サービスについて「アスクル」と「プリント革命」を比較します

プリンターレンタルサービスには、基本的にカウンター料金は存在しません。
むしろ、リース代に加えてカウンター料金の支払いを負担に感じているユーザーに対して「カウンター料金を気にせずに存分にプリントアウト出来る」事をウリにしています。

それに対して、敢えてカウンター料金を設定することで、新しいアプローチをしているのが「アスクル」です。

「アスクルって事務用品の通販じゃないの?」という疑問をお持ちになりますよね。
正確にはプリンター機器をレンタルしているわけではありません。
「インクの手配を気にせずに使う事が出来て、保守サービスもある」という意味合いからユーザー目線で捉えれば、レンタルプリンターと同じ範疇にあると言えます。

「アスクル」と「プリント革命」のサービスについて比較検証します。

目次

プリンターレンタルサービスとは

「アスクル」は事務用品を中心に、製造現場で必要な工具・医療介護用品まで取り揃えた、オフィス用品総合通販サイトです。
本来は事務用品販売を生業にしている会社ですが、2016年8月から「アスクル カウンター式プリントサービス」で業界参入しています。

通常のプリンターレンタルサービスと大きく異なるのは、プリンター本体の購入費用が必要になることです。
プリンターを購入して、基本料金(月額1,000円)を支払いインクの供給を受けます。
月額料金の基本料には、モノクロだけなら1,000枚分・カラーだけなら125枚分が込みになっています。つまり、カラー8円/1枚・モノクロ1円/1枚のカウンター料金が発生して、最低基本料が1,000円という契約です。

アスクルでは契約期間中に最初の1年間、A3モデルでは出張無料サポートが受けられます。
期間中は何度要請しても追加料金はありません。A4モデルは引き取り修理のみです。
それ以降の保守はアスクルではなく、プリンターメーカーに別途費用を支払い、サポート契約を結ぶ必要があります。対象はA3モデルのみで最長5年です。

「プリント革命」は初期費用が不要で、レンタル期間中は規定のインク・トナー料金も月額料金に含まれ、トラブル時の電話・メール対応に加えて、解決出来ない時の交換費用・送料も月額料金に含まれており、別途料金は掛かりません。
プリント革命でも出張サポートはありますが、全て有償になります。

ラインナップ

「アスクル」のレンタルプリンターラインナップ

最初に機種代を全額支払うプランなので、レンタルプリンターと呼ぶのには少々抵抗もありますが、便宜上レンタルプリンターと呼ばせて頂きます。

「アスクル」で用意するラインナップは、インクジェット方式の複合機2機種です。
ターゲットは明快に店舗やスモールオフィス等のビジネス現場です。
従来のリース契約で大型複合機コピー機を導入していた企業で、「思ったよりも使用しないのにリース料とカウンター料金が負担に感じる」と「親切法人が故に、リース審査が通過しない」等の現状に不満や問題を抱えるユーザーに対して、機種を最初に購入する事でリース料を毎月支払う呪縛から解放されて、安価に設定したカウンター料金を支払うことでプリンターを維持しませんか?というアプローチです。

大型複合機コピー機のリース契約時に結ぶカウンター契約は、消耗品(主にトナー)を気にせずに使えるフォローがメリットとしてありますが、アスクルでは同等のサービスを提供すべくプリンターの印刷出力情報を管理していて、インクが切れる前に事前に送られてきます。そのためLANでネット回線にプリンターを繋ぐことが必須条件になります。

「プリント革命」のレンタルプリンターラインナップ

プリント革命は、レンタルプリンター専業です。
ビジネスインクジェットプリンターだけでなく、レーザープリンターも展開していて、大規模オフィスのサブから、テレワーク・小規模オフィスに最適な、大型複合機コピー機からの乗換も見据えた豊富なラインナップになっています。

プリント革命では、インク・トナーが切れる前にマイページからオーダーする必要があります。規定内なら送料も含め全て無料です。

契約期間と料金体系

契約期間と料金体系を見ていきましょう。

最低利用期間

「アスクル」の契約期間は一切ありません。いつでもやめたい時にやめることが可能になっています。
しかし、その場合でも最初に購入したプリンターは返品不可で、返金もされません。

「プリント革命」の最低契約期間は1ヵ月ですが、料金は3ヵ月分の請求が発生します。
契約期間終了後はプリンターを返却すれば良く、新たな費用も発生しません。
プリント革命では本契約をする前に、実際にプリンターを自分の環境で稼働させて存分に試すことの出来る「7日間トライアル制度」があります。
印刷品質やスピードなどが、自分のニーズが合っているか?確認した上でレンタル本契約に進むことが出来るのは、とても大きな安心材料です。

料金体系

「アスクル」では、最初に2タイプ有る機種を選定して、機種代金を全額支払う必要があります。
契約後は毎月発生する基本料を支払い、規定を超える場合はその分のカウンター料を別途支払う事になります。

「プリント革命」では、すべてのプランがインク代・トナー代込の料金体系で、3,000枚/月までの「ライトプラン」と、それ以上の「プリント放題プラン」がすべての機種で選択出来ます。

まとめ

印刷する度にカウンター料金を気にするのは、やっぱり負担になります。
「プリント革命」なら存分に印刷出来て初期導入費用も掛からず、それなりの枚数を出力するならトータルで安価になります。特にカラー印刷が多いなら圧倒的に差が付きます。

この記事を書いた人

名古屋在住のIT・通信・格安SIMライターです。

プリンターはDOS時代のドットプリンターから使い始めて
初期のインクジェット、モノクロレーザープリンター
カラーレーザープリンターを使ってきて
モノクロ複合機を経てカラーデジタル複合機リースに到達。

業務用テキスタイル熱転写プリンター
業務用テキスタイルインクジェットプリンター見学に
国内・海外工場に何度も足を運ぶマニアで
日夜情報収集に励んでいます。

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