レーザープリンターで印刷したところ用紙が汚れていた、ということはありませんか?
印刷時の用紙の汚れは、トナー漏れが原因かもしれません。
プリンターはオフィスには欠かせないほど、様々な業務で実用性が高い備品です。
プリンターは細かく繊細な部品が数多く使われているため、なんでもないような衝撃でも不具合が発生してしまいます。
この記事では。レーザープリンターのトナー漏れの原因や対処法について解説してます。
記事を一通り内容をご確認いただければ、トナー漏れに遭遇しても落ち着いて対処できるでしょう。
日々レーザープリンターをお使いの方は不具合対応のため、ぜひ内容をご確認ください。
レーザープリンターのトナー漏れの原因
トナー漏れは、トナーカートリッジに衝撃が加えられたときに起こります。
トナーカートリッジの搬送中や、交換のとき等、意図しない衝撃を与えてしまうとトナー漏れの原因となります。
トナーカートリッジは繊細な機械のため、衝撃を与えてしまうとそのまま利用不可となってしまいます。
余計な出費を抑えるために、トナーカートリッジは丁寧に扱うようにしましょう。
トナー漏れの確認方法
トナー漏れかな?と思ったらプリンターの内部の汚れ具合を確認してみましょう。
もしプリンター内部でトナーが漏れている場合は、様々な箇所がトナーで汚れていると思います。
そんな状態を確認できたら、ほぼカートリッジからトナーが漏れていると断定してもいいでしょう。
プリンター内部の汚れだけで判断しにくい場合は、トナーカートリッジを取り出し、軽く振ってみましょう。
トナーが飛び散るようであれば、カートリッジからのトナー漏れ確定です。
純正品と互換品・再生品
純正品トナーは非常に高価です。
リースしている大型複合機コピー機で、カウンター料金を結んでいる場合は金額を気にする必要も無く、黙っていても純正品トナーが補充されるので別ですが、購入しているレーザー方式のプリンターや複合機では、特に印刷枚数が多くなる場合ほどコストを考えれば、互換品や再生品の販売価格は魅力的です。
純正品では販売価格の変動・安売りは一定の範囲で収まっていて、大きく変わりませんが、互換品や再生品では同じ品番でも販売価格が大きく違う場合が有ります。
これは互換品や再生品トナーを扱う販売業者が、ピンからキリまで様々に有るということです。
トナーを納めるトナーカートリッジは、純正品の回収したものを再生している(トナーを詰め直している)再生品と、トナーカートリッジをサラから製造している互換品が有ります。
どちらがどうだとは一概に言えませんが、粗悪品である事を知っていながら、価格メリットだけで海外ブローカーから買い付けたトナーカートリッジ等は、トナー漏れを引き起こす物が数多く有ります。その場合、互換品・再生品販売業者は保証を付けていないか、保証を謳っていても内容が伴わなかったり、問い合わせた時には、既に姿の見えない状態になったりしているケースも有ります。
互換品や再生品トナーカートリッジが、全部粗悪品では有りません。
自社のラボで研究を重ねて、真っ当な上に、正規品と比較すれば大幅に安価な互換品トナーカートリッジを販売している業者も、数多く有ります。
優良な互換品・再生品を扱う業者の簡単並分け方としては、その事業の継続年数に注目してください。真っ当な業者なら必ずリピーターに支えられていて、事業が長期間継続しています。目安として10年継続していれば、大きな安心の指針になります。
純正品トナーカートリッジでは、同様のトラブルは極めて低くなります。
しかし、トナーの漏れを考える場合、純正品・互換品の品質問題や、トナーの扱いとは別に、厳密に言えばレーザープリンターの構造上の問題もあります。
レーザープリンターの構造
クリーニングブレード
明らかにトナー粉が散らばっているだけでなく、出力した印刷物に意図していない筋が入る場合に、プリンター内部を開いてみると感光体部分に、多くのトナーが漏れているケースが有ります。
