「豊島(てしま)事件」をご存じですか?
香川県の瀬戸内海に浮かぶ自然豊かな島が、1970年代から地元業者による大規模な産業不法投棄により汚染が進み、史上最大の不法投棄事件として裁かれ、現在のリサイクル法の制定に繋がりました。
リサイクル法は対象の種類が分かれていて、テレビやエアコンなどの家電の他、パソコンやモニターも通常の処分方法とは異なる事が、現代では広く知られています。
しかし、パソコンに付随する商品であっても、周辺機器はリサイクル法の規定は無く、大型複合機コピー機やプリンターも同様です。
プリンター・コピー機・大型複合機を廃棄処分にする場合、その方法と注意点を解説します。
大型複合機・コピー機・プリンターの破棄処分の方法
一口にプリンターと言っても、家庭用の小型インクジェットプリンターから、オフィスに設置される大型複合機コピー機まであります。
家庭用のプリンターとオフィスの大型複合機コピー機では、処分の方法が異なります。
家庭用プリンターの廃棄処分
家庭用のプリンターの場合は、概ね通常のゴミとして廃棄処分する事が可能です。
処分の具体的な方法については、お住まいの自治体によって異なるため、確認して頂く必要があります。
自治体によって異なるサイズが規定されていて、プリンターの寸法によって粗大ゴミに出すのが適切な場合と、不燃ゴミに出す・燃えるゴミに出すなど、対応が住む場所によって異なっています。
処分の際には、事前にインクカートリッジやトナーカートリッジは本体から抜き取って、家電量販店などに設置してある、リサイクルボックスに入れてください。
家庭用プリンターの廃棄については、「家庭用プリンター・コピー機の廃棄方法と注意点!」も、是非併せてご覧下さい。
業務利用のプリンターの廃棄処分
業務用として利用されていたプリンターは、一般的なゴミとしての廃棄処分は出来ません。
専門の産業廃棄物回収業者に、廃棄するプリンターの処分を願い出る必要があります。
大型複合機コピー機だけでなく、小型のプリンターでも業務に使ってきたプリンターは、産廃業者に処分をしてもらう必要があります。
大型複合機コピー機はリース導入されることが多く、長期間に渡って利用してきたものでも、所有権は利用者には無く、あくまでリース会社に有りますので、自社での勝手な処分は出来ません。
業務用大型複合機コピー機の処分については、「業務用の大型複合機を処分する方法!事前にやっておくべきこととは」も、併せてご覧下さい。
リース契約終了と共に、大型複合機コピー機の引き取りを願い出てください。
むしろ、処分する手間や費用が掛からず、考えなくても良いのもリース契約のメリットです。
レンタルプリンターサービスも同様です。
安価に利用が出来る上に、「プリント革命」なら初期費用もカウンター料金も掛からず、処分の費用や手間も掛かりません。
大型複合機・コピー機・プリンターを破棄するときはデータの処理だけ注意
情報が第三者の手に渡って、良い事は一つもありません。
大型複合機コピー機やプリンターの処分にあたり、事前に初期化をして中身を空っぽにしておく事で、情報流出を防ぐ必要があります。
家庭用プリンターの場合
家庭用の小型プリンターには、ハードディスクなどの記録媒体が無い事が一般的で、内部に情報が残る事は無く、複合機の場合はFAX番号などの情報は、廃棄処分する前に初期化しておく必要が有ります。
業務用大型複合機コピー機の場合
メーカーや機種にも依りますが、大型複合機コピー機では業務効率の向上や利便性のために、内部にハードディスクなどの記録媒体を備えている機種が増えています。
そのため廃棄処分の前には、必ず初期化を行う必要があります。
読取りデータの残存
たとえば、スキャンしたデータが、複合機の内部に一定期間記録されているケースがあります。
これは、スキャンを行ってプリントした後で、印刷枚数が不足していて追加印刷をかける場合など、再度スキャンする必要が無い便利さがあります。
大事な機密情報などは、幾重にも厳重に扱われますが、大型複合機コピー機の中に残っている可能性が有る事は、意外と目配りがされていません。
ネットワーク情報
社内LANで運用される事が多い大型複合機コピー機は、社内外のサーバーの認証機能を備えているタイプも多く、そのまま廃棄に回される中で情報が流出すれば、社内情報への不正アクセスや情報流出に繋がる、悪意を持った人間に極めて有益な情報をもたらす可能性が有ります。
FAX番号
取引先のFAX番号が流出すれば、相手先にもセールスFAXなどが届くなど、多大な迷惑をかける事に繋がる可能性が有ります。
複合機のデータ消去については、「【情報漏えい対策】複合機のデータは消去したほうがいいワケ」も、併せてご覧下さい。
大型複合機・コピー機・プリンター破棄するなら下取りも候補に
大型複合機・コピー機・プリンターを買い替えるなら、下取りに出すこともぜひ候補に入れてください。
下取りに出すと新しい大型複合機・コピー機・プリンターの購入金額から割り引いてもらえるので、購入費用の節約につながります。
下取りと言えば一般的な買取店舗をイメージする方もいらっしゃるかもしれませんが、オフィスで使うような大型の複合機類は一般的な買取店舗では買取ってもらえない可能性があるので注意ましょう。
オフィス用品専門の買取店か、大型複合機・コピー機・プリンターを新しく購入するショップで下取りしてもらうのが確実です。下取りの見積りは2~3社にお願いすると、最も高く下取りしてくれるショップを探せます。
下取りに出すときも粗大ゴミとして破棄するときと同じように内部データの削除、初期化が必須となりますので忘れないようにしましょう。
高く売るためのテクニックとして、「【必見】複合機やプリンターの買取相場金額や高く売るためのポイント」も、併せてご覧下さい。
まとめ
大型複合機コピー機やプリンターの廃棄処分は、それぞれ適切な方法をとることにより、地球に優しいエコに直接繋がります。
廃棄処分が懸念材料にならず、印刷コストを大きく下げる、「プリント革命」のレンタルプリンターサービスも、是非ご検討ください。
別項の「プリンターの捨て方、廃棄方法を紹介」も、是非併せてご覧ください。