刷が可能!」を、是非ご覧下さい。
さらに非純正品を使っていると本体の故障時に保証が受けられないという問題がありますが、レンタルプリンターの場合はレンタル業者が独自の保障をつけていますので、トラブルがあっても安心できるというのも大きなメリットといえるでしょう。
もしプリント枚数が多く、純正インクのコストの高さに頭を悩ましているのなら、一度レンタルプリンターのプリントし放題について詳しくチェックしてみてはいかがでしょうか。