学習塾の印刷コストとは

学習塾の運営に、紙の印刷は不可欠です。

子供の成績向上が学習塾に与えられた使命であり、必要なのは、繰り返しの反復練習。
テキスト冊子を1度やるだけでは、本当の力が付きません。そのため別途プリントを配布して、繰り返し生徒達に問う事が必要です。

子供の学習状況の報告や、その時々に合わせた知っておいて欲しい事等、保護者向けのプリント資料も欠かせません。
保護者との二人三脚で成績向上を図ると共に、顧客とのパイプを密にする事で、長期的に逃さない事は、経営的に考えても大切になります。

学習塾で、実際にかかっている印刷コストを算出してみます。

目次

生徒用のプリントや宿題など

シミュレーションするのにあたり、総生徒数100名程度の中学生向け高校受験の学習塾とします。

内訳として、中学1年は30名・中学2年は30名・中学3年は40名と仮定します。

100名程度の生徒が確保できている学習塾では、その印刷頻度から考えてもコンビニで印刷しているとは考えにくく、リースで大型複合機コピー機を月額15000円のリース料・カウンター料金保守サービス契約を、カラー1枚20円・モノクロ1枚2円でしていると仮定します。

用紙代は考慮せず、カウンター料金のみを単純計算してみます。

学習塾の運営は、中学1年と2年は週に2回・中学3年は週に3回と仮定します。
学年が進むごとに、配布する枚数は徐々に増えていきます。

中学1年のプリント枚数

モノクロの小テストを1枚・カラーのA3問題プリント2枚・宿題のA3カラープリント1枚とすれば、塾のある日に配布される枚数は、モノクロ1枚カラー3枚です。

(モノクロ1枚×2円+カラー20円×3枚)×30名=1,860円(1日に掛かる印刷代)

1,860円×2(週に2回)=3,720円(週にかかる印刷代)

3,720円×4(月に4週計算)=14,880円(月に掛かる印刷代)

14,880円×13(月に4週以上ある誤差と夏期冬期講習を考慮して年間13ヵ月計算)=193,440円(年間に掛かる印刷代)

中学2年のプリント枚数

モノクロの小テストを2枚・カラーのA3問題プリント3枚・宿題のA3カラープリント1枚とすれば、塾のある日に配布される枚数は、モノクロ2枚カラー4枚です。

(モノクロ2枚×2円+カラー20円×4枚)×30名=2,520円(1日に掛かる印刷代)

2,520円×2(週に2回)=5,040円(週にかかる印刷代)

5,040円×4(月に4週計算)=20,160円(月に掛かる印刷代)

20,160円×13(月に4週以上ある誤差と夏期冬期講習を考慮して年間13ヵ月計算)=262,080円(年間に掛かる印刷代)

中学3年のプリント枚数

モノクロの小テストを3枚・カラーのA3問題プリント3枚・宿題のA3カラープリント2枚とすれば、塾のある日に配布される枚数は、モノクロ3枚カラー5枚です。

(モノクロ3枚×2円+カラー20円×5枚)×40名=4,240円(1日に掛かる印刷代)

4,240円×3(週に3回)=12,720円(週にかかる印刷代)

12,720円×4(月に4週計算)=50,880円(月に掛かる印刷代)

50,880円×13(月に4週以上ある誤差と夏期冬期講習を考慮して年間13ヵ月計算)=661,440円(年間に掛かる印刷代)

年間の配布プリント印刷代合計

学年全部の年間プリント印刷代合計は、1,116,960円になります。

保護者用のプリントなど

保護者向けのプリントは、中学1年2年は週にA4モノクロ1枚・A4カラーで1枚、中学3年はA4モノクロ2枚・A4カラーで2枚を配布するとします。

中学1年・2年のプリント枚数

(モノクロ1枚×2円+カラー1枚20円)×60名=1,320円(週に配布する印刷代)

1,320円×4(月に4週計算)=5,280円(月に配布する印刷代)

5,280円×13(月に4週以上ある誤差と夏期冬期講習を考慮して年間13ヵ月計算)=68,640円(年間に掛かる印刷代)

中学3年のプリント枚数

(モノクロ2枚×2円+カラー2枚20円)×40名=1,760円(週に配布する印刷代)

1,760円×4(月に4週計算)=7,040円(月に配布する印刷代)

7,040円×13(月に4週以上ある誤差と夏期冬期講習を考慮して年間13ヵ月計算)=91,520円(年間に掛かる印刷代)

年間の保護者向けプリント印刷代合計

学年全部の配布年間プリント印刷代合計は、160,160円になります。

その他(書類、領収書、掲示物など)

授業で使用するプリントの他にも、例えば入塾用紙や塾内に貼る掲示物等、印刷が必要なものは多数有ります。

また、事業者として必要な書類を印刷する必要があり、塾内で使う事務書類や、決算時には領収書のコピー・保管用台帳など多くの印刷物を取り扱います。

時期によって印刷数には波が有りますが、月あたりに均して考えれば、モノクロ200枚程度・カラーで100枚程度は印刷していると考えられます。

モノクロ200枚×2円+カラー100枚×20円=2,400円(月の印刷代)
2,400円×12ヵ月=28,800円(年間の印刷代)

印刷コストとしては、リース代も掛かります。
月のリース料金15,000円×12ヵ月=180,000円
になります。

トータルの印刷コスト

ここまで計算してきた金額を合計すると

(生徒に配布するプリント代)1,116,960円+(保護者に配布するプリント代)160,160円+(事務書類等その他の印刷代)28,800円+(年間リース料)180,000円=1,485,920円

年間に掛かる印刷コストの合計は1,485,920円になります。

100人規模の生徒のいる学習塾では、おおよそ150万円程度の印刷代が掛かっています。

 

この記事を書いた人

名古屋在住のIT・通信・格安SIMライターです。

プリンターはDOS時代のドットプリンターから使い始めて
初期のインクジェット、モノクロレーザープリンター
カラーレーザープリンターを使ってきて
モノクロ複合機を経てカラーデジタル複合機リースに到達。

業務用テキスタイル熱転写プリンター
業務用テキスタイルインクジェットプリンター見学に
国内・海外工場に何度も足を運ぶマニアで
日夜情報収集に励んでいます。

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