大は小を兼ねるという言葉があります。
どうせだったら、一台何役も出来た方が何かと便利だ!という考え方もあります。
でも自分の使い方に適したのはどれだろう?そう考えることが合理的で、コスト削減に繋がります。
違いや用途について検証していきます。
プリンター、複合機、コピー機の違いとは?
以前は大きく異なりましたが、現在はその境目が曖昧になってきています。
プリンターとは?
プリンターは、印刷をする機械です。一般的に使う物としては、インクジェットプリンターとレーザープリンターがあります。
それぞれ、モノクロとカラー印刷可能なタイプがあります。
インクジェットプリンターには、染料インクを使う事が一般的です。
染料インクの特性として滲みやすさがありますが、それにより繊細な色表現が可能になっています。カラー写真の印刷などに向いています。
ビジネスインクジェットプリンターは、顔料インクを黒に使用して、カラーには染料インクを利用するタイプと、カラーまで含めて全て顔料を使用しているタイプが有ります。
顔料インクは滲みにくい特性が有るため、本来のインクジェットが得意な繊細な色表現は苦手ですが、文字はスッキリとしたレーザープリンターに近い表現が可能です。
ビジネス文章は読みやすい文字が必要不可欠のため、顔料インクを使用するビジネスインクジェットプリンターが最適です。
シンプルに印刷する機器としては、プリンター以外に印刷機があり、輪転機とも呼ばれています。
プリンターとの違いは、印刷機は原稿を作成してから印刷に入るため、初めの1枚を出力するのに時間が掛かりますが、印刷し始めてからのスピードは、高速なレーザープリンターの何倍にもなる超高速印刷が行えます。
耐久性も高く印刷コストも安いのですが、モノクロ印刷のみでカラー印刷は出来ません。印刷する以外の機能は、基本的に持っていません。
プリンターは、安価なインクジェットプリンターでも、最近はスキャナーやコピー機能がある機種も多く、コピー機と呼べない事もありません。
コピー機とは?
以前は複写機と呼んでいました。文字通り複写する、コピーする機械です。
コピーのみの機能しか、持ち合わせていない物がコピー機ですが、現在は殆ど販売されていません。
原稿を置くガラス面を持っている事が特徴ですが、前述の様に小型プリンターでもスキャナー・コピー機能を有する、ガラス面を持っている機種も多く、線引きが難しくなっています。
一昔前なら、元原稿が有って、それを元に印刷する機器をコピー機・データを送って、紙に印刷する機器をプリンターと、明快に区別が出来ましたが、現在はどちらもこなす機種が多くなっています。
複合機とは?
コンビニやオフィスにある、コピー機と一般的に呼ばれるものは、その大半が実は複合機です。
それどころか、一般的にはコピー機と呼ばれる事が多く、実質的に(呼び方名称としての)コピー機は、複合機を指しているとも言えます。
従来のコピー機に「FAX機能」「スキャナー機能」「プリンター機能」「ネットワーク機能」など複数の機能があるものを複合機と呼びます。
それぞれ、モノクロとカラー印刷可能なタイプがあります。
主に、A4サイズまで取り扱いが出来る複合機を中型複合機と呼び、B4・A3サイズの用紙が使える複合機を大型複合機と呼びます。
フルカラーのレーザー方式、またはLED方式が複合機の主流ですが、顔料インクを使用したインクジェット方式も増えています。可動部分が少なく、動作音も静かなため、導入する企業も増えています。
中型複合機には、モノクロレーザータイプもあります。
コンパクトで場所をとらずに、出力された印刷物も大型複合機コピー機に劣りません。
デスク横にプラーベートプリンターとして置いたり、グループ・部署に設置したりする事で、共有して利用する大型複合機コピー機まで行く必要が無く、合理的に仕事が進められます。原稿のスキャンやコピー、電話線を接続すればFAXも使えます。
一般的なビジネス利用なら複合機、プリントができればいいならプリンター
ビジネスの現場での無駄なスペースは、コスト増に直結します。
ファックス・コピー機・スキャナー・プリンターが別々では、効率も悪く大切なオフィスペースをOA機器に費やすのは勿体ないです。
ビジネスの現場には複合機