純正品トナーカートリッジを使っていても起こり得るトラブルで、感光体を交換しても同じトラブルが繰り返されるなら、トナーカートリッジからの漏れが原因では無く、クリーニングブレードに不具合が起きている可能性が有ります。
クリーニングブレードは、感光体ドラムに残った不要なトナーを拭き取る役割をしています。このパーツは使う度に消耗すると考えて良く、本来コピー用紙の印刷に最適なチューニングがされているレーザープリンターで、肉厚な用紙(葉書やラベル用紙等)の使用頻度が多い時には、消耗度も大きくなります。
補給口のトナー漏れ
トナーは粒子の小さな粒状です。必要な量をトナーカートリッジの中から、補給口に供給していますが、どうしても構造上トナー粉が漏れてしまう事が有ります。
これも純正品・互換品を問わず発生する問題で、使用量と時間の経過と共に、プリンター内部はトナーで有る程度は汚れてしまう事は、レーザープリンターの宿命でも有ります。機器の設計やトナーの構造によっても異なりますが、きちんとトナーカートリッジがセットされていないヒューマンエラーでも、トナーの漏れは発生します。
レーザープリンターのトナー漏れの対処法
頻繁にトナー漏れが起きる場合、プリンターの内部に原因があるかもしれませんので、メンテナンスを検討しましょう。
カートリッジは消耗品なので、交換することで症状が改善されることもあります。
交換しても改善されない場合は、何度かテスト印刷してみましょう。
汚れの状態から、プリンターのどこに問題があるのか、切り分けることができますし、何度か印刷しているうちに紙に汚れが付着してキレイに印刷できるようになることもあります。
搬送ガイドを掃除することで、改善されることもありますので状況を見ながら、色々試してみるのがよいでしょう。
ドラムカートリッジの清掃
ドラムカートリッジを取り出すことができれば、紙と接する部分をアルコールで濡らしたタオルなどで拭き取ってみると、改善することがあります。
トナー漏れ以外にも、紙と接する部分になにかしらの汚れがついていれば印刷面の汚れとしてあらわれます。
印刷面の汚れは、プリンターの不具合の中では、よく発生しますので慌てずに対処しましょう。
一度漏れたトナーのクリーニングは大変なので予防しよう
トナー漏れの原因は、トナーカートリッジへの衝撃が原因で発生します。プリンターの部品は、壊れやすく繊細なものが多いので丁寧に扱うようにしましょう。
トナー漏れの対処法は、カートリッジを交換してしまうのが最も手っ取り早いです。
実際にはトナー漏れが原因でないこともあるので、テスト印刷などを繰り返して原因の切り分けを行います。
カートリッジを交換しても改善しないことがありますが、その場合は、紙と接する部品の汚れを確認し、不具合を見つけることができなければメンテナンスに出すしかありません。
漏れたトナーは、色々な所に散らばってしまい、片付けがとても大変なので漏れてしまう前に定期的にカートリッジを交換する、プリンター本体の点検をするなどして未然に防止しましょう。
定期的なカートリッジ交換やメンテナンスにより、結果的にプリンター本体を長く使うことができ、コストを抑えることができます。
漏れているトナーの清掃
トナーは微粒子状の物質なので、飛び散って散乱している場合は掃除機を使いたくなりますが、掃除機内部に充満したトナーが、電気接点の火花によって粉塵火災を起こす危険性が有ります。
また、掃除機内部のフィルターがキャッチ出来る最小サイズよりもトナー粒子が小さい事も多く、その場合は排気と共にトナーも使っている部屋に出てしまいます。
掃除には箒(ほうき)を使うか、石けん水を湿らせた布で拭き取るのがベターです。
衣類にトナーが付いてしまった場合は、衣類を脱いで激しく振って落とし、その後に乾いたタオルやブラシを使って掻き落とします。
柔らかい布かスポンジに消毒用アルコールを付けて、叩くようにトナーを付けてください。
熱を加えるとトナーが反応して溶け、衣類の付着が消えなくなります。冷水を使って洗濯を行い、乾燥機は使用せずに天然干しにしてください。