ビジネスで使用するコピー機や複合機、プリンターなどを導入する際には、多くの企業やSOHOでリース契約を結んでいるのではないでしょうか。
ではこのコピー機のリース契約に、毎月いくら支払っていますか?
ほとんどのリース契約では1万5千円とか、あるいはそれ以上の費用を支払っている契約となっているはずです。
しかし冷静に考えるとこのリース費用というのは、結構高いと思いませんか?
なぜコピー機や複合機のリース費用はこんなに高額なのでしょうか。
その理由について見ていきましょう。
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リースのコピー機、複合機の費用が高い理由とは

ひと口でリース契約といっても、実はその中にはいろいろな費用が含まれています。
さらにリース契約という名前でありながら、実際には本体を分割で購入するローン契約といっても良いのが、このリース契約なのです。
まずはリース契約が高額になる理由を順番にチェックしていきます。
機械がそもそも高額
まずリース契約が高額な理由の根本にあるのが、リースする機械の値段です。
多くのリース契約では大型の複合機で契約しているはずですが、この大型複合機の価格というのはかなり高額なものとなっています。
大型複合機は単体新品でいくらという価格があまりオープンになっていないため、案外その実売価格がいくらかということは知られていません。
もちろんネットなどでチェックすればその価格が分かってきます。
実際にネットで、リース契約でもよく使われているメーカーのホームページで複合機のラインナップを見てみると、その価格は最も安いものでも100万円弱。最高クラスの機種になると、なんと400万円を超える価格となっているのです。
これだけ高額な機械ですから、分割して支払ってもそれなりの費用が必要となってきます。
リースという名前のローン契約
リースと聞くと「機器を借りている」というイメージになると思いますが、コピー機のリース契約というのは、その実態はローン契約といっても良いのです。
正確にはメーカーからリース会社がコピー機を購入し、それをリース会社から借りるという形になるため厳密にはローン契約というわけではありません。
ではなぜローン契約ではなく、このような複雑なリース契約が一般的になっているかといえば、いろいろな理由がありますが、リースにしておくことで経費計算がしやすくなったり、経費として計上できる項目でのメリットがあるからです。
高額なコピー機を資産としてローンで購入してしまうと、それに関するいろいろな計算が必要となりますが、リースであればその処理がシンプルになり、経理の手間がかからないというわけです。
しかし機器本体に支払っている金額は実質的にはローンと同様ですから、当然ながら高額な本体を分割して支払うための金利と同じような手数料も、月額のリース料金に含まれています。
リースにまつわる費用が高い
さらにリース契約には「保守費用」や「カウンター料金」がセットになっています。
定期的な訪問メンテナンスを受けたり、印刷1枚あたりに決められた金額を支払わなければならず、単に消耗品を補充するだけのコストよりもこの保守・メンテナンス契約やカウンター費用というのはずっと高額になってしまいます。
もちろん安心してコピー機を使うためには定期メンテナンスやカウンター料金が必要ともいえますが、やや過剰なサービスであるという側面も否定できません。
不要な料金が含まれていることも
悪質ともいえるリース業者によっては本来必要のないオプション料金やサービスのメニューなどを、知らないうちに契約してしまうということもあるようです。
コピー機にはいろいろな機能がついていたり、付帯するサービスで使用する機械のないものをセットでつけられてしまうと、使わないものに対してお金を払ってしまうことになります。
これを防ぐためには、契約時にきちんとその内容を精査する必要があります。
最適なコピー機を勧めてもらえない
はじめに紹介したとおりコピー機のラインナップには100万円から400万円までの幅があります。
そこまで複雑な機能が必要でない場合は100万円の機種で十分なのですが、場合によっては使わない機能だらけの400万円の機種を契約させようとする業者もあるかもしれません。
そうなればまったく無駄な費用を、毎月支払い続けなければならなくなります。
なぜ高いリース機を使い続けてしまうのか

このように高いリース料金を毎月支払わされてしまう理由というのはいくつかあります。
しかしなぜこのようなリース機を使い続けてしまうのでしょうか。
そこにはいくつかの原因があるのです。
今までの付き合いがあるから
よくあるのがコピー機導入の決裁権を持つ人が、今までの付き合いを重視してそのまま業者の言いなりで契約してしまうというパターンです。
料金や機能、サービスの精査をせずに同じ契約を継続してしまうと、無駄な費用を支払わなけれなならなくなります。
しっかりサービスしてくれているから
定期的にサービスのために訪問してくれるからというのも、制さなく契約を継続している理由の場合もあります。
しかし上記の保守契約を結んでいれば、約束している期日通りに訪問メンテナンスが行われるのは当然のことなのです。
リース費用をできるだけ抑えるための方法は

さてこのようにリース契約は放置していると思ったよりも、高額な費用を支払わなければならなくなります。
では、どうすればこのリース契約をできるだけリーズナブルにできるようになるのでしょうか。
導入前に必ず相見積もりを取る
契約時に見積もりを取るのは当たり前ですが、今までの付き合いがある業者だけではなく、他のリース業者の相見積もりを取りましょう。
先ほど説明したとおり、仮に今付き合いのあるリース業者に悪意がなかったとしても、無駄な費用が見積もりに入っている可能性もあります。
もし相見積もりを取ってさらに安い見積もりがあるのなら、それぞれのどこが違うのかをしっかりチェックしてみましょう。
同条件であるのなら、リース費用の安い業者を選べば月々の支払金額を抑えられるようになるはずです。
必要なサービスをしっかりと見極める
リース契約の中には本体リース料金の他に、保守契約やカウンター料金が含まれています。
原則的にこれらの契約はリース契約に付帯する基本的なものとなりますが、このほかに無駄な契約がないかをしっかりチェックしてみてください。
保守やカウンター契約にももし複数の種類があるのなら、どれが自社に一番マッチしたメニューとなるかしっかり検討しておきたいものです。
本当にその種が必要なのかをしっかりとチェックする
本体の機種選択に関しても、きちんとそのスペックや機能などをチェックして、自社に必要かどうかの判断をするべきでしょう。
過剰なスペックの機種を選んでもそれを使う必要がなかったり、そこまで急いで印刷する必要がなかったりする場合、無駄な機能にお金を支払わなければならなくなります。
まとめ

リース契約はコピー機や復号器、プリンターを利用する場合によく使われる契約形態です。
しかし今まで使ってきたからとか、いろいろよくしてくれるからという合理的でない理由で次の契約もお任せにしてしまうと、思わぬ無駄な費用を支払うことになるかもしれません。
さらに近頃では大型の複合機と同等の性能を持つ中型複合機も登場していますので、いま一度どんな機種を設置するべきかを、幅広い選択肢の中から比較してみてください。