SOHOやスモールオフィスでは、ネットワークの中にインクジェット複合機を一台組み込むことで、効率が飛躍的にアップします。
5万円以下の予算でも、はがきサイズからA3サイズまで対応する、インクジェット複合機が購入可能です。
最新のインクジェットは、予備タンクを備えて大量印刷を可能にしたり、大型のインクを採用したりして、1枚当たりのコストも以前に比較すると大幅に下がっています。
印刷コストの削減を考えるなら、購入するよりもレンタルプリンターサービスを利用した方が、消耗品のコストまで考慮すればメリットが多いと言えます。
たとえば、「プリント革命」の「BIJ-B18ライトプラン」では、初期費用が不要で月にカラー印刷を3,000枚行っても、13,200円の月額レンタル料のみしか掛かりません。
その場合の1枚あたりの印刷コストは、機種費用込みで4.4円に収まります。
大人数のオフィスで古いコピー機を使い続けるのも効率が悪いです。
最新のオフィス複合機は、サイズもコンパクト化されて、プリントスピードも大幅に向上しています。
カラーレーザー複合機にすることで、ビジネスの幅が広がり同時に合理化も可能です。ネットワークに組み込むことで、自分の席から大量印刷も可能になり、待ち時間も大幅に削減されます。
その場合、大型複合機コピー機を1台リース導入するよりも、中型複合機2台をレンタル導入する方が、印刷経費が大幅に下がり業務効率もアップします。
詳細は「業務効率UP!大型複合機1台よりも中型機2台の方が効率的」も併せてご覧下さい。
場所もとらずに手を伸ばせばプリントアウトされる快適さを重視して、各オフィスデスクにA4モノクロレーザープリンターの導入がオススメです。
書面を交付する必要がある各商談席に1台のレーザーモノクロプリンターがあれば、スピード感があがり顧客満足度やコスト削減にも寄与します。
印刷だけで良いならプリンター
複合機の機能が無いプリンターの方が筐体は小さくなり、置くスペースをとらないため、個々のデスクにも幅広く設置が可能になります。
ご家庭で使うなら、インクジェットプリンターがオススメです。導入コストも消耗品維持費も安く、年賀状ではフチ無し印刷が出来ます。デジカメで撮った写真をプリントアウトして飾るのにも、最適です。FAX・スキャナー・コピー機能が必要であれば、複合機もオススメです。
プリンターは用途に合わせて選ぼう
具体的な機種も見ていきましょう。
SOHO・スモールオフィス向け
ブラザー プリビオ MFC-J6983CDW
大容量の2サイズ収納できる多目的トレイを搭載したA3対応インクジェット複合機です。
1分間にA4カラー約20ページ、A4モノクロ約22ページの高速印刷を実現。FAXはクラウドにも対応していて外出先からも内容が確認出来ます。
キャノン Satera MF644Cdw
コンパクトな筐体でも、両面同時スキャンFAXにも対応したA4カラーレーザー複合機です。インクジェット複合機のA3タイプと比較すれば、価格もさほど変わりません。
大人数オフィス向け
富士ゼロックス DocuCentre-VI C2264
コンパクト・高品質・優れた操作性に加えて、クラウドサービスの連携も充実していて効率よく使う事が出来ます。
圧倒的な印刷スピードに加えて、毎分55枚のスキャン能力で最大110枚積載可能な自動両面原稿送り装置は圧巻です。
各デスク向け
ブラザー ジャスティオ HL-L2330D
コンパクトなサイズ感で安い価格は、1デスク1台にピッタリです。自動両面プリントに対応していて、紙資源の削減にも貢献します。
毎分約30枚のスピードでトナーとドラムは分離型を採用し低コストも実現しています。
ご家庭向け
キャノン PIXUS TS8330
同じメーカーの家庭向けではもっと安価な商品もありますが、独立型6色ハイブリッドインクを採用することで、鮮やかな再現性の色だけでなく、減ったインクのみ交換可能で経済的です。
スマホからの多様なプリントにも対応しています。スキャナーも搭載していてコピー機としても使えます。
エプソン カラリオ EP-882A
6色インクと高速MACHヘッドの採用で、L版1枚につき約13秒の高速プリントが可能です。
無線LANに対応して置き場所も選ばず、スマホとも簡単に連携出来てプリント可能。スキャナーも搭載していてコピー機としても使用出来ます